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6/5〜20 芒種のお菓子『花しょうぶ』

提供: 6/5〜20
菓銘: #花しょうぶ
薯蕷練切(山の芋使用) | 赤こし餡
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田植えの時期を表す芒種(ぼうしゅ)の頃。機械や品種改良で今では五月に行うところが多くなりましたが、かつては気温が上がって苗が育ち、梅雨の豊かな雨を待って行われていたそう。
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かつて田植えの主役は早乙女と呼ばれる若い女性、豊作をもたらす田の神を迎える神聖な役割と見られていました。旧暦五月五日端午の節句には田に入る前に菖蒲(しょうぶ)を葺いた家で過ごし身を清めていたのだそう。(今年は6/14に当たります)
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節句は元々男女問わずその時期に旺盛になる邪気を祓い無病息災を願うもの。菖蒲とは別物ですが、早乙女の紺絣を思って花菖蒲をおつくりしました。どうぞご賞味ください。
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◎季節の一句
空の蒼飲み尽くしては杜若(かきつばた) 
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梅雨の晴れ間は季節の感覚を見失うほど空が蒼い。曇天の下で静やかに紫に咲いていた杜若も、空の蒼さと重なり鮮やかさを目に残す。つかの間の空色に飢えた私たちも目の底を蒼く染めんばかりだ。
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作: 志田 円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
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#二十四節気  #芒種 #花菖蒲
#端午の節句  #菖蒲 #田植え #早乙女
#俳句  #志田円 #自鳴鐘 #杜若

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