流山市/みどりの保全ボランティア講習会
こんにちは、花や緑にまつわる執筆をしている岩田紫苑です。
先日、流山市主催の「みどりの保全ボランティア講習会」に参加しました。
自分の住む地域の「花」や「緑」を守りながら、その魅力をより多くの市民に届けるためにはどうすればよいか?
日々、このような考えを巡らしながら、暮らしています。
おそらく、運営しているコミュニティで生物多様性について学びを深めたり、絶滅危惧植物の本を読んだり、広報で参画しているプロジェクトの影響かもしれません。
そして、そのヒントを得るために参加した講習会。
里山について学ぶ
講義形式で学んだのは、「里山」について。
・みんなの緑とは?という概念
・都市部に近い里山特有の問題点
・その再生方法
を、千葉大学大学院園芸学研究院の柳井教授から、教えていただきました。
森を散策する(大畔の森/市野谷の森)
実際にフィールドワークを兼ねて、大畔の森/市野谷の森に入りました。
大畔の森
立派な竹林を見かけたり、ワニグチソウという絶滅危惧植物(千葉県レッドリストC)の保全区域を見かけたり。ホタルも生息しているそう。
里山ボランティア流山の生方さんに案内していただきました。
市野谷の森
オオタカが生息している、市野谷の森。
出入口が変わらないほど、木々が密集しています。一度入ったら、迷子になってしまいそうだなという印象…
ところどころ、頭上危険!の看板も設置されていて、なにごと?と見上げると、斜めに浮いた木の幹が…
栄養不足の木が折れてしまい、近くの木に、もたれかかって、宙に浮いている状態でした。これ、非常に危険ですよね…
NPOさとやまの岡田さんによると、木々があまりにも密集しているため、重機を通す場合は、まず下草刈りをしなければ…と仰っていました。
早急に対応する場合でも、かなり背の高い木であるため、数十人の手助けが必要…とのこと。
ものづくり体験をする
里山ボランティア流山の生方さんと岡本さんから、手取り足取りで教えていただきました…!
というのも、わたしは
東京生まれ東京育ち、DIY超超初心者。
のこぎりやドリルを初めて手にし、使い方が分からずアタフタ!
見かねた参加者のおじちゃんにも助けてもらいながら、無事に2品完成です。
一輪挿しとランタン。
(一輪挿しは、ベランダで乾燥させていたら、割れてしまった!)
グループディスカッションをする
講習会の最後には、「里山を守るためには」というテーマで
グループディスカッション。
私が考える「里山を守るためには」
里山を守るための、ボランティアを募集する、となると…
どうしてもリタイアした人々が参加する傾向に陥る気がします。流山市は、わたしのような子育て世代が多く転入している街でもあり、30-40代を上手く巻き込んでいくことが、里山を守るカギになるのでは…と個人的に考えます。
平日は仕事/家事/育児に追われ、休日も家事/育児をこなさなければならない。そこに、里山を守るボランティア活動も!と言っても、正直無理なはずです。せめて、身体を休ませたい…と、私自身も強く思ってしまいます。
(もちろん積極的な方も、一部いらっしゃると思いますが)
だから、違った切り口から、子育て世代にアプローチをする必要があると思います。
例えば
・駅前や駅近で、ワークショップやイベントを開催。
クラフト作りを通して、まずは里山があること/近くに森があること
を知ってもらう。
・InstagramやTik tok、Facebookなどで、現地の動画や写真を流し、
SNSを通じて、子育て世代にアプローチする。
・商業施設や温泉施設とコラボする。
まずは現地に行かなくても、クラフト作りやSNSで身近に感じてもらうことで、「知るきっかけ」を増やしていく。
こんな森があるんだ、こんな場所があるんだと知れば、
(行ってみようかな)という興味に繋がると思います。
これと同時に、誰もが親しみやすい場所に、里山を整備する。
市野谷の森のように、木々が密集し、道なき道を通るようでは…
大人も子どもも怖くて散策したくないですよね。
このように、維持管理や整備と並行し、様々な角度から里山の魅力を伝える努力をして、初めて散策してみよう…と思うかなと。
県が管理する森。市が管理する森。ボランティアが管理する森。
という他人事の認識から、いかに
「わたしたちの身近にある森」「みんなのみどり」という自分ゴトとして捉えるか。
前述したアイデアをより具体的に考えながら、
自分の住む地域の「花」や「緑」の魅力をこれからも伝えていきたいです。
最後に、企画をしてくれた流山市のみどりの課の皆さま、講師の皆さま、
参加者の皆さま、ありがとうございました。
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