妖怪ちゃん№6~4
妖怪ちゃん6「手毬姫」
ちょっと不思議な友人の、よくあるヘナモン話
友人の「ふわ子」さんが家で寝ているとき
布団の上で何やらポンポン跳ねるものがある
ちょっと怖いけど、変な出来事は日常茶飯事の「ふわ子」さん。怖がりながらそっと布団の端っこからポンポン跳ねる物をジッと見る
手毬のように、ポンポン布団の上で跳ねる者たちは3つ
よく見ると女の顔で、3玉とも美しい顔立ちでよく似ている
楽しそうに微笑見ながら、首だけの女たちが跳ね回る
彼女たちを柱の影から、物の怪達が様子を伺う
そうこうするうちに、そのうちのひと玉と、バッチリ目があってしまった ふわ子さん
途端に ザッ!と物凄い勢いで玄関から出て行った3玉
その後を追いかけるように、柱の影の物の怪達も撤退する
「なんてね、夢だったかしらぁ〜」と笑いながら、チョキチョキハサミを動かしながら、私の髪を切る彼女は床屋さん。 カットはお手の物
数々ある不思議四方山話は、夢オチ・勘違いでバッチリ夢から切り離す「ふわ子」さん
いやいや それ夢じゃないべ
変な話多すぎるから
聞く私はひたすらメモメモ
兎にも角にも、頭だけの姫さんたちは何をしに来たのか
様子を見ていた物の怪は、姫様のお付き?
憶測と妄想談義がグルグル巡る
妖怪ちゃん5「お宝屋」
「あたしはね、苦労話は山ほどあるさ。何度も死にそうになったし、心が張り裂ける思いもしたさ」 「あんたの苦労なんて、あたしにとっちゃ、前菜にもならないね」
「ほらね、体から心までボロボロさ!」 彼女はお宝屋。
人生のあらゆる苦痛を自慢に変えて、あの街この町を流れ行く
彼女はお宝屋。誰も彼女の苦しみを解くことは出来ない
だって苦しみそのものが彼女だから
「鏡オンナ」妖怪ちゃん4
鏡の姿をして、ひたすら美しい女性やカッコ いい男性を取り込む
取り込んだつもりで、なりきっているが
ビミョ〜に
いや・・・全く違うものになってしまう
哀しい妖怪である
他人を映すことは出来るが、自分の姿を鏡で見ることが出来ない根性無しでもある
(あー自分で書いてて耳が痛いわ(@_@))
葬儀後のドタバタで
鏡を見るのが こ、怖い〜
(この頃舅の葬儀でドタバタであった)
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