言霊屋(ことだまや)〜言葉の「フリー素材」置き場です〜白川美古都

©️白川美古都(シラカワミコト)と申します。児童文学作家として教育雑誌に十年以上、詩(作…

言霊屋(ことだまや)〜言葉の「フリー素材」置き場です〜白川美古都

©️白川美古都(シラカワミコト)と申します。児童文学作家として教育雑誌に十年以上、詩(作詞)、小説を執筆しています。こちらは 「言葉たちのフリー素材置き場」です。マガジンごとに©️の扱いが異なりますが基本的に無償でお使いください。DM歓迎です。お気軽にお声がけください。

マガジン

  • 銀の鈴社 子どものための少年詩集「2010年〜2019年」

    銀の鈴社 子どものための少年詩集「2010年〜2019年」の10冊に掲載させて頂いた作品です。その内、2014年の作品【今日はこのままおうちにいて】は、作曲家:信長貴富先生により子どものための合唱曲にして頂きました。 こちらの10作品に付きましては、出版元様との契約により、私の作品の使用に際しては無償ですが©️と出版社様の名前の記載を必ずお願い致します。お手数ですがご連絡ください。どうぞお気軽にお使いくださいませ。

  • オリジナルの詩と少年詩(言葉のフリー素材:発表済み含む)

    コツコツと書き溜めている詩と少年詩「言葉たち(フリー素材)」です。こちらのマガジンを有料にする予定はありません。朗読動画、楽曲の歌詞、紙芝居の原作、キャッチコピーとしての利用等、全ての二次使用につきまして無料です。但し©️白川美古都の記載だけをお願いします。また、使用にあたり必ずしも連絡して頂かなくても大丈夫です。もちろんお気軽にご連絡をいただければ嬉しいです。ご縁を大事に有料のお仕事もさせてもらっています。どうぞよろしくお願いします。

  • オリジナルの童話・絵本原作(言葉のフリー素材:発表済み含む)

    教育雑誌に掲載された童話と、文学賞やコンクール等で受賞した童話です。絵本、紙芝居、朗読、動画の原作などの二次使用につきましては無償です。お気に入りがありましたら「フリー素材」としてお使いください。©️白川美古都の記載だけお願いします。また、使用にあたり必ずしも連絡して頂かなくても大丈夫です。もちろん、ご連絡をいただければ嬉しいです。ご縁を大事にお仕事をさせてもらっています。よろしくお願いします。

  • オリジナルのYA短編読み切り小説(フリー素材:発表済み)

    愛知県教育雑誌「6年分」(紙媒体)の連載読み切り小説です。朗読、歌、動画の原作などの二次使用につきましては無料です。©️白川美古都の記載だけお願いします。また、使用にあたり必ずしも連絡して頂かなくても大丈夫です。もちろん、ご連絡をいただければ嬉しいです。ご縁を大事にお仕事をさせてもらっています。よろしくお願いします。

  • 詩のような物語のような(言葉のフリー素材)

    昔、紙に書きつけた自分でもよくわからない詩?や、今、衝動でパソコンに打ち込んだ自分を混乱させるような物語?です(笑 こちらのマガジンを有料にする予定はありません。朗読動画、楽曲の歌詞、紙芝居の原作、キャッチコピーとしての利用等、全ての二次使用につきまして無料です。但し©️白川美古都の記載だけをお願いします。また、使用にあたり必ずしも連絡して頂かなくても大丈夫です。もちろんお気軽にご連絡をいただければ嬉しいです。ご縁を大事に有料のお仕事もさせてもらっています。どうぞよろしくお願いします。

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介と言いますか〜てくてく足跡〜あまり走らないですね

私は「昭和」生まれです。 そして、「昭和」の時代から「平成」にかけて「執筆活動に入る(対価を頂く)前の準備期間」がありました。 それは「令和」の今とは全く異なります。 昔々のいわゆる「作家=紙媒体に文章を書いてお金を稼ぐ人」になるまでを自己紹介の前半でさらりと紹介しますね。 何が言いたいかと言いますと、まぁそれなりに文章を書けますのでご安心してお仕事をご依頼ください(ボランティアも含む) 【プロローグ】 19歳の時、「詩とメルヘン」という雑誌を本屋さんの棚で見つけました。

    • 少年詩【じいちゃんの桜の木】

      じいちゃんの桜はいつも夏 ぎらぎらの太陽 ギザギザの葉 むねいっぱいの緑のにおい 夏休みの盆休み ひかりのなかで セミが鳴く ぎーんぎんぎん じいちゃんの桜はいつも夏 ざぶざぶの雨 ずぶぬれのボク 背中をつつむ緑のにおい ある日の夕立のなか セミが消える しーんしんしん じいちゃんは夏に死んだ 葬儀のあと 緑のにおいに顔をあげる ボクは 今 じいちゃんの桜の木の下に 立っている Grandpa's cherry tree always has the bright

      • 詩「雨に濡れる月曜日の朝」

        雨に濡れるシティーホテルの朝 甘ったるい偽物の グレープフルーツの風呂に 首までつかって あなたの出勤する音をきく わたしの恋人から よその人へ 少しずつ変わるすがたを わたしは直視できないから バスルームから出られない ドア越しの声にうなずいて あなたの影が遠ざかる 雨に濡れる月曜日の朝 ひとりのこされたホテルの一室で 電気ポットで湯をわかし プラスチックの白いカップに 珈琲をいれる 安っぽいインスタントの味に安堵する おいしいねと 嘘をつかないといけない相手は も

        • 詩「アリエナイ仮定」

          ひどい目にあったねと 私の背中をさするあなたに 身をゆだねようとした瞬間 僕の子どもだと思ったら とても許せないよと あなた つらい目にあったねと 私の頭をなでるあなたに 心をゆだねようとした瞬間 僕の身内だと思ったら とても許せないよと あなた アリエナイ仮定 アリエルカモシレナイと例えるには 血のツナガリしかないですか? そこで心配しているのは誰ですか? あなたは誰に同情しているのですか? アリエナイ仮定 アリエルカモシレナイと考えるには 他人のままではダメですか?

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        • 銀の鈴社 子どものための少年詩集「2010年〜2019年」
          3本
        • オリジナルの詩と少年詩(言葉のフリー素材:発表済み含む)
          195本
        • オリジナルの童話・絵本原作(言葉のフリー素材:発表済み含む)
          7本
        • オリジナルのYA短編読み切り小説(フリー素材:発表済み)
          72本
        • 詩のような物語のような(言葉のフリー素材)
          0本

        記事

          詩「悪魔」

          あなたの声が悪魔になった うちの旦那は働くのよ あたしの為に働き続けるの あたしより早くに要介護なんて許さない あたしより早くころっと死ぬならありだけど あたしはお金を稼がなくていいの だって子どもを二人うんで 男の子を二人もうんで 立派に育て上げて世にだして 孫の顔を見せてもらうんだから 子どもが嫁さんもらったら みんな仲良く同居して あたしの老後の面倒をみてもらうの あたしの老後はにぎやかなのよ 幸せいっぱいなの だから ひととき あなたと血迷って 遊んだ時期もあっ

          詩「仏花を抱えて」

          家に閉じこもりの私を 気分転換に  無理やり市場へ連れ出して 人混みにもまれて 息をつく  足もと見ていては歩けない 頭の上を店の人の声がとぶ 食べ物のにおい 魚のにおい 野菜がころがり その脇に バケツに刺さった小菊を見つける お墓に持って行くものだ 仏前に飾るものだ 私は手をのばしてしゃがみこむ ちいさな白い菊 紫、黄色、緑のはっぱ 一束 三百五十円 これくださいと 手にとると おばちゃんがくるくるっと 新聞紙をまいてくれて 一万円札を見て顔をしかめた あぁ そうか

          詩「雨にうたれて」

          ふりつける雨から きみをまもる傘はない ならば ぼくはきみの頭上で 両手をひろげよう ふりつづける雨が はげしくなるのなら そうだ ぼくはもっと手をひろげて きみと一緒に雨にぬれよう ふりつづける雨に ひとつぶもぬれることなく 傘をもつ人たちは とおりすぎる それがあたりまえというふうに つらいね  目を当てるのも 苦しいね  呼吸をするのも ならば 目をとじてしまおう ならば 息をとめてしまおう あの日 ぼくらに たしかに手をのばしてくれた人がいたね あの日 ぼく

          童話【ちいさなゆめ】(幼年モノ)

            砂浜につづく土手の上に、  ぽつんと、菜の花が一株だけ咲いています。  この菜の花の仲間たちは、  土手のむこうの野原でひろがって咲いています。  このひとりぼっちの菜の花を、ぼっちと名付けましょう。  なぜ、ぼっちが、ひとりぼっちになってしまったかというと、  種のときに、仲間たちとちがう風にはこばれたからです。 「はこばれた? いや、ちがう……」  ぼっちはつぶやきました。  昨年のあの日、とつぜん、ひとすじの風が吹きぬけました。  ぼっちには、その風は、う

          童話【さよなら、こんにちは】(幼年)

           すきとおった川のなかを、二匹のアユがおよいでいます。  こがね色の体は、わずかに黒ずんでいます。  オスのなまえはタク、メスはサヤといいます。  アユは春に川で生まれて海へでます。  しばらくのあいだ海でくらして、夏ごろに川をのぼります。そして、川でなわばりをもち、ぐんぐん育っておとなになります。  秋には、卵をうむために、今度は川をくだるのです。  川の中流で卵をうむためです。  タクとサヤは川をくだっているとちゅうに出あいました。  とつぜん、 「スイカだわ!」

          詩「僕は溺れ方を知らない」

          段階絶壁に立って 悲劇ごっこ 輪になって両手を しっかり繋いでる 一歩 前に踏み出したら 両脇の君は 手を離すだろう それでいいんだよ せっかく海に落ちたのに 僕は泳いでいる 不器用ながらに 格好悪く泳いでしまう 僕は 溺れ方を知らない Standing on the edge of a steep cliff, Playing out a tragedy, We're in a circle, holding hands tightly. If I take

          童話【ちょっと おやすみ】(幼年向け)

             小さな庭のかたすみに、大きな茶色の鉢があります。  水のはった鉢には、緑色のまるい藻がういています。  水の中で、メダカの家族がくらしています。  サクはメダカの男の子です。  寒くても、へっちゃら。  今日もプランクトンをおなかいっぱい食べています。 「ふぁあー。ねむたくて、ねむたくて」  お父さんがあくびをしました。  お母さんもつられてあくびをします。  冬のあいだ、メダカは冬眠して、あたたかい春をまつのです。 「ぼく、ねむくなんかないもん!」  サクは泳

          詩「so I」

          明日が来なければいいのに と涙を流しながら笑う君に 声を失くした 毎晩、そんなお願いをして 布団に入っていたんだね 僕は自分が情けなくなった 君を 君たちを守るには 僕は 僕たちは 何をしたらいいのだろう 代わりに涙を流しても 君は笑い続けるだろう だから、僕は I wish tomorrow wouldn't come, As you laugh through tears, I'm left speechless. Every night, I mad

          詩「Shall we hold hands and go home?」

          二人で出かけた公園で はしゃいで飛び跳ねている君が可愛くて 後姿を眺めていたら こんなにも距離ができてしまった 四葉探しで追いついて 蝶々を追いかけて離されて 君が花壇の前で立ち止まる レンガの崩れた古い花壇 何が咲いていたんだろうね? 君の横にしゃがみこむ 手を繋いで帰ろうか You, frolicking and bouncing around in the park we went to together, looked so adorable. As

          少年詩「ひざこぞう」

          土をかくして アスファルト 灰色コンクリート かちんこちん つまずいた ズボンの布の下 ひざこぞうは まっかっか まっかっかに 怒ってる Digging the soil, thud thud, the asphalt-gray concrete block, Stumbling, beneath the trousers' fabric, the knee's elephant is angrily, vividly red. #少年詩 #言霊さん #言

          少年詩「ペンギンさん」

          ペンギンさんが おりました きれいな海に おりました 氷は かちかち鳴りまして お星は ちかちか揺れました けれども ずいぶん前のこと ペンギンさんが 住んでいたのは ペンギンさんは 旅立ちました 白旗 ぱたぱたふりながら 溶ける氷に 涙をながして Mr. Penguin Was there In the beautiful sea He was there The ice Made a cracking sound And the stars Were t

          詩「二十年前にあった事件」

          二十年前にここであった事件を 母は話してくれなかった 危ないから来てはいけないと言われた公園の 一角に花束が置かれていたことは知っていた 二十年前にここであった事件を 父は見てはいけないといった テレビで流れる近所のニュースは 即座にべつの陽気な番組にすり替えられた あれから、事件のことを 誰もが忘れて 誰もが忘れようとしていて 私は偶然 事件にぶつかって立ち止まった 悪意の暴走ではすまされない 未成年ではすまされない すまされてはいけない事件なのに 時代の網の目からこ