見出し画像

【火曜日のしかけ#7】報連相前にとうふ

火曜日は仕事力大全の応用に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

今回は、上司や先輩への報連相が上手くなる7秒しかけ
報連相前にとうふ」を紹介します。

7秒しかけ「報連相前にとうふ」で報連相上手を目指しましょう。

報告は、話す力(ビジネストーキング力)に加え、論理的思考力(ロジカルシンキング力)が必要なので、上司に伝えたい事を的確に報告するのは意外と難しいです。

相談も、相談する時に話す力(ビジネストーキング力)と論理的思考力(ロジカルシンキング力)、加えて上司からのアドバイスを聴く力(アクティブリスニング力)も必要になります。

上司に相談したい事を的確に問いかけ、上司のアドバイスを聴きながら課題の解決策を考えていくので報告より相談は難しいです。

そこで、そんな報連相を上手くやるために「報連相前にとうふ」を
提案します。

『白潟さん、「報連相前にとうふ」って、またへんてこりんなネーミングにしたね』
すみません。しかけのイメージわきますか?

『いや、全くわかない!』
そうですよね、実は「とうふ」はあるメッセージの頭文字なんです。


何だと思いますか?
『うーーん、まって、ろたえずに、つうに報告する!これどう?』

いやぁ!さすがの想像力です!
怖い上司の前でまって、ろたえずに、つうに報告できたら最高ですね。

残念ながら、ひとつだけ合っているので33点です!
今回のしかけ「報連相前にとうふ」は、報連相する前に

と:とまって
う:浮かんだことを
ふ:ふせんに書く

これを実践するしかけです。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!
④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。
具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 「報連相前にとうふ」とは

皆さん、上司や先輩に上手く報告や相談できてますか?
『白潟さん、はい上手くできてます!』

そうですか、それは素晴らしいです。
ここまで読んでもらいありがとうございます。

ここからは、上司や先輩への報連相力を更にアップしたい方向けに説明していきます。

① まずは報告からです

と:とまって
いきなる上司に報告にいくのではなく一旦止まりましょう

う:浮かんだことを
そして、頭に浮かんだ報告したいことを

ふ:ふせんに書く
ふせんに書いて整理しましょう

最後は7秒しかけ「ふせんシンキング」の実践です。
この流れを実践することで報告力がアップします。

事例で解説していきますね。
上司への進捗報告シーンです。

上司に何を報告しようかな?
まずは、頭に浮かんだ順にふせんを書きます

・ 予定より時間がかかっている
・ わかならないことがあって悩んでいる
・ 何回か手戻りが発生している

・ 先輩から頼まれた雑用が意外に時間かかった
・ このままいくと納期に間に合わない
・ おそらく2日~3日遅れそう

書いたふせんを紙に貼った写真を示します(読みづらくてごめんなさい。よく字が汚いと言われます…)。

頭に浮かんだ順に書いたふせんの一覧

つぎに、机の上か紙に貼ったふせんの一覧を見ながら報告する順番に並べ替えます。

どういう順番で報告するのが一番いいですか?
『やはり、結論からがいいと思います』

まさにその通りですね。忙しい上司には結論からの報告が基本です。
それでは、ふせんの並べ替えをしましょう。

結論はどのふせんですか?
『おそらく2日~3日遅れそう!です』

結論の次は何を報告すればいいですか?
『うーんなんだろう? 結論をだした理由ですかね?』
そうですね。理由はどのふせんですか?

『予定より時間がかかっている、わかならないことがあって悩んでいる
、何回か手戻りが発生している、先輩から頼まれた雑用が意外に時間かかった』

4枚のふせんの中で、上司に報告しなくてもいいふせんってありますか?
『予定より時間がかかっている!は同じことをいってるのでいらないと思います』

さすがですね!
これでふせんの整理ができ、上司への報告ストーリーが完成です。


こんな感じで、いきなり報告するのではなく一旦止まって、頭に浮かんだことをふせんに書いて、結論・理由の順で並べ替えると報告ストーリーができあがります。

【上司への報告例】
田中:佐藤さん、ちょっといいですか?
(佐藤マネジャーはパソコンで仕事している)
佐藤マネジャー:田中さん、なんだい?
(すかざず、「忍法パタン聴き」の実践)

田中:依頼された仕事の件で報告がございます
佐藤マネジャー:はい、どうぞ

田中:実は、納期が3日くらい遅れそうです。誠に申し訳ございません
遅れた原因は3つあります

1つ目の原因は、私の実力不足で手戻りが何回か発生しています
2つ目は、わかならいことがあって悩んでいます
3つ目は、先輩から依頼された雑用に予想以上に時間もかかっています

以上で報告終わります。
このたびは、遅れてしまい本当に申し訳ございません。

佐藤マネジャー:そっか!3日遅れるか。早めに報告してくれてありがとう3つの原因も理解しました。どうリカバリーするか一緒に考えよう

報連相前にとうふ」による報告例はいかがでしたでしょうか?

いきなり報告せず、一旦止まって、頭に浮かんだことをふせんに書いて結論・理由から並べ替えると報告ストーリーができ、先ほどのようにわかりやすく報告ができます。

気にいってもらえたら、「報連相前にとうふ」を実践していきましょう。

ふせんでなくテンプレートで報告案を作成したい方は、こちらの報告シートファイルをダウンロードしてください。

② つぎに相談です

と:とまって
いきなり相談するのではなく一旦止まりましょう

う:浮かんだことを
そして、頭に浮かんだ相談したいことを

ふ:ふせんに書く
ふせんに書いて整理しましょう

この流れを実践することで相談力がアップします。

事例で解説していきますね。
上司への相談シーンです。

上司にどんな相談をしようかな?
まずは、頭に浮かんだ順にふせんを書きます

・ 依頼された仕事が難しすぎる
・ 何から手を付けていいかわからない

・ 納期に間に合うかどうか不安
・ 今の実力でこの仕事ができるのかわからない

つぎに、机の上か紙に貼ったふせんの一覧を見ながら相談したい順番に並べ替えます。

何を一番相談したいかを考えながらふせんを並べ替えます。

『何を一番上司に相談したいのかなぁ?
やはり、納期に間に合うかどうか不安かな?』

よし、上司に相談にいこう。

【上司への相談例】
田中:佐藤さん、ちょっといいですか?
佐藤マネジャー:田中さん、なんだい?

田中:佐藤さん、相談があります
佐藤マネジャー:相談かい、どうぞ

田中:実は、昨日依頼された仕事なんですが、納期に間に合うかどうか不安です
佐藤マネジャー:そうか、納期に間に合うかどうか不安か

田中:はい、とても不安です
佐藤マネジャー:具体的には何が不安なのかな?

(ふせんを見ながら相談する)
田中:依頼された仕事が難しすぎるので、何から手を付けていいかわかりません
佐藤マネジャー:何から手を付けていいかわからないのか了解です。それでは、ひとつずつ解きほぐしていこう

報連相前にとうふ」による相談例はいかがでしたでしょうか?

いきなり相談せず、一旦止まって、頭に浮かんだことをふせんに書いて相談したい順に並べ替えると相談しやすくなり、先ほどのようにスムーズに相談できます。

気にいってもらえたら、「報連相前にとうふ」を実践していきましょう。

ふせんでなくテンプレートで相談案を作成したい方は、こちらの相談シートファイルをダウンロードしてください。

2  アンカー(「報連相前にとうふ」を思い出させるきっかけ)

報連相前にとうふ」は今すぐ準備で実践できます。

3 今すぐ準備しましょう

報連相前にとうふ」を実践するには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう!

① 「75×75mmふせん」の準備
(会社の事務用品調達、会社へ購入依頼、自分で購入)

② サインペン準備
(会社の事務用品調達、会社へ購入依頼、自分で購入)

③ 必要であれば複合機から「白紙」の準備

④ 準備した「75×75mm付箋」とサインペン・白紙を、帰社時に机の上に置いて帰る(朝から「報連相前にとうふ」が実践できます)。

4 いつから実践しますか?

報連相前にとうふ」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 明後日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
報連相前にとうふ」実践と記入した付箋を手帳や
パソコンに貼ってもいいです。  

報連相前にとうふ」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんの報連相力が更に向上し、上司とスムーズなコミュニケーションがとれることを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
それでは、また明日!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?