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【水曜日のしかけ#20】1秒コーチング『100点満点だと何点?』
水曜日はマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。
多くの上司がコーチングスキルを習得したいと望んでいますが、その道のりは容易ではありません。
そこで、今回は1秒コーチング!第6弾
1秒で実行できるしかけ『100点満点だと何点?』を紹介します。
この問いかけメンバーにしたことありますか?
『白潟さん、私はあります!その後のコーチングがやりやすくなりますよね』
そうですか、素晴らしいです!
ナイスコーチング!ぜひ継続してください。
ここまで読んでもらいありがとうございます。
『私は、活用したことないです』
そうですか、ぜひ今日から活用してもらえると嬉しいです。
問いかけた後、メンバーに簡単に質問できコーチングがスムーズに進む効果がありますし、メンバーには次のメリットが得られ成長します。
・ メンバー自身の現状を客観的に把握できます
・ 100点取るための課題がみつけられます
・ 100点を取るための解決策が立案できます
それでは、紹介していきます。
0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)
「7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。
① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~
小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。
② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~
簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。
【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」
③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。
20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!
④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。
特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。
具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。
1 1秒コーチング『100点満点だと何点?』とは
突然ですが、上司とメンバーの次の会話を読んでください。
上司:『田中さん、提案書できた?』
田中:『はい、できました。こちらになります』
上司:『これはよくないね、間違いだらけじゃない』
田中:『はぁ…申し訳ございません』
上司:『赤ペンで修正指示しておくから修正しといて!』
田中:『かしこまりました』
この上司のフィードバックどう思いますか?
『白潟さん、これは良くないネガティブフィードバックですね』
そうなんですよ、おそらくこのようなフィードバックを続けても田中さんは自分ひとりで適切な提案書をつくることができそうもないですよね。
やはり、こういう時こそコーチングを活用すべきです。
さて、上司の皆さんなら、こんな時どのようなコーチングをしますか?
ここで、おススメしたいのが1秒コーチング『100点満点だと何点?』です。
具体的な活用方法は次の会話を読んでください。
上司:『田中さん、提案書できた?』
田中:『はい、できました。こちらになります』
上司:『ありがとう!一応完成したのかな?』
田中:『はい、完成しました。内容のチェックお願いいたします』
(ここで上司は提案書を目視チェックする)
上司:『田中さん、この提案書のでき100点満点だと何点?』
田中:『はい、80点は取れてると思います』
上司:『そっか、80点か、どうして、そう思ったの?』
田中:『はい、まずは全体の構成はよくできてると思います。提案実行時のメリットやリスクも記載してあるので80点と評価しました』
上司:『なるほど、80点と評価したんだね。ちなみに、誤字・脱字はないのかな?』
田中:『おそらくないと思いますが…』
上司:『(提案書の誤字・脱字の箇所を指さしながら)これって誤字では?』
田中:『あっ…すみません、ありました』
上司:『全体の構成できてるって言ってたけど、お客様目線で読みやすく、わかりやすい?』
田中:『(もう一度提案書を見ながら)そう指摘されますと、5頁から7頁がわかりにくいかもしれません』
上司:『そうだよね、よく見つけた』
田中:『ありがとうございます』
上司:『提案実行時のメリットやリスクも記載してあるって言ってたけど、3つのメリットはお客様にとって本当にメリットになる?』
田中:『(もう一度提案書のメリットを見ながら)3つのメリットのうち1つはあまりメリットではないかもしれません』
上司:『ナイス評価!、私もそう思う』
田中:『マネジャー、リスクも改めて見直すとインパクトが弱いリスクのような気がします』
上司:『これまたナイス、そうだねリスクではないね』
田中:『はい、そうです』
上司:『さて、改めてもう一度質問、この提案書のでき100点満点だと何点?』
田中:『30点くらいだと思います』
上司:『30点か!妥当な評価だね、どうすれば100点になりますか?』
田中:『はい、先ほどマネジャーから指摘頂いた誤字・脱字なし、わかりやすい全体の構成、お客様目線でのメリットとリスクの記載。このあたりの修正が必要だと思います』
上司:『田中さん、修正ポイント把握できてるね!ではそのポイントで修正しよう』
田中:『はい、かしこまりました』
いかがでしょうか?
こんな感じで1秒コーチング『100点満点だと何点?』を活用します。
そうすると、メンバーが自分の仕事をどう評価してるか把握できます。
★ メンバーの評価点数 = 上司の評価点数
メンバーの認識が上司と同じなので、落ち着いた感じでコーチングができる環境になります。
100点に達していなければ、どうすれば100点をとれるかをメンバーにコーチングし考えさせます。
★ メンバーの評価点数 > 上司の評価点数(今回の事例)
メンバーの認識が上司とちがうので、まずは気づかせることを念頭にコーチングする心の準備ができます。
まずは、気になる点のコーチングをしながら間違いに気づかせ、適正な評価点数を理解させます。
その上で、どうすれば100点をとれるかをメンバーにコーチングし考えさせます。
コーチング後のフィードバックもメンバーが受け入れやすくなるでしょう。
1秒コーチング『100点満点だと何点?』
気にいってもらえたら、ぜひ活用してください。
2 アンカー(『100点満点だと何点?』を思い出させるきっかけ)
きっかけがなくても『100点満点だと何点?』実践できる上司は、今すぐ実践しましょう。
きっかけがあった方が『100点満点だと何点?』を実践しやすい上司は
「メンバー」をきっかけにしましょう。
次の条件に合うメンバーをきっかけにしてください。
・ 上司に質問されてもドキドキしない
・ コミュニケーション力がある
・ 成長意欲が高い
3 今すぐ準備しましょう
準備しなくても実践できる上司は、今すぐ実践しましょう。
そうでない上司は『100点満点だと何点?』を実践するには
次の準備が必要です。今すぐ準備しましょう!
① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。
・ 「XXさんに『100点満点だと何点?』」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)
・ 1枚のふせんに『100点満点だと何点?』と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)
② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る
4 いつから実践しますか?
『100点満点だと何点?』いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!
・ 今から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から
決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
『100点満点だと何点?』実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。
1秒コーチング『100点満点だと何点?』の紹介は以上でおひらきです。
皆さんのコーチング力アップを心から願っております。
実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!
今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
『100点満点だと何点?』の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また明日!
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