私の憧れの向日葵みたいな人
学生時代の友達に、いつも笑顔で優しくて、この世界に悪なんた存在しないかのような心の綺麗な女の子がいた。
高校3年生の時はいつも一緒にいた。
その子といると、私も心が洗われるようでポカポカして、こんな風になりたいなと思っていた。
部活も勉強も恋愛も全てに一生懸命で、すごく憧れていた。
どうすればそんな風に育つのか、その子のお母さんに聞いてみたいくらいに向日葵みたいな人だった。
自分がどうしても嫌になって、何もしたく無い無力感に襲われた時、その子のことを思い出す。
あの子はこんな気持ちになったことはないのかな。
なったことがないなら、どうすればそうなれるんだろう。
なったことがあるなら、どうして向日葵みたいに毎日を過ごせていたんだろう。
その子からは悩み事を相談されることは何度もあった。
でも、もっと良くするにはとか、どうすれば上手くいくかとか、どれもが前向きな悩みで、私の悩みとは180°違っていた。
私もあんな風に穏やかで優しい人になりたい。いつも笑顔で一生懸命で、すべてを楽しめる人に。
彼女は彼女なりの暗い部分を持っていたのだろうか。隠し通していたんだろうか。
わたしは暗い部分を多く持っている方だがら、明るい部分を多く持っている人がいるのか、それがどんな気持ちなのか全く想像がつかない。
今後もそれが解る日がくるとも思えない。
だから、何度もあの人の向日葵みたいな彼女を思い出してしまうのだろう。
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