自宅を建てる-02 土地を買う
しおやです。
今回は主に少し変わった土地の購入方法について書きました。
まず場所はというと、横浜市の丘の上にある静かな住宅地です。横浜市に来て感じたのは、めちゃくちゃ坂が多いということ。駅から徒歩15分くらいですが、坂や階段があり、少し脚力が必要です。
1953年、1958年の地図を見てみると、等高線しか無く、ずっと何も建ったことは無いであろうことも分かりました。周辺の道や建物も少しずつ作られてきたようで、そんな変化も分かって面白いです。
土地のすぐ近くに大きな木がある小さな公園があります。桜の並木が春を彩り、綺麗な紅葉も見ることができます。秋の終わりには公園の大木でキツツキも発見出来ました。そんな、小さな自然を感じられる土地です。
少し変わった土地購入方法
土地の購入の方法は少し特殊で、あまり聞かない方法だと思います。
と言うのも、不動産屋を通さず、横浜市の土地を競売(一般競争入札)で競り落としたからです。おそらく皆さんの周りでこの方法で土地を買ったという方はほとんどいないと思います。
(※差し押さえた物件を取り扱う公売や、裁判所の競売を連想される人もいるかもしれませんが、それではありません)
競り落とした、と言っても、結果的には競合相手はいませんでした。最低金額に、もしもの為の1万円をプラスした金額で入札し、落札しました。
事前に何人が入札するかは分からないので、いくらで札(希望金額を書いた紙)を入れるかは賭けに近いです。だんだん上がっていくオークションとも違い、一発で予想しなくてはいけません。
その回での競売では20件近くが出されたので、会場には数十人の人がいました。個人で参加しているのは自分だけのようで、皆さん業者風で緊張したのを覚えています。
ほとんどがデベロッパーなどの業者が購入し、建売住宅を作り、売られていくようでした。そういうこともあり、競売で自分用の土地を買い、自宅を建てたという方はほとんどいないのだと思います。
競売との遭遇
横浜市の土地の競売制度は、5年ほど前に仕事で行った横浜市役所の掲示板で知りました。その時はこういうのもあるのかという程度でしたが、土地を探し出したタイミングで改めてよく見てみるようになりました。
市の競売以外にも不動産情報サイトをいろいろ見ていましたが、なかなか価格的に手を出せるものがありません。たとえあっても自分の生活や将来を考えると不便に思える場所ばかりでした。
競売の良い点と微妙な点
競売には不動産屋さんで土地を購入するのと違う点があります。
良い点
1.不動産売買の手数料がかからないこと(市有地で、市(所有者)が売るので仲介者がいないためと思います)
2.不動産(土地)登記の手数料がかからないこと
3.市に管理されていること(測量図、隣地境界の筆界確認書も作成してくれました。敷地内の木や雑草の剪定、伐採も市がしていたようです。)
微妙な点
1.時期が決まっていること(自分の好きなタイミングで買えません)
2.比較的 大き目の敷地が多いこと
3.良い土地は業者相手で競うため、買うことが難しいということ
競売はお勧めか
やってみて思うのは、相談できる人がいれば話は別として、一般の方にはあまりお勧めできません。
なぜなら土地を見て検討したり、法規などの敷地条件を読み込んだりがまず難しく、さらにいくらで入札するか、というのを決めるのはかなり難しいからです。
ただ、その土地がよほど気に入り、メリットを見いだせた場合はチャレンジする価値はあります。過去の情報を見ると個人で購入している人もいるようです。
あと、その市町村でそういった制度が無い場合もあると思います。
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