なんにも求めない。なんにも怖くない。

こういう結婚があってもいいはずだと思った。なんにも求めない。なんにも望まない。なんにもなくさない。なんにも怖くない。

江國香織さんの『きらきらひかる』より

Amazon.co.jp: きらきらひかる (新潮文庫) : 香織, 江國: Japanese Books

結婚って大きな決断だ。今までのいい意味で1人ボッチだった私が、誰かと生活を共にする約束。

相手の人生を大きく変えてしまう決断。

私は結婚に対して、したいしたくないという気持ちはあまりない。その時に自分にとってこの先の人生を、この人と共に歩みたいと気持ちがあれば、結婚したいと思う。

でも、普通の夫婦のような幸せを求められると困ってしまうかもしれない。

私は、異常なほどに1人が好きだ。もちろん、恋人や友人、家族との時間も大切だと思っているけど、人との時間を過ごせば、その倍以上の1人時間がないと疲れ果ててしまう。

『きらきらひかる』にでてくる笑子と睦月は、そんな私にとって理想的な夫婦だと思った。男の恋人がいる睦月と、アルコールが大好きで精神的な異常を抱えている笑子。

2人は性とか夫婦の形にはとらわれず、2人で植物を育てたり、星を見たりなど、2人で過ごす時間を大切にしている。

私はこんな2人のように、それぞれが大切にしている時間をおすそ分けし合えるような結婚がしたいな。