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銀の鈴社 子どものための少年詩集「2010年〜2019年」

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銀の鈴社 子どものための少年詩集「2010年〜2019年」の10冊に掲載させて頂いた作品です。その内、2014年の作品【今日はこのままおうちにいて】は、作曲家:信長貴富先生により…
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記事一覧

少年詩【ぼくは、今】

重い荷物しょって 歩道橋で立ち止まる ふと 空を見あげて 橋の柵のさらに上まで 高いフェンス…

少年詩【君はマンタを知ってるかい】

君はマンタを知ってるかい 傷だらけのマンタを知ってるかい 青い海をとぶように泳ぐ マンタの…

少年詩【こころのありか】

きみのこころはどこにある? しんぞうかい? 頭の中かい? それとも きのう買ってもらった お…

少年詩【シーグラス】

砂浜にひかるガラスのかけら 水色にひかるガラスのかけら 白い波にあらわれて どこもかしこも…

少年詩【壊れかけたこの星で】

壊れかけたこの星で ぼくのどける石ころが あとから この道を来るいのちに どうか やさしくあ…

少年詩【今日はこのままおうちにいて】

窓の外はすごく雨が降っていて  出たならぬれてしまうから 今日はこのままおうちにいて パン…

少年詩【ダンディライオン】

道ばたに生えた きいろのタンポポ くつにふまれて ぺっちゃんこ もうすこしはしに 咲けばよいものを ちょいと はみだしたものですから アスファルトに生えた きいろのタンポポ 車にひかれて ぺったんこ もうすこしすみに 咲けばよいものを ちょいと 目立ってしまったものですから 負けるな 負けるな タンポポ 負けるな おまえのなまえは ダンディライオン 強いライオンの牙だろう くつに負けるな 車に負けるな なまえを背負って ぐんとむねをはれ The yellow da

少年詩【じいちゃんの桜の木】

じいちゃんの桜はいつも夏 ぎらぎらの太陽 ギザギザの葉 むねいっぱいの緑のにおい 夏休みの…

詩【星の数】

いくつめの地球の上を ぼくは歩いているのだろう チリからはじまり まんまるになったこの星は…

詩「一番近くにあるお星」

野うさぎの兄弟が 夜空を見上げてとびはねます どの星がお母ちゃんだろう? ふたりのお母ちゃ…