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川柳アンソロジー『川柳EXPO2024』〜現代川柳のカオスな世界〜

まつりぺきんさん編集による投稿連作川柳アンソロジー『川柳EXPO2024』が発売になったというニュースが入ってきました。Amazonでも購入できるそうです。

ところで、なぜ私が書籍の宣伝などをしているのかというと、今、もっとも創造的な文学ジャンルである「現代川柳」のカオスでエネルギーにみちた世界がこの書籍には詰め込まれおり、ぜひ多くの方々の目に触れてほしいと思ったからです。(もちろん、この本に私の川柳連作作品が掲載されているからでもあります😛)

現代川柳の世界がカオスであることは、川柳の歴史にも現状にも全く無知で、気まぐれにネットに投稿していただけの私の川柳(のようなもの)がこの本に載ってしまうことからも明らかです。現代川柳のトップランナーたちの作品と私の作品が同列に連なっているのは一種の奇観ですが、どのようなことでも許されてしまうのが現代川柳の醍醐味といえるでしょう。

実をいうと私は、川柳と俳句と自由律俳句の違いがしばしばよくわからなくなるのですが、その中でも「現代川柳」は、どんなことを書いても受け入れてもらえる懐の大きさにおいて、特筆すべきジャンルといえるでしょう。どんなに変なことでも、バカバカしいことでも、詩として成立させてしまうことができるので、私は喜んでこのジャンルに踏み込むことにしたわけです。

私は、『川柳EXPO2024』に、「星めぐり」というタイトルで川柳連作20句を掲載いただきました。連作など初めてのことであり、かなり苦しまぎれにつくっていますので、できのほどは保証できませんが、3句だけ、掲載した句の中から引いておきます。

 睫毛から風が吹くとき無重力
  
 咳をして宇宙の穴に落ちていく

 煩悩を中性子星跳ねまわる

現代川柳の特長はその多様性と前衛精神にあります。私の句のことは忘れて、ぜひ『川柳EXPO2024』をお買い求めください。

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