【詩】ずっと多くの星
天国にいるときよりも
ずっと多くの星を
僕はここで見ている
天国にいるときよりも
ずっと多くの葦が
河原を騒がせている
天国にいるときよりも
ずっと激しい風が
夜空を鳴らしている
天国にいるときよりも
ずっと多くの風を
僕は肺に吸い込み
真っ青な空の底の群青の真空に
梵鐘が鳴る
星々がどよめく
宇宙の縁を
羽ばたいているすずめたち
けれど僕は
ずっと多くの星を
ここで見ている
ここの野原は
天界よりも寂しく
騒がしい
轟々と風が吹いている
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