戦争の予言をしたオマエ
中学2年生のとき、あまり話したことのないちょいわる男子と席が隣になった。ワルのヒエラルキーでも少しはみ出し者の、どこか空想的な背の高い男子で、つるんでいる輩はワルでも彼自身がいじめや暴力に加担することのないふわふわした変なヤツだった。
私はそいつと話すのが好きだった。あるときは世界で一番簡単な哲学書「ソフィーの世界」について語り合った。今でも出だしの一行を暗唱できる。「あなたはだれ? 世界はどこから来た?」そんなことを休み時間お互いの机に鉛筆でカリカリ落書きをし、ざわめいた教