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9月18日のできごと

母の手で握られたほんの一口の俵のおにぎり。
小さい頃、少食で食の進みが悪かったわたしは、母の俵おにぎりをよく食べていた。

お皿に乗せて、椅子に座ってはなかなか食べ進みが悪いからと、行儀は悪いけどテーブルの端っこに並べられたおにぎりを遊びながら食べていたそう。食べにきては、遊び。また食べにきては遊びに行く。

そんな思い出深い俵おにぎり、そして豚汁を朝ご飯に始まった9月18日のできごとです。


約4ヶ月ぶりに帰った地元。
以前より移動時間が短くなった新幹線に乗り、4日間を過ごしました。

この日は、母の車に乗ってお出かけをしました。

ひとけのない海を見ながらシーサイドラインを車で通ります。
「海が近くなったよね」なんて会話をして。
たしかに、わたしが小さかった頃に比べると、砂場の面積が減り海が近くなってきています。

そのまま小さい頃からよく行っていた海岸へ行きました。
駐車場に入ると、最近建ったようなおしゃれな建物が。
時間の流れを少し感じました。

砂浜へ降りると、サササッと小さな【ナニカ】がたくさん走っていました。
虫?フナムシ?と思ったのですが、よーく見てみると、カニでした。すばしっこく動きながらも、何かを食べているカニ、可愛かったです◡̈

小さな貝殻もたくさん拾いました。
中には、カニの脱皮したものまで…。

せっかくなので、膝まで海につかりました。
残暑日和だったので、水温もちょうど良く気持ちよかったです。

そのあとお昼を食べに、最近できたらしいコンテナハウスでやっているご飯屋さんへ行きました。

食べたかったお店はちょうどよく準備中で、オムそばとポテト、そしてキウイジュースを飲みました。店外で食べるのにも人がたくさんいたので、車の中で食べることに。

車内で食べる食事もよく母としていたことなので、その時間がとても温かくて
「帰りたくないな」なんて、思ってしまうほどでした。


何気なく、過ごしていた地元での風景、出来事。

母としてきたたくさんの思い出と食事。

離れてみて、どれだけ愛しいもので、どれだけ幸せで、どれだけ温かかったのかに気付かされました。

次に帰るのはまた少し先ではありますが、その時のことを考えて楽しみに過ごしていきたいです。


早く帰りたいな。

愛しい人たちに会いたい。

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