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染め直し事例

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2023年10月の記事一覧

染め直し事例①LV財布-before & after(完)

染め直し事例①LV財布-before & after(完)

すっかり蘇りました!
まだまだお使い頂けそうです。

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革の染色師 サエコ

染め直し事例①LV財布-4仕上げ

染め直し事例①LV財布-4仕上げ

顔料の塗布が終わり、
すっかり綺麗になりました。

コーティング

色止めのためにスプレーを吹き付けます。

材料選びと吹き付け方でツヤ感の調整を行います。例えば、エルメスの型押し素材のバーキンがギラギラのツヤツヤだったり、シャネルのマトラッセがツヤ感ゼロだったりしたら、きっと違和感が出ると思います。

とは言え、ツヤ感に関してはお客様の好みもあると思いますので、出来る限りニーズにお応えした仕上げ

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染め直し事例①LV財布-3調色〜塗布

染め直し事例①LV財布-3調色〜塗布

下準備が整ったら、いよいよ染めていきます。何で染めるのか?それは、こちら

使う色は5色

私は、ほとんどの色をこの5色を混ぜて作ります。緑や茶色など、出来上がった物もあるのですが、私は使用していません。

(例外としては、パールや蛍光色。この辺りは、専用のものを使います。)

色は光の反射

暗闇では何も見えません。当たり前の事ですが、つまり、色を見るためには光が欠かせないということ。

午前中

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染め直し事例①LV財布-2下地

染め直し事例①LV財布-2下地

クリーニングと脱脂が終わり、しっかりと汚れを落とし終えたら、次に染める前の下地を塗布していきます。

筆は馬毛のみを使用

私が使用している筆は全て馬毛です。

ナイロンで出来た筆なども販売されていますが、含みが悪いですし、筆先のまとまりや、顔料などを乗せた時の美しさは、自然界の動物の毛にはかないません。

馬毛の筆は、ナイロン筆より何倍も値が張ります。が、一貫して馬毛の筆のみを使用しています。

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染め直し事例①LV財布-1クリーニング

染め直し事例①LV財布-1クリーニング

ご依頼品が郵送で届きました。
LOUIS VUITTONのお財布です。
13年間、ご愛用とのこと。

1.クリーニング

まずは、お財布の表面についた汚れを専用のクリーナーで落としていきます。

この時点で、黒ずみが取れてスッキリ。ネイビーのお色が出てきました。

内側は基本的には染めないので、しっかりと汚れを落として、きれいな状態に戻します。

2.脱脂

クリーニングで表面の汚れを落としたら、

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