嫌悪感を塗り替えよう(”なんか体調悪い”はズルじゃなかった・16)
ASDの息子君はとても記憶力がよいです。
本やテレビや見た景色をよく覚えています。
記憶スイッチ(シャッター?)を押して
写真のような形でインプットしているようです。
訪れたことのある病院の景色がテレビに出てたというので
本当かよと調べてみると大当たりだったり、
本やテレビの内容をがっつり覚えて知識にしていたり、
「歴史は暗記力」と聞いた瞬間に諦めた私とは大違い。
☆ ☆ ☆
年々落ちていく私の記憶力とは違う、
脅威の記憶力もたまには不都合なことがあります。
嫌な思いをした瞬間、
嫌なことがあった場所、
嫌な感情を呼び起こす状況等
嫌悪感を感じたこともすべて強烈な記憶力で覚えています。
そして同じ体験を二度としたくないが為に
嫌悪感を感じた物全てに拒否反応を示すのです。
☆ ☆ ☆
◆ 一度嫌なことがあった場所には二度と行かないと言い張る
→ 行動範囲が狭くなる
◆ 一度嫌な思いをした行動は二度としない言い張る
→ 経験する機会が減る
等、いろいろと彼の経験力を狭めてしまうことになってしまいます。
一度思い込んだら最後、
どれだけの言葉や違う見方からのアプローチをしてもダメ。
家族は徐々に行動範囲を狭くするしかできず
どうしたもんだ、、、と悩んでいました。
☆ ☆ ☆
詳しい方のアドバイスをもとに作戦を立ててみました。
1.嫌な体験になった原因を明らかにして、お互いに共有
2.「これくらいならどうにかできるかも、、、」と思えるような、
最低限のひっく~~いクリアラインを探して共有する
3.「無理だと思ったら即終了」のラインを常に確保しつつ、
具体的な行動のフローチャート(初めてが苦手と同じように)を作って共有する(A4一枚程度の簡単な物)
4.心も体も調子がいい時にフローチャートにトライ!!
5.クリアラインを超えたことをお互いに喜ぶ (^^♪
6.4~5を繰り返して自信に繋げつつ、嫌悪感を薄めていく
という作戦です。
☆ ☆ ☆
一つの課題に取り組んでみたところ、
最低限のクリアラインを超えることができてほっとしたのか、
1回で散々家族を困らせていた嫌悪感を払拭することができました☆
他にも嫌悪感を持っていることが沢山あるので、
無理しない程度(頻度?)で
お互いに協力して一つずつ頑張っていこうと思います。
本人も嬉しそうなのが何より良かったです(*^_^*)
☆ ☆ ☆
ASDの息子以外の人(娘や私や旦那さん)にも
これは応用できそうだと思いました。
娘も「私用のこれ(フローチャート)が欲しい!」って
言ってるくらいなので、
「こうなったらこうする」というフローが見えると
分かりやすくて安心するのかもしれないな~と思いました☆
最後まで読んで下さってありがとうございました!!
可愛いイラストはお借りしました。ありがとうございました!
優しいお気持はありがたく、ちゃっかり頂く方針にしました💖