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【月曜日のしかけ#25】1秒Q『例えば?』

月曜日は仕事力大全の基礎に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

今回は新シリーズ「1秒Q」の第3弾の紹介です。

1秒Qとは、短い1秒の質問で5つの効果を得るための質問手法です。

① 相手のおもいや考え、感情を聴きだしてあげる
② 相手の考えを整理してあげる
③ 相手に新しい視点を得てもらう
④ 相手の興味や関心を理解し、相手との信頼関係を築く
⑤ 相手に喜んでもらい満足してもらう


今回は、1秒Q第3弾『例えば?』を紹介します。

シンプルな質問ですが、この質問で相手の視点を広げることができます。

相手が提示したアイデアや意見にとどまらず、他の観点や選択肢を考えるきっかけとなります。

また、創造的な考え方を促進することもできます。
新しいアイデアや解決策を探るための一歩となることもあります。

既に『例えば?』を活用している方、相手の「視点の拡張」や「創造性の促進」、「議論の深化」に役立っていますか?

十分でなければ、もう少し読み進めてください。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 1秒Q『例えば?』とは

突然ですが、次の同僚同士の会話のシーンを読んでください。

小西:『個人目標達成するために新規顧客の開拓だけなく、既存のお客様へのアプローチをもう少しした方がいいかなと思ってるんだ?』
自分:『ヘー!小西さんそれはいい取り組みだね』


小西:『ありがとう、既存のお客様から紹介もらう作戦なんていいんじゃないかな?』
自分:『いいね、例えば?

小西:『うーーん、そうだね、何があるかな? お客様に『紹介してください』ってお願いしちゃうとか?』
自分:『お願い作戦はありかもね!私もやってみるよ』

こんな感じで相手のアイデアを引き出す時に『例えば?』の短い質問は有効です。


こちらの会話も続けて読んでください。

小西:『リモートワークの提案をマネジャーにしようと思うんだ、週に1日か2日はリモートワークにしたほうが生産性も上がるかなって思うんだ』

自分:『小西さん、いい提案だね!私も賛成、でもリスクありそうだね』

小西:『えぇーー! リスクなんて考えてなかったけど』
自分:『そっか、例えばどんなリスクがあると思う?』

(小西さん、沈思黙考のため、しばし沈黙)

小西:『もしかして、社長の逆鱗にふれるとか?』
自分:『それはあるかも』

小西:『やっぱり?』
自分:『先輩から聞いたんだけど、社長はみんなが顔を合わせてコミュニケーション取ることにこだわってるみたいよ』

小西:『あぶねーー! あやうくマネジャーに提案するとこだったよ、マネジャーが社長におこられたかもしれないね』
自分:『そうだね、その可能性はあるかも』

小西:『いやぁ、助かったよ、ありがとう』
自分:『いえいえ』

こちらの会話だと『例えばどんなリスクがあると思う?』
という問いかけで、

小西さんが考えていなかったリスクという視点に気づかせることができ、小西さんの視点を広げることができました。

例えば?』は単独で活用してもいいし、次に示すように『例えば・・・?』の後に質問を追加してもいいんです。

・『例えばどんなリスクがあると思う?』
・『例えばどんなデメリットがあると思う?』
・『例えばどんな効果があると思う?』


冒頭で紹介した通り、たった4文字の『例えば?』という問いかけで4つの効果が得られます。

① アイデアや提案を引き出す
② 視点の拡張
③ 創造性の促進
④ 議論や対話の深化

気にいってもらえたら、ぜひ実践してください。

なお、相手の考えを詳細にしたり掘り下げる場合は1秒Q第2弾具体的には?』を活用してください。

2 アンカー(1秒Q『例えば?』を思い出させるきっかけ)

きっかけがなくてもできる方は1秒Q例えば?』を実践してください。

実践するのに不安がある方は、人すなわち「メンバー」をきっかけにしましょう。

★ XXさんが声をかけてきた!
〇〇さんが話し始めた ⇒ 1秒Q
例えば?を実践する

さて、きっかけを誰にしますか?
全メンバーの中から次の条件にあてはまるメンバーを選んでください。

・ よく声をかけてくれる
・ コミュニケーションを取りやすい
・ 聴いてあげると喜びそう
・ 質問してあげると喜びそう

3 今すぐ準備しましょう

準備しなくても1秒Q例えば?』を実践できそうな方は今すぐ実践しましょう。

準備した方が実践しやすい方は今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに1秒Q例えば?』と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに1秒Q例えば?』と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

1秒Q例えば?』いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 明後日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
1秒Q例えば?』実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。  

1秒Q例えば?』の紹介は以上でおひらきです。
皆さんが聴き上手になられ、話し手に喜ばれることを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

1秒Q例えば?』の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また明日!

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