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オンライン授業で友達を作るための6つのポイント(+おまけ) ―オンラインで大学院に通ったわたしの実践―

みなさまこんにちは。
岸志帆莉です。

連休が明け、大学ではまた授業が再開しました。
長引くコロナの影響で、今学期もオンライン授業がメインというところも多いかもしれません。

ところでオンライン授業というと、友達作りやクラスメイトとのコミュニケーションに悩む人も多いのではないでしょうか。

まわりとコミュニケーションが取りづらい。
なかなか仲が深まらない。
そもそもどうやって絡んでいけばいい?

コロナ禍のオンライン授業がはじまって三年目。とはいえ、いまだに慣れないという人も多いかと思います。この春入学した学生さんや社会人学生の方々であれば、なおさらです。

私も、過去にオンラインで大学院に通っていたころ、友達づくりやクラスメイトとのコミュニケーションは常に手探り状態でした。いろいろ分からないことだらけだったなぁ、と振り返ってみて思います。

今日は、そんな風に感じている学生や社会人の皆さんに、私の過去の実践をお伝えできたらと思います。

このnoteでお伝えするのは、私が過去にオンラインでイギリスの大学院に通っていたニ年間の実践です(2014〜2016年)。

オンライン授業を受けるなかで、クラスメイトと関係を作るために私が実際にやったことを、6つのポイント(+おまけ)にまとめてお伝えしていきます。海外の大学だったので少し事情が異なる面もあるかもしれませんが、日本でも役立ちそうな部分をピックアップしていきます。

オンラインで大学院を修了した経験から振り返ると、オンラインでもたくさんの友達ができたし、グループワークで一緒だった人たちを中心に、かなり濃密にコミュニケーションをとることができました。
今でもSNSでつながっている人もたくさんいます。

たしかにオンラインゆえに勝手が異なる点はあります。でも、オンラインでも全然やれないことはないし、むしろオンラインだからこそやりやすい面もたくさんあります。

オンラインならではのよさやコツを知ることで、普段の学生生活を少しでも明るくできたらいいですね。

なお、この記事は過去に公開した「オンライン留学」に関する疑問への回答③【人間関係・コミュニケーション編】から一部抜粋し、加筆修正を加えたものです。

それでは、お付き合いください。


ポイント① 自己紹介は自分から

まず、自分から自己紹介をしてみましょう。オンライン授業では、よく自己紹介専用のスレッドが設けられます。率先して自己紹介を投稿してみましょう。

そのとき、仕事や学業に関することだけでなく、プライベートな一面も含めてみることをおすすめします。ペットや趣味など、何でもかまいません。あなたの人間性が伝わるような一面を加えてみることで、交流のきっかけが生まれやすくなります。

ただし、あくまであなた自身が心地よいと思える範囲で大丈夫です。クラスメイトに知ってもらいたいことや、話したいことを中心に書き込んでみましょう。

ポイント② クラスメイトとの共通点を探す

自己紹介を投稿したら、クラスメイトの自己紹介も読んでみましょう。共通点のあるクラスメイトを見つけたら、なにか反応を残してみるのがおすすめです。SNSのように反応を示せるボタンがあれば、それを使ってみるのもいいでしょう。またはコメントを残してみると、そこから会話が生まれるかもしれません。

最初はあせらずに、気が合いそうな人から交流をはじめてみるのがおすすめです。あわてなくても、授業が進むにつれて徐々に人間関係は広がっていきます。 

ポイント③ SNSでつながる

機会があれば、SNSでもつながってみると交流が加速します。お互いのプライベートについて知ることで、より親しみが増しますし、普段のやりとりもスムーズになります。

SNSでのコミュニケーションを通して、授業を超えた関係性が少しずつできていきます。とくに社会人が多い大学院だと、在学中にも様々なライフイベントが起こったりします。転職や引っ越し、結婚や出産など。そんなニュースを知るたびに、言葉を贈ったり祝福したりできるのもSNSでつながることの醍醐味です。

対面授業ではランチタイムや休憩時間がおもな交流の機会になりますが、オンライン授業ではSNSがその役割を補完してくれます。とくにメッセージ機能やグループ機能があるSNSは、授業のコミュニケーションを補完するツールとしても使用できるため便利です。
 
とはいえ、つながりの無理強いは禁物です。SNSのポリシーは人それぞれで、面識のある人としかつながらないという人もいます。トラブルを避けるためには、相手のSNSアカウントを聞くのではなく、自分から伝えるようにすると安全です。

ポイント④ 授業内でのコミュニケーションを大切にする

授業がはじまったら、授業内でも積極的にクラスメイトと交流しましょう。とくにグループディスカッションはすばらしい交流の機会です。単に学習のためと捉えるのではなく、交流の機会とも捉えられたらさらに実りあるものになります。

ディスカッションでは、クラスメイトの発言に積極的に反応していきましょう。自分の意見を書き込んで終わりではなく、クラスメイトの書き込みにも反応することで、会話が生まれたり新たな発見につながったりします。ディスカッションはぜひ積極的に活用するのがおすすめです。

ポイント⑤ 自分なりの役割を見つける

さて、授業にも少し慣れてきたら、自分ならではの役割を見つけてみてはいかがでしょうか。役割を持つことは、居場所を作ることです。役割を持つことで、そのコミュニティの一員になれます。そして役割をこなすことで感謝され、まわりとの仲も深まります。

役割といっても、大きなものである必要はありません。小さなことでも構わないのです。課題の締め切りをリマインドするとか、宿題を箇条書きにしてシェアするなど。毎回同じでも構いません。何かひとつでも役割を持つことで、自分の居場所を確認することができます。そしてまわりのために何かをすることで、必ず自分にも返ってきます。

ポイント⑥ 自分で勉強会を主催してみる

最後はちょっぴりハードルが上がりますが、もっと慣れてきたら、勉強会や雑談会などを企画してみるのもおすすめです。まわりのクラスメイトに声をかけて、勉強会やオンラインお茶会(飲み会)などを計画してみてはいかがですか? 普段のディスカッションだけでは物足りないと思ったり、たまにはクラスメイトと勉強抜きでフランクに交流してみたいと思ったりすることもあるかもしれません。そう感じているのは、あなただけではないかもしれませんよ。

今や世界中どこにいても、飲み物を片手に気軽にオンラインで集うことができます。最初はなかなか手を挙げづらいかもしれませんが、発起人になったというだけでもまわりから感謝される可能性は大いにあります。

私も一度、課題で切羽詰まっていたときに、クラスメイトに声をかけて「もくもく会」を開催してみたことがあります。グループでプレゼンテーションを作成していたのですが、なかなか進まず、焦っていたときのこと。思い立って「一気に仕上げてしまおう!」と声をかけてみたことがありました。すると同じく焦っていたクラスメイトたちから反応があり、同じ時間にオンラインで接続して一緒に作業することになりました。結果、作業はあっという間にはかどり、一晩でスライドが完成。普段はリアルタイムでないことによる恩恵をたくさん受けていましたが、たまにリアルタイムで会ってみるのもいいなぁと思ったことを覚えています。

(おまけ) 対面で会える機会があれば積極的に出向いてみる

これら6つのポイントを実践したうえで、機会があればおすすめしたいことがあります。
それは、クラスメイトと直接会える機会があれば出向いてみるということです。
対面授業のタイミングでもいいし、キャンパスでのイベントや講演会などでも。機会を捉えてクラスメイトと直接顔を合わせてみると、やっぱり一気に親近感がわきます。近所に住むクラスメイトがいる場合、個人的に連絡を取り合って会ってみてもいいかもしれません。

私もイギリスの大学院に通っていたころはほぼオンラインで授業を受けましたが、入学時だけロンドンに行って現地でオリエンテーションに参加しました。ここでクラスメイトや先生と実際に会えたことは、大学院生活のスタートを切るうえでとても大切な経験になったと思います。そこで出会えたクラスメイトとは、今でもSNSなどでつながりを保ち続けています。

なかには日本で再会を果たした人もいます。オンラインで出会ったクラスメイトのご主人が日本に転勤になり、東京で再会しました。彼女の自宅にも呼んで頂き、手料理を振る舞っていただいたり、趣味の生け花の作品を見せていただいたり。私より一回り以上も年上のドイツ人の女性だったのですが、なぜか最初からお互いに気が合って、年齢も国籍も関係なく打ち解けることができた方のひとりです。

もともとの出会いはオンラインでも、こんなふうに後々まで交流が続くこともあります。

オンラインであることのメリット

ここまで、オンライン授業で友達を作るための6つのポイント(+おまけ)をお話ししてきました。オンラインだからこそ、気軽に交流できる面もあるということがお解りいただけたら、うれしく思います。

実際、オンラインによって交流が加速する要因はたくさんあります。

たとえば、オンライン授業では「コースウェア」という学習用のウェブサイトを使用します。コースウェアには24時間アクセスできるため、クラスメイトとの接点が自然と増えます。

さらに、発言するタイミングも自由です。一人が話し終わるまで待ったり、ディスカッションの流れに神経質になったりする必要もそこまでありません。
「言いたいことがあったけど、言える場面がなかった……」
「発言のタイミングを待ってる間に話題が変わっちゃった……」
みたいなことも基本的にはありません。誰もが自由に発言しやすい環境といえます。

また、オンライン授業では全員参加が原則です。欠席や遅刻という概念がないため、本人の意志さえあれば、全員が最後まで授業に参加できます。数ヶ月間の授業をともに過ごすなかで、クラスメイトとの間に連帯感が生まれていきます。

さらに、オンラインであることで、コラボレーションのためのさまざまなツールを導入しやすい面があります。チャットアプリやZOOM等の会議ツールはもちろん、グーグル等のクラウドドライブや、スライド等のワークツールなど。オンラインで参加しているという時点で、最低限のITリテラシーが保証されているため、こうしたツールを導入しやすい点があります。

オンラインならではのよさを生かして、クラスメイトたちとの交流を楽しめるといいですね。

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以上、オンライン授業でクラスメイトと関係を作るためのポイント(+おまけ)をお伝えしてきました。ひとつでも参考になる点があれば、うれしく思います。

ところで、オンライン授業で関わりを持つのはクラスメイトだけではありません。先生や職員の方々とも関わりながら、学生生活は続いていきます。

そこで次回は、オンライン授業で先生と関係を作るときのコツやポイントについてもお話ししていきたいと思います。近日公開予定ですので、しばしお待ちください。

それでは、またお会いしましょう。

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