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いい風景という宝

いい風景というのが自分の生活にとって重要だと気づいたのは割と最近のことです。


昨年夏の長節湖畔のウエイターのバイトは特に好きな仕事でもないけれど、海と湖に囲まれた環境の仕事で至福感がありました。
農業のバイトが長く続いたのも、十勝の田園風景の美しさに癒されていたからです。


海と湖に挟まれた長節湖いんかるしー



東京の派遣の仕事では、倉庫や工場というかなり殺伐とした場所も経験してますが、仕事内容とともに日々の中に「救い」がなくて気持ちがすさんでいく気がします。

怖いのはそういうあれていく気持ちに気づかないことです。
ふと目に入る風景に癒されるという月並みな経験は割と深く心性に影響してます。

こういう価値を意外と忘れているのです。


陽が登った朝方




六花亭の包装紙のデザインをした画家の坂本直行は、農業を営んでました。仕事はかなり苦しい状況だったようですが、それでも続けられたのは、十勝の自然や風景があったからだと回想しています。
私は仕事の内容や相性の方を重視してきたタイプですが、坂本直行の気持ちは今ならわかります。



ただ、これは全ての人に通じるとは思いません。
こんないい環境にいてもそれを感じてないとか、特に気にも留めないということは普通によくあることです。

人間には飽きという根深い習性があるのです。これもまた私らの行動原理を大きく動かします。

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