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自宅を建てる-01 はじめに

しおやです。

自宅を建てるシリーズを書いていきます。
主に、変わった土地の購入方法、敷地の特徴、困難な敷地条件を克服した設計、設計内容などについて書いていきます。

まだ建設中ですが、特殊な事も多いので面白く読んでもらえたらと思います。(2021年1月時点で基礎工事が進行中。)
※2021年6月工事完了

なぜ家を建てることにしたか

まず、賃貸や、中古のリノベなど、他にもいろいろな選択肢がある中で、なぜ土地を買い、戸建ての家を建てようと思ったかについてです。

 1.趣味として

長らくスタッフとして設計事務所で働いていると、全て一人で考えて建築を建てたいという思いが出てきました。

大学に入ってから数えるともう15年以上、建築を見たり、建築について考えてきたので、その気持ちはとても大きくなっていました。

「自分で土地を探し、設計し、そこで生活する」を経験するというのは、ものすごく面白いだろうし、やってみたいと思うようになりました。
私が勤めてきた設計事務所の所長のほとんどの方が自宅を設計していて、それも刺激にもなっていました。

趣味と表現したのは、苦しい部分もありますが基本的に面白くて、ずーっとやっていたいと思ってしまうからです。期限も自分次第なので、いくらでも時間もかけられます。さらに私の場合は独身で自分以外に意見を出す人がいないので、自由度がさらに上がってしまいました。

事務所に勤めながらということもありますが、ありがたいことに比較的自分の時間を持てる環境ではありました。

あとで書きますが、一度設計をやり直したりと、難しい敷地なので手こずり、結果的に土地購入から着工まで、2年半近く掛かりました。それも趣味としてだからこそできたとも言えます。

 2.資産として

住宅というものは、資産としての側面もあります。自宅を建てることはお金以外の「資産を持つ」ということになります。

住宅価値の将来性や固定資産税などの税金、経年劣化のメンテナンスなど様々なリスクもありますが、「自分で土地を探し、設計し、そこで生活する」一連の経験は得難いことです。

趣味としてのピュアな思いとは別に、建築(不動産)が投資の対象という側面もあることが分かったことも、建てたいと思った一因です。
また趣味的な自由度に不動産という視点を入れることで、自由度に少し制限をかけることもできました。それは端的に言うと、貸したり売ったりしやすいこともある程度想定して間取りを考えたということです。

 3.仕事として

自宅の設計は仕事としてではありませんが、将来的には仕事につながるメリットもあると考えました。

1. 完成後に実際に見てもらえる
2. 大金を支払い家を建てる建主の気持ちを少しでも理解できる
3. 自分の名前による作品ができる

いずれ自分の事務所を構えることを考えたときに、自宅を作ることで、このようなメリットがあるように思いました。

ちなみにデメリットは、もし失敗したら...というくらいで、メリットを超えるものは無いと思いました。

そんな思いが高まったタイミングで、土地候補と出会いました。
次の02では、少し変わった土地の購入方法について主に書いていきます。

自宅を建てるシリーズ


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