鬱で休職してた頃の文

2019.12- 就職

2021.9.16当時 一旦休職


2021年1月1日を迎えるにあたって私はかなり前向きでやる気に溢れていた。

『2月から入ってくる新人教育を任されて嬉しい』

『ヒアリングの仕方がちょっとわかってきてお客さんのニーズを聞けることが嬉しい』

『今まで全く覚えられなかったお客に何が売れてるかをヒアリングするようになってからわかるようになって楽しい』

入社3年目、周りとは比較せずにある程度の自信を持っていた私は今まで以上に頑張ろう、そう思ってた。


1月末、1番の売上があるお客様のプロジェクトが静かに動き始めた。

事前に準備しておこうと思っていた新人教育のための資料は思っていた程の準備が整わずに、時間だけが過ぎてしまった。

迎えた2月、人事の虚言(もしくは面接向けの建前を鵜呑みにして話している)と思ってた新人は聞いていた話どおり、残業がしたい!毎日出社したい!苦労したい!という今どきめずらしいタイプの人間だった。


初めての教育、うちの会社にマニュアルなんてものは存在しない。

通常業務に加えて新人が担当する業務を教えるのは正直大変だった。

せめて自分の仕事の一部を教えながら手伝ってもらう方法でないと、キャパオーバーになるのは至極当然のことだ。そもそもOJTとはそういうものだろう。


それに加えて新人と考え方が全く合わなかった。


新人は口癖のように「今は何段階中の何段階目ですか?」「このときはこう、この場合はああってまずは全体像が知りたい」と言っていた。

私はそれを知って何になるのだ、例を上げたらきりがなさすぎてそんなの教えられないと正直腹を立ててしまっていた。


ただ新人が研修の段取りがわからないと不安になるのは当たり前のことで、それは私の準備不足であり、私も準備が出来ないなら早めに相談すべきだった。


また人事と新人と私の最初の打ち合わせの時に人事が「この社員も教えるの初めてだから」と発言したことが原因か、私が新人よりも1つ学年が下だからかわからないが、新人に舐められていると感じていた。


そう感じたのは先述の答えのない質問をなにか教える度に投げられ、答えてもメモするわけでもなく、理解していない顔で黙り込んでしまったり、挙句の果てには私の判断の元で指示していることを無視して業務を行う新人だったから。


2021.3月末 この頃自分の客先で外部漏れ不具合多発


ある日私は指示を無視してお客様に根拠のない答えで電話している新人の姿に心底驚いた。

もちろんその行動の理由を聞き、本心を聞き出そうとしたが自分の手に負えないと感じたし、今回のことは今後も続くと会社の不利益になると感じたので上長の人事に報告した。


新人の言い分はこうだ。

自分がわかっていない内容はあまりにも低レベルで(先輩が指示した先の)技術チームに質問していいのか不安で聞けなかった。


結論から言うと、私が期待していた話し合いは行われなかった。

私達の部署としてどうすべきであったか

なぜ私が新人の今回の行動を問い詰めたのか

上司として追加して指導して欲しかった…


実際には新人さんなんだからそういう判断は先輩社員がするから不安に思う必要がない

また思うことがあったら正直に話してね


人事らしい言葉だ。

人事ならそれでいいと思う。

でもこの部署の上長も兼任しているのであればこれは私の期待はずれであった。


そもそも今回は判断できずに黙って進めてしまったのではなく、先輩社員に相談の上指示がでた後に起こったエラーなので、新人の言い分ではなぜ技術チームに聞かなかったのかはわかるが、なぜ先輩が判断したことなのに躊躇したのかの理由にはなってない。

人事のGOサインがないと、新人が私に従えないのであればこれ以上指導しても無意味では…。


そのまま半ば放置気味に教育を進めてみたが、限界だった。

3月からの不具合は終わりの見えない戦いで、こういこときに表立ってくれる外勤営業は割り振られていなかった。色んな人に同じ説明をして、自分がやるしかない。


〈新人には舐められている、教育もプロジェクトも不具合対応も時間が取られる、誰も助けてくれない〉


2021.5末 任せられた教育期間をあと1週間程残して、私は教育係を降りた。


気付けば年始のやる気は何処かへ飛んでいった。


教育を降りて楽になったと感じた日々はほんの少し、精神的な負担はどうやら大きかったようだ。


教育を降りてから人事からの評価が悪いと感じていた。

通常通り業務はやっているし、昨年以上にヒアリング頑張っていたのに、意欲がないと思われている。

去年はExcelが得意な人事に教わって所属部署用の簡単なマクロを組んでみたりと積極的にやっていたのが、その手の積極性が私から感じられなくなったからだろうと思う。

個人に課せられた仕事だけで潰れかけた私が、昨年同様にボランティア仕事(評価に反映されるとはいえ、所詮ボランティアだと私は思っている)ができるか!!!と勝手に怒りを覚えた。


被害妄想だったのかもしれない。

でも私はそうは思えなかった。


それはある日、私は主力製品の納期がかなり遅延していることに気付き、人事兼内勤営業の上長兼S&O納期担当者に既知のことか、既知ならすでに対策済かを問うメールを打った。

納期担当者とはいえ実務は業務委託していたので委託先と、自分の同僚も同タイミングで気づいていたことだし、他にも追加情報があるかもしれないと思い、部署全体のグループメールも宛先に加えた。

気づいたタイミングは金曜日でもう終業時刻をすぎていて早く帰りたかったしできることなら気付きたくなかった。知らなかったことにして帰ることもできた。

一刻をあらそう緊急事態ではないが重要なことだからメールをしたまでのこと。もちろん出社していた人事には声をかけなかった。扉もしまっていたし。


週明け、人事から返信が来ているかと思ったらこのメールをみたら電話をくれというものだった。

それとは別に全体にはヒアリングをするメールが送られて対策方法の相談が始まっていた。


電話をかけた。

最初は僕に遠慮しないで仕事を進めてといった内容で、自分が予想していた納期遅延対策に関することでなくてびっくりした。

次にメールの書き方、今後仕事する上でのアドバイスだった。

『今回のグループメールは人事+委託先の業務怠慢を会議室でみんながいる前でしているようなものだからやめた方がいい』『過去に自分もこの委託先とこれが原因で揉めたから気をつけたほうがいい』


納得はいかないがそのまま人事の言葉を聞いた。


人事曰く、最近そういうことが多いのでこれは仕事をするうえでのアドバイスとして「問題提起+自分の意見を述べることはセットで行ってね」とのこと。


それは私が常に心がけていることだった。実際の業務でも実践している自負があったからなおさら納得がいかなかった。

直近に見積価格について訂正をすべきかは会社の判断次第と思ってますが今の価格ではこういうデメリットがあります(問題提起)+この価格で出すべきではないか(自分の意見)の内容でメールしたばかりだった。


どうやら人事は納期遅延の件のメールが業務怠慢を指摘されている且つ問題提起するだけで丸投げに思ったらしい。


私はまず業務怠慢を指摘した覚えはないがそう感じてしまったのであれば申し訳ないと思った。


次の問題丸投げについては、別部署の仕事なんだからそりゃそうだろうと思った。そもそも現状確認のメールのつもりだったので、てっきり『連絡ありがとうございます。こちらでは把握していませんでした。本社からはこの手の連絡は来ないので今回のように現場から報告をもらえると助かります。safety stockをX個増やそうと思いますが、十分ですか?ご意見お聞かせください』等くると思っていた。


そんな風に思っていた話を伝えると、人事はそういうことだろうなとは思ったけど、今回の仕事の仕方はよくない。すでに退職した○○さんも業務怠慢だと言ってくるくせになにも意見は言わなくて、君も今そんな感じだと言う。


もう我慢の限界だった。すでに退職した〇〇さんが実際どうだったかは知らない。繰り返すようだが今回の件は他部署の仕事。そして私がしたのは業務怠慢の指摘ではなく情報提供+現状確認。


また脱線してしまうから本来は言うべきじゃなかったのだが、『自分の管轄外の仕事にまで問題提起+自分の意見を伝えていたらじゃあそれで進めてくださいって仕事が自分に振ってくる。そしたら会社のために良かれと思って問題提起しているのに、余裕がないときでも仕事を振られるのが嫌で(言ったら損する)、誰も言わなくなる!』『そもそも納期管理の前任者のときはこんなことにはならなかった』『前任者の穴は実質内勤営業がカバーしている部分もある』と感情的に言ってしまった。


そしたら人事も感情的になり

『そんなのは当たり前だ。会社だって進んで仕事してくれる人にどんどん新しいことを挑戦してもらいたいから仕事を振る。残業だって減らそうと努力しているが、かといって0は良くないとも思う。マネージャー陣だけの努力じゃ会社は良くならない』…案の定、すごく脱線している。私が言いたいことを汲み取ろうとする気はなく、人事が言いたいことを話がごちゃまぜになって言ってきているとしか思えなかった。


『前任者のほうがよかったってこと?そんなことを言っているのは君だけだし、正直全社員から感謝・評価されていると思っていたから驚きだ!具体的にどういうことか指摘してくれないとそれは人が足りないから無理であったり等、こっちも判断できないから教えてよ』…おいおい、私だけってことはないだろう。他人の業務怠慢を指摘してるのはどっちだか。


私はすでに泣きそうだった。感情的になって論点もずれているし、これ以上続けても意味がないと思ったので後日にさせてくださいと提案してその日は終えた。


そして自分が評価されていないことが確信に変わった。

自分の調子がよければ人事の言うアドバイスや自分の言いたいことと相手の受け取り方の違いなんて流して、こんな気持ちにならないで済んだだろう。

『ご指摘ありがとうございます。今後の業務に今回の反省を活かして頑張ります。』

しかしこれを言ってしまったら"人事が間違っていない"="私の仕事の仕方に問題がありました"と認めるようなことだ。

そんなことあってたまるか。

悔しい気持ちと昂った感情を抱えたまま向かった先は精神科だった。


〈辞めたいまでは行かないが仕事はもうしたくない。〉

これが私の本心だった。


双極性障害うつ状態の診断書はまるで免罪符に思えたが

それと同時に自分が病気だからこうなった…辛かった原因はすべて自分の心の不安定さのせいにされてしまうのかと不安が一気に込み上げてきた。


不安を抱えながらも休職に至った。


正直自分が双極性障害のけがあるのは自覚していたが

服薬が必要なほどか?と疑問に思う日もある。


ただTwitterのうつ病患者向けの優しい言葉をみると、

泣けてくる自分は今鬱であると自覚せざるを得ない。

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