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褒めても反応が悪い人の本音

褒めるってとても大切なこと。

しかし、褒めても相手の反応が悪い時がある。なぜなのか?


私の知り合いでめちゃくちゃ褒め上手な人がいる。一緒にいる時には大体その場にいる人のことを一通り褒め回している。もちろん嫌味はなく、自然にさりげなく。凄い才能だなと思っていつも見ていた。

そんな彼から、ある時コミュニケーションで悩んでいることがあるという話があった。


褒めが効かない

話を聞いてみると、どうやら奥様とのコミュニケーションが微妙なのだと言う。奥様は専業主婦で人付き合いが苦手。何より得意なことがお料理をすることだという。

彼はそのことをよく知っているので、いつも料理をめっちゃ褒めるのだそう。しかも具体的に。味噌汁の出汁の加減が最高だとか、隠し味にこれ使ってない?味が引き立ってるねーとか、気付いたことはできる限り伝えて褒めているのだそう。

しかし奥様からのリアクションが少ないらしい。何がいけないのかと?

その努力は素晴らしいのだけど、私はあることを思った。
実は奥様って褒められたいんじゃなくて、喜んでほしかったんじゃないかなって。

工夫して作っていることをよくわかってくれているけど、「手が込んでいるという条件ありき」で評価された気がしているのではないのかなと。 

だとすると次回は、これ以上のクオリティーのものを出さないと、褒めてはもらえないって感じがしないかなと。 

「褒めている」と「喜んでいる」って似ているようで全然違う

そもそも「褒められたい人」の意識は「自分のため」。自分が褒められたい、認められたい、評価されたい、優秀な人間と思われたいなど、常に矢印が自分に向かっている。

もちろんそれが悪い訳ではない。誰だって褒められたいから。


「喜ばれたい人」は「相手の目的」にこだわる。

なぜならそれを叶える事が、最も喜ばれるから。


意識は常に「相手のため」になる。

だとすると奥様は、隠し味に何を使ってるとか、そんな事はどうでも良くって、ただ一言「ウマい!」って笑顔で喜んでくれれば、それで良かったんじゃないかなって。


「本当に料理上手だね」って褒めるよりも、「この料理、めっちゃうまいわ。幸せー」って喜びを伝えた方が、コミュニケーションはうまくいくはず。

そう、褒めるだけが相手を喜ばせられることじゃない。「素直に喜んで、相手に伝える事」もシンプルだけど大事なこと。


それを伝えてから後日

彼から最近奥様が喜んでくれるようになった、良かった!という連絡があった。伝えた言葉は「美味しい!」らしい。

めでたし、めでたし。


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