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メタバースって、意識しといたほうがいいで。

「仮想空間」的な世界観がとても好きで、何度も映画「マトリックス」シリーズを見た。初めて見たのは私が小学生の頃だったので、もう20年近く前のことになる。何が描かれているのか、当時の私には想像もできなかったが、主人公であるキアヌ・リーブスがたくさんの敵をたくさん倒していく様がとても気持ちがよかった。

映画を見て、現実に戻っては、「もしかしたら私も救世主かもしれない」なんてことを思っては、「そろそろ世界が数字で見えるようにならないかな」なんてくだらないことを考えていた。今となっては、制作会社に務め、別の意味で数字や英語に囲まれた世界で生きている。

現代において、バーチャル空間で言葉通りの「死闘」を繰り広げることはできないものの、ゴーグルをかけることによってバーチャルの世界が広がったり、液晶画面上に仮想空間を作り出して「自らのアバターが」死闘を繰り広げたりすることは可能になった。

私はオフラインに対してそこまで重きを置いている人間ではないので、全ての経済活動や主要な生活がオンラインになっても構わないと思っている。だからこそ、一刻も早くマトリックスの世界観が達成されへんかななんてことも考えている。ただ、制作会社で働いているからわかるものだが、あれはここ10年先を見たとしても実現は難しいんちゃうかなと思う。

仮想空間が、現実空間と同等の時間軸で時が流れ、自由に行き来することができ、痛みや生死でさえも共有できてしまう。なかなか難しく思う。もしかしたら裏世界みたいな場所があって、そこの住人たちはマトリックスのような世界で生きているのかもしれない。現実世界を救うために、誰かが戦っているのかもしれない。

長くなった。

さて、今回は表題にもある通り、「メタバース」について簡単に触れていこうと思う。とは言うものの、概念として非常に難しく、簡単に言えるようなものでもないので、さっと2000文字程度でまとめるくらいにするつもり。「知っておいたら、世の中の多くの人よりもトレンドの知識がちょっと前に進んでるんちゃう?」くらいの概念やな。

メタバースとは

メタ(meta_超)とユニバース(universe_宇宙)からなる造語。ただでさえ宇宙なんていう概念は、私たちを超越しているように感じるのに、そこに「超」をつけている。

とにかく「全てを超越している空間」みたいな感覚でいていただければいいかと。個人的には、マトリックスの世界観や、アニメ「サマーウォーズ」の世界観も近いんちゃうかな。

オンライン上に3次元空間が存在していて、その中を自らのアバターで行動する。メタバース上ではさまざまな活動が可能であり、経済活動でさえも行われる。オフラインで行われていた活動が、オフライン上で行える空間っていう認識で間違いないと思う。正解などはおそらく存在しない。

メタバースの起源とは

メタバースは、ニール・スティーヴンスンっていう作家さんが書いたSF小説「スノウ・クラッシュ」の中で登場した概念。

ちなみに、同著をAmazonで購入しようとしたら中古品で1.5万円くらいすることが判明した。人気作ということなんやろか、それとも絶版?しかし、読みたいので、どうにかして手に入れる…

もう一つちなむと、「アバター」という単語を生み出したのも、同氏らしい。とんでもない未来人間やな。

メタバースになぜ着目したのか

「世界のテックのトップたちが、メタバースを目指している」

これに尽きる。これまでの歴史において、さまざまなテクノロジーが誕生し、その度に私たちの生活は進化してきた。現代でいったら「スマホ」が代表的なんちゃうかな。

そして、これから注目のテクノロジーを挙げるとするならば、ブロックチェーン、5G、AIといったところやな。そこに並列するのが、メタバースだと言える。

並列するのが正しいのかどうかは一旦置いておいたとして、それくらいの新たな発明と言えるのがメタバース。

メタバースに最も近いのはフォートナイト?

フォートナイトをご存知の方は多いんちゃうかな。簡単に言うたら戦闘ゲーム。相手をどんどん倒していって、最後の1人になったら勝ちっていうやつ。

PUBGや、荒野行動と同じ属性のゲームやな。日本やったら荒野行動がめちゃ広告打ってるから認知度は高いんちゃうかな?ただ、海外やったら圧倒的にPUBGやフォートナイトのほうが人気があるイメージ。(しらんけど。)

なんで急にゲームの話を出したかというと、このフォートナイトが最もメタバースの概念に近いんちゃうかっていうところから。フォートナイトをはじめとした戦闘ゲームでは、音声チャット機能が搭載されている。自分たちでチームを組み、敵を倒していくみたいな使い方が主流。

しかし、そこに別の利用方法が生まれてきている。それが、フォートナイトのSNS化。「家帰ったらLINEするわー」みたいな会話は若者の中では当たり前になってきている。若者以外でもそうか。しかし、最近の若手層では、「フォートナイト集合で〜」みたいな会話が生まれているらしい。そして、そこで世間話をしたり、情報共有したりしている。

これにはかなり驚きを覚えたが、冷静に考えると、よく見る光景やなとも思った。たまにYoutube上でゲーム実況を目にするが、普通の会話が繰り広げられている。ゲームのこととは関係ないのである。ただの話をする場所としてフォートナイトが存在していると言える。

ゲームをしない社会人の方には到底想像もできないようなことかもしれないが、これが今の若者なんやで。バーチャル空間の中で、自分のアバターを持ち、日常と変わらない会話を繰り広げている。新しいSNSの形とも言える。

メタバースの感想と、まとめ

正直、直近の10年ほどで完成するようなものでもないから、そこまで意識してなくてもいいとは思う。ただ、これからの世の中を代表するようなイノベーティブな場所になるはずやから、頭の片隅に置いておいてもいいんちゃうかな。

なんていうか、VRやAIみたいなものが当たり前に出てきてる時代だからこそ、メタバースみたいな概念も想像し得ることがあるかもしれないが、20年も前からこれをイメージしていた人がいる人に驚きを隠せない。

現代でいうところの、孫正義?ウォーレンバフェット?ジェフベゾス?ビルゲイツ?イーロンマスク?

そんな天才たちと渡り合おうなんて思わないが、彼らの覗いている世界をちょっとだけ見ることができたら、今の仕事はもっと楽しいものになる気がするよな。

しらんけど。

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