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【詩】とちゅう

君が思い付きで何かをやった後
片付けをしないで
ふらっとどっか行っちゃった

遺されたものたちは

残骸のように静かにそこで居続け
やがて朽ち果てるのだろう


後片付けが終わるまでは途中なのにと
ちりりと胸が痛んだけど
そういえば。

ぼくらは生きている途中で

一日を過ごしている途中で

死にかけてる途中でもある


そう思うと
遺されたものたちに
そっとふれてあげたくなった


君が忘れたものは
忘れたからと言って
なくなるわけではない


ぼくが見てるから
ぼくが忘れないから
そこに居続けていいんだよ


そうして今日もまた
途中であることにほっとしながら
明日も途中であることを
寝る前にちょびっとだけ祈る


やがてたくさんの途中を抱えたまま
ぷちんと音を立てて
すべて終わる日が来る


その時
ぼくの途中は
誰かが後片づけしてくれるのだろう




2023/7/31
深夜に思いついた自由詩です。
今日も生きている途中であることを
ありがたく思いながら、
明日も生きている途中だといいなと
こっそり願いながら寝ます。

おやすみなさい💕




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