【水曜日のしかけ#12】1秒コーチング『なんで?』でなく『どうして?』
水曜日はマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。
多くの上司がコーチングスキルを習得したいと望んでいますが、その道のりは容易ではありません。
そこで、今回は1秒コーチング!
1秒で実行できるしかけ『なんで?』でなく『どうして?』を紹介します。
『白潟さん、『なんで?』って質問したらいけないの?』
100%いけないわけではありませんが、活用されない方がいいかなと思っています。
『えー!、『なんで?』・・・・・』
詳しく紹介していきます。
このしかけを実践することで
コーチングの最初のステップを踏み出してもらいたいです!
0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)
「7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。
① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~
② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~
【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」
③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。
20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!
④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。
特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。
具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。
1 1秒コーチング『なんで?』でなく『どうして?』とは
皆さん、子供のころ親に叱られる時どんなセリフで叱られてましたか?
『なんで片づけないの』
『なんで勉強しないの』
『この前教えたのになんでわからないの』
『なんで忘れ物するの』
そうですよね。
『なんで・・・ないの?』で叱られますよね。
私も小学性のころ母親に『敏朗、なんで起きないの!』
と毎朝怒られてました。
このように、『なんで』が使われる状況ってたいてい「叱るとき」なんです。笑いながら言う場合以外は、「うわ、これから叱られる」と思われる
可能性が高いです。
なので、上司がこれを言うとメンバーは上司から叱られる(攻撃される)と思うので、防御あるいは攻撃モードに入ります。
『だって』と言い訳を返したり、その場しのぎのウソをついてみたり、黙り込んだり、反論したりするかもしれません。
肝心な「理由」を答えてもらうことができないのです。
メンバーからきちんと理由を聴きたい時は『なんで?』と質問しない方が いいです。
そこで、7秒しかけ『なんで?』でなく『どうして?』なんです。
『どうして?』は『なんで?』よりかは柔らかく、理解を深めようとする 上司の意図が感じられます。
これは、メンバーに対してもっと開かれた態度を示し、より深い洞察や考察を促すような表現です。
『どうして?』は、メンバーの行動や思考の背景にある理由や動機に焦点を当て、より反省的な回答を促す可能性もあります。
コーチングの観点からは、質問の表現がメンバーの反応に大きく影響するため、『どうして?』のような柔らかく探究心を刺激する質問の方が良いのではと考え提案しています。
もちろん、メンバーによっては『なんで?』と上司から聞かれても 「うわ、これから叱られる」と思わないメンバーの場合は『なんで?』を
活用してください。
更に、コーチングの上級者を目指すのであれば
『なんで?』でなく『なに?』に進化していくのもいいでしょう。
『なぜ目標達成しなかったんですか?』ではなく
『なにが具体的に目標達成の障害になったんですか?』とききます。
するとメンバーは客観的に目標への障害をあげることが可能になります。
ただ、『なに?』だとすぐ質問の表現が思いつかず
『何、目標達成しなかったの?』とか
『目標達成しなかったのは何?』のように
質問してしまう可能性があるので、言語化力・質問力をあげていきながら『なに?』で質問していきましょう。
2 アンカー(『なんで?』でなく『どうして?』を思い出させるきっかけ)
きっかけがなくても実践できる上司は、今すぐ実践しましょう。
きっかけがあった方が『なんで?』でなく『どうして?』を実践しやすい
上司は「メンバー」をきっかけにしましょう。
次の条件に合うメンバーをきっかけにしてください。
・ 上司に質問されてもドキドキしない
・ コミュニケーション力がある
・ 成長意欲が高い
3 今すぐ準備しましょう
準備しなくても実践できる上司は、今すぐ実践しましょう。
そうでない上司は『なんで?』でなく『どうして?』を実践するには
次の準備が必要です。今すぐ準備しましょう!
① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。
・ 「XXさんに『なんで?』でなく『どうして?』」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)
・ 1枚のふせんに『なんで?』でなく『どうして?』と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)
② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る
4 いつから実践しますか?
『なんで?』でなく『どうして?』いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!
・ 今から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から
決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
『なんで?』でなく『どうして?』実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。
1秒コーチング『なんで?』でなく『どうして?』の紹介は以上でおひらきです。
皆さんのコーチング力アップを心から願っております。
実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!
今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
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それでは、また明日!
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