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1年間「日本列島を開拓」して考察した日本の地理と歴史そして経済発展

しらすです。
Minecraftで日本列島を開拓しています。
この世界については☞メンバー紹介をご覧ください。

私たちが #マイクラ日本開拓 を始めたのは2020年の6月1日でした。
ちょっとした遊びで始めたつもりが、おかげさまで1周年。
投稿した記事の数は60、読者の皆さんからのスキ!は800に達するところです。いつも応援ありがとうございます。

さて、1年間の開拓の記録を振り返ってみると、私たちの開拓は示唆に富むものばかりでした。
今回は地理や歴史、経済に着目して少し考察をしていこうと思います。

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これは第1話の記事です。私たちの開拓は日本神話にちなんで奈良県橿原市から始まりました。実際にもヤマト王権の始まりの地、また古代には都が置かれていた、まさしく日本の原点です。

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開拓の初期は奈良盆地周辺にいましたが、海を求めて大阪湾に西進。
現在では気軽に往来できる奈良~大阪間ですが、当時は西の果てにあるような遠い場所でした。
昔の人の感覚もそういう感じだったのでしょうか。
この地域は大和・河内・和泉・摂津・山城・・・と旧国が細かく分かれているのですが、それくらい別の地域としたくなる感覚がよく理解できます。

紀州で開拓を始めるメンバーもいて、このあたりの海域の重要度は初期から今に至るまでずっと高いまま。

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初期段階では奈良盆地すら未開で危険な状況でしたが、盆地内に拠点を置くメンバーの登場により奈良盆地は制圧されました。

また、メンバーが3人になった時から初めて貿易が行われるようになりました。
奈良盆地では木炭、紀州では宝石、大阪湾沿岸では鉄が多く産出したからで、このような特産品の偏りが貿易を生み出しました。
それと、が導入されて各地間の高速移動ができるようになったのもポイントです。

☟ 開拓の経過は動画化したのでご覧ください ☟

メンバーが増えるにつれ興味深い現象が起きました。
紀州のメンバーは海を渡って四国と淡路島に勢力を伸ばし、また琵琶湖を北上して北陸地方に進出するメンバーも現れました。
海路が使えると移動しやすいんですよね。
奇しくもこれは京阪式アクセントの分布と一致しています。


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メンバーが増えるにつれ、意図したわけではないものの、南海道、山陽道、北陸道、東山道、東海道と古代の地域区分に従って各メンバーの勢力圏がまとまり出したのも興味深い点です。
下の地図をご覧ください。特に四国と東日本では五畿七道の区分とかなり一致しています。

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最終的には1年間でこれだけの範囲に開拓が及びました。
開拓の進んでいる地域、人間の手が入っていない地域それぞれありますが、
西日本へは瀬戸内海を使った海路でのアクセスが容易な分、開拓も急速なペースで進みがちでした。
これとは対照的に、東日本は必ずしもそうはいかないのと、大きな利益をもたらす土地が少ない分、面的な開拓は進んでいません。

ただ最近は、近畿とは経済的な結びつきを持たずに関東に拠点を置くメンバーも現れ、これは関東の武士政権を感じさせるものがあります。
やはりこれも地理的に必然の流れなのでしょうか?
なかなか興味深いシミュレーションになっていると思います。

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ちなみに、大阪の街の建設が始まったのはメンバーが4名だった頃の話です。
各国の経済発展につれ、従来の物々交換から貨幣経済を導入する必要性が出てきました。
また、商品を販売するための店舗も置きたかったので、そのための都市を建設することにしました。
場所は
①全体の中心にあって誰かの地域に偏りすぎず
②海路でアクセス可能で
③広大な土地が広がっている

という条件を満たす土地であることから大阪が選ばれたのです。

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経済システムとして米本位制を採用しました。
国立銀行に穀物を預けることで貨幣と交換でき、買い物ができます。
貨幣が無い状態から一気に紙幣、仮想通貨まで飛んでしまったので、そこはもうちょっと緩やかにやったら面白かったかな(例:穀物を通貨にする)と今になっては思います。

ただ、大阪から離れた土地ではこの世界のシステム上通貨が使えません。
このワールド第三の都市である岡山では小麦が通貨となっていますし、経済発展が著しい瀬戸内海東部ではそのように別の通貨を導入する動きも見られます。

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この地図は各地の特産品です。
西日本の方が希少価値の高い資源が多く、東日本は鉱物資源を除いては低調です。
このことがおそらく後になって経済格差をもたらすかもしれません・・・
(Minecraftの話であり、現実における各地の特産品とは一致しません当然ですが)

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各国の貯蓄高。
西日本は低いように見えますが、貯蓄の数字だけでは見えないものもあります。裏を返せば思い切った投資をするほど余裕があるということです。
また、東日本の豊かな国も実際はほとんどを近畿で生産した輸出品に頼っており、東日本には産業が無いといっても過言ではありません。

このままだと、西日本諸国で生み出された輸出品を東日本諸国が買うという構造になり、西日本諸国にはどんどん貨幣が貯まっていくでしょう。

地理や歴史だけでなく、経済発展までシミュレーションしてるようで面白いですね。
メンバー間の会話では「これは日本開拓で例えると…」という言葉が出る時も少なくなく、実感を持ってこういったシステムが学べてとても有意義であると思います。
ちなみに私は役職として経済を担当していて、過度のインフレが起きないように注視しています。
もしインフレという概念を知らなかったとしても、通貨を発行しすぎると商品の価値が上がってしまうのが経験的につかめてきます。

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これは穀物の生産量です。
これもまた西日本の方が優位。
先に農業化して現在は工業化へと向かう、西日本諸国の発展の速さを表しているようです。

大阪

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このワールドで最も繁栄している都市。
これを撮った時もあちこちで建物が建設中で、上記のように立地が良いこともあり発展が止まることがありません。
各国が輸出入を行うことができ、この街で手に入らないものはない?

橿原(奈良県)

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開拓が始まった場所。
現在は博物館、大学など文化施設が集まっており、大阪への一極集中を防ぐ目的もあり公的に開発が進められています。
地図の部屋には巨大な地図が展示されていて圧巻。
ただ、立地にそこまでメリットがないこともあり、各国はあまり積極的に建物を作ったりはしていません。

岡山

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上の2つは公共都市ですが、このワールド第3の都市である岡山はあるメンバーの首都。
各地に街道が通じる交通の要衝であり、またこの瀬戸内海東部エリアは経済発展の中心でもあります。

安土

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このワールド第4の都市。
筆者が拠点を置いています。
最近はハイテク産業への投資が積極的に行われています。

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おまけ
現在の千葉県は昔は下総、上総、安房の3つの地域に分かれていましたが、なぜ都に近い方という意味の「上」総の方が半島の奥側にあるのか?
というと昔の東海道が東京湾を渡るルートだったからだそうですが、
このワールドでも海路で房総半島に進出したため、本当に上総が都に近い方になっています。

この他にも紹介したいことはありますが、私のTwitterの方でも投稿していくので、興味があれば @shirasu_geo もフォローしてみてください。

ということで #マイクラ日本開拓 1周年を記念して振り返りをしてみましたが、これからも私たちの開拓は続いていきます。
どうぞ、よろしくお願いします。


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