童話【ひみつのお花見】(短編)
ゆいはゴミぶくろをひきずって、校舎のうらにきました。そうじの時間のゴミだしをまかされたのですが、一年生になったばかりのゆいに、ゴミぶくろは大きすぎます。
「ともみちゃんと、ひろ子ちゃんに、ゴミぶくろをいっしょにもってと、おねがいすればよかったな」
ゆいは小学校に入学するよりひとあしさきに、消防団の子どもの会にはいりました。ともみちゃんと、ひろ子ちゃんは、子どもの会でいっしょです。
小学校でおなじクラスになったのに、声をかけられなかったのです。ふぅと、ため息をついたと