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日々のこども

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あたまの上に暮らす

あたまの上に暮らす

長女(8歳)、次女(3か月・まだまだ生まれたて)の頭の匂いを嗅ぎながら、
「めったん(次女のあだな)のあたま、いい匂いだなあ~」と
一人で小声で喋っている。

新生児の頭は確かに、ミルクと熱のまざったようなあたたかい匂いがする。

長女「(あたまをかぎながら)ハァ~…」
長女「…めったんのあたまの上でくらしたいなぁ~…(小声)」

いやそれはないだろうと思ったが、ふと考えると、

そこは太陽であた

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新しいスマホのリーダー

新しいスマホのリーダー

子ども(8歳・長女)、私のスマホを手に取り、何かゴソゴソやっている。

そのうち、私にスマホをかざして何か確認をしだした。

長女:(スマホを私にかざし、)
「アレ…?…アレ…?読み取れない…読み取れない…」

私:「何が読み取れないの?見せてごらん?」

スマホを受け取ると、ICカードの画面になっており、
「リーダーにかざして読み取ってください」という記載が表示されている。

長女:「読み取れな

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【ファンからのメール】

【ファンからのメール】

長女(8歳)、私が次女(2か月)を抱っこしているところに、
しずしずと白紙の紙を持ちながらやってきて

長女:「みなさま、本日はお集まりいただきありがとうございます。」
私:「…」
次女:「…」

長女:「今日は、すてきなゲストにきていただいております。
めったん(次女のあだな)と、おかあさまです!
みなさま、どうぞ拍手でお迎えください!」
私:「(拍手)」
次女:「(興奮してフンフン言っている)

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リアルサザエさんは生きづらい

リアルサザエさんは生きづらい

昨日は次女(生後2か月)の初めての予防注射の日だった。

私は朝からなんだか眠く、子どもが寝たタイミングで一緒に
昼寝をしようと思っていたが、
子どもはなかなか元気で午後まで落ち着かず、
ようやく14時に眠りについた。

15時15分からの予約で、病院はめちゃくちゃ近所なので、
14時半に出れば余裕で間に合う。

10分だけ寝ようと思い、タイマーをかけて横になった。

誰しもわかることだ、こういう

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スマートな育児

スマートな育児

次女(生まれたて・女児)が生まれて約1か月が経過した。

第一子が今8歳のため、前回の新生児育児は8年前。
すっかり記憶は薄れているが、
最初は確か3時間ごとくらいに起きて授乳していたという記憶はあった。
老化により頻尿になっている今、3時間ごとに起きるのは
さほど日常と大きく変わりがない。
かつ、前回の経験を糧に、もうすこし要領よく過ごせるに違いない。
年月を経たことで「オッジ」とかに出ているよ

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新生児という未知との遭遇

新生児という未知との遭遇

長女(8歳・まだ1週間が5日だと思っている)、次女(うまれたて)が来てから激しく次女をいじくりまわしている。

あまりにいじくりまわしていて、
やっと寝た次女を抱き起し「お~お~~起きたね~~」
などと言っているので
こちらが疲れ果てている。次女は大仏のような表情で黙っている。
黙っていたほうがいいと思っているのだと思う。

一方で、長女はなぜか次女を抱っこしているときに
「まって!!ママ代わって

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発見

発見

子ども(7歳、女子)、
プゥ〜とオナラをしてから1分後

子ども:「…そーなんだ…!」(独り言)

子ども:「オシリってゲップもするんだな〜…」(独り言)

もう7歳だが大丈夫なのか。

シャーベット・コタツ

シャーベット・コタツ

子ども(7歳・女子)
「ねぇママ、シャーベット・こたつくんて知ってる?」

私「えっ。何かのキャラクター?ユーチューバー?」

子ども「違うよ。おんなじ2年生だよ。」

私「えっ。同じ小学校?!」

シャーベット・コタツ…

子ども「そうだよ。最近、学校にいくときに
よく会ってはなすの。
チョンマゲしていて、ちょっとおもろい子なんだよ。」

私「…そうなんだ。…シャーベット・コタツくんていう名前な

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クイズではない

クイズではない

最近子ども(7歳・女子)は、
フロに入りながらするクイズが楽しいようだ。
基本は私が問題を出して子どもが答えるスタイルで
しきりに問題を迫られるのですが、
この出題がけっこうむずかしい。 

ーーーーー
【キャラクター編】
私「ジャイアンの妹、ジャイコが憧れている職業はなんでしょう。」
(答え:漫画家)

子ども「えーと、あっ赤い帽子をかぶってるよね!」
私「いいね、それがヒントだね」
子ども「あ

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容疑

容疑

子ども(7歳・女子)を
後ろにのせてママチャリで道を進んでいたところ、
前に小学生のお姉ちゃんたちのグループが現れた。
 
横並びに自転車を並べ、みんなそれぞれちょっとおしゃれをしながら
漕いでいる。
友達だけでどこか少し遠くに遊びに行くのかな、あと数年で子どもこんな
ふうになるのかなと思いながら、

楽しそうな邪魔をしないように
こちらもママチャリのスピードを緩めて
後ろからそろそろと続く。

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33デシリットルしかない

33デシリットルしかない

金曜日に子ども(7歳・女子)の参観日があった。
子ども曰く、「すめちゃ、(自分のこと)学校ではおもしろい事をしないようにしているんだよ。目立ったら恥ずかしいから。」ということで
周りにはおとなしく見せているようなのだが、
普段の言動からおそらく
「おとなしい風に装っているが少し変わった人」と思われているだろうと推測している。

なので私は参観日の日、今日発表するかな、どんな風にはりきってるかな、と

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役割

役割

子ども(6歳・女子)
「…ねえママ… すめちゃ、(自分のこと)しんで、起きたら次はどんなやくわりになるの?」

私「役割…。それは、生まれ変わったらってことだね。それは…神様しかわからないんじゃない?」

子ども「えっ…?そうなの…?人間じゃないかもしれないよ…」

私「そうだね…肉うどんかもしれないよ。(M-1グランプリで観たロングコートダディのネタ)」

子ども「えっ…えっ…、、あの、何回もに

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我々はいかにして高級志向となったか

我々はいかにして高級志向となったか

部屋を暗くして、目をつむってから何分か経った後、子ども(女児・6歳)が暗闇から小声で語り掛けてきた。

子ども「…ママ…!ママ…!(小声で)」

私「…何…??(寝落ちしそう)すめちゃ…(子どものこと)どうしたの…??」

子ども「…ねえ、そのマクラ、こうきゅうなの…!?」

私「…エッ?」

子ども「ねえ…、、マクラ、こうきゅうなの…!?」

私「…エッ…??エッ…そうでもないよ…」

(通販で

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あいこ先生

あいこ先生

学童に行くため、子ども(6歳・女子)を自転車に乗せて走っていると、恐らく3~4歳の保育園の子どもたち数名が、団体で向こうからやってきた。

すると、なぜかその中の子どもが、「アッ!!」と言ってこちらに大きく手を振ってくる。まったく見覚えがない子だが、振り返っても誰もいないので、明らかに私たちに振っているのだ。

我々:「え…?我々…?」

我々がいぶかしがっていることにも気が付かずその子が大きい声

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