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オリジナルの詩と少年詩(言葉のフリー素材:発表済み含む)

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コツコツと書き溜めている詩と少年詩「言葉たち(フリー素材)」です。こちらのマガジンを有料にする予定はありません。朗読動画、楽曲の歌詞、紙芝居の原作、キャッチコピーとしての利用等、…
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記事一覧

詩「まだ蕾なのに」

ボクはうまく笑えたかな キミが合格を伝えにきた 白い紙に記された 赤い文字は二文字 庭の桜…

詩「恋心」

うすべに色の恋心 あなたを想う風景に とびこむ小さな生き物たちは なんと かわいく見えるので…

詩「ありんこ」

ありんこつぶして キミをまつ ボクのくつをよじのぼる ありんこつぶして キミをまつ ありんこ…

詩「恋をしよう」

恋をしよう 恐れずに恋をしよう 花が咲くよ 鳥が鳴くよ 恋をしよう 風景がかわるよ 雨がふ…

詩「もう帰らない日々」

何年前かの記念写真 ケーキにワインにチキンにポテト クリスマスなんて 毎年やってくると思っ…

詩「きみのために」

声を出せないものたちのために 声をあげよう 戦うちからのないものたちのために こぶしをかか…

詩「あたしの夢」

ふつうより少し恵まれた結婚をして ふつうより少し賢い子を産んで ふつうより少しやさしくて 真面目で大人しい男の人と暮らして ママとパパに幸せそうだねと言われて うんと笑って答えて 子どもたちはそれなりに手がかかって それなりにかわいくもあって いつの間にか やさしい男の人は やさしいちょうどいいお父さんになって そんな頃 ちょっと危なっかしい彼に出会って ふつうより少しささやかな浮気をして ふつうより少し安っぽいアパートで ふつうより少し見た目のいい 一途でロマンティス

詩「まるいまるいぶどうになあれ」

まるいまるいぶどうになあれ おまじないをかけられて ぼくは大きくなりまして 豆粒サイズのま…

詩「夕日の中に」

ぼくらはなんで生まれてきたのだろう 家というかたちの中で 男と女がそこにいて 彼らが父と母…

詩「生きているあかし」

歩くのをやめないで ながれる なみだは 歩いていれば うしろへながれる 走るのをやめないで …

詩「輪廻」

メールは受け取らない 電話を拒否して 住所を消して もう何も あなたの痕跡のない携帯に 履歴…

詩「老婆へ」

我が身かわいの思案が過ぎて また一つ 老婆の額に皺が刻まれる 笑えぬように 我が身守る策略…

詩「僕は君の味方」

疲れた君の横顔に 大丈夫? と声をかけようと 歩み寄ったら その先に 大丈夫? と声をかけ…

詩「冷たくあたってごめんなさいね」

冷たくあたって ごめんなさいね そうでもしないと やっと熱をなくした思い出が 温かくなりそうで 外はこんなに寒いでしょ ポケットに手を入れるでしょ そこにあなたがいたら 冷たくあたって ごめんなさいね そうでもしないと 指先が携帯の中に思い出を探して 声を求めてしまうから 冷たくあたって ごめんなさいね これだけは伝えられない あなたは怒っているけれど 私はもう充分に 凍えていますよ I'm sorry for being cold to you. If I