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ここでは許可はいらないよ。

DAY1

うちの庭にいるニワトリは自分たちで考えて自由に走り回るのに、
どうして人間は、とりわけ日本人は、「〇〇してもいいんですか?」「ここの植物園では何をしたらいいんですか?」って、ありもしない正解を他者に求めるんだろうね。ここでは許可はいらないよ。

犬島で植物園を運営する橋詰さんがおっしゃった言葉だ。

東大を卒業して、広告代理店に入り、いろいろあって今は犬島で植物園を運営している。広告代理店から、どんな分岐点の先に犬島の植物園があるのだろう。人生何があるかわからない。でもきっと起こるべくして起こっている。

高校生までの私を振り返ってみると、常に先生や先輩や親に、答えを求めていたと思う。自分オリジナルなものを考え出すというより、反応がいいものは何か、この人たちが考えているものは何か探っていて、違うことを恐れていた。常に目指すは正解。本当は正解なんてないのに。というか、いくらでも自分で正解にできるのに、正解にする権利を完全に放棄していた。そんな権利を自分が保持する権利を知らなかったかもしれない。

学校で受けるテストには必ず答えがある。だけど社会に一歩出たら正解なんてない。正解は自分でつくりだだす。だから、若い時に自分の価値観を育むことが君たちの未来を明るくする。

橋詰さんは、中・高生が自分の価値観に向き合う3日間の、ピストル音を清々しく鳴らした。