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こよみ薬膳 #啓蟄 3/6〜20頃

春の陽気に誘われて、冬ごもりしていたあらゆる生き物がうんとのびをしてうごめきはじめる頃。大きな動きが生まれやすい時です。

春、一番よくはたらき、また負担がかかるのが肝(かん)です。その役割はエネルギーをからだ中にめぐらせ、臓器・器官の栄養となる血を必要なところに届けること。エネルギーも栄養も隅々まで滞りなくめぐることでこころもからだも元気に動きます。言いかえると、自律神経や新陳代謝と大きく関わりがあるんですね。

新陳代謝が活発になるうえ、年度の変わり目で大小さまざまな変化がストレスに。それに対応する肝が弱っていたりキャパオーバーになると、気持ちが不安定になったり、胃腸の不調や食欲不振、めまいや頭痛、肩こりや手足のしびれ、不眠、女性特有のトラブルなどさまざまな不調につながります。

歓送迎やお花見でお酒を飲む機会が増える方は肝臓に負担がかかりにくい飲み方を。また目の酷使や過労も影響大。お休みの日は景色のいいところへ行ったり、好きなことを存分に楽しんで気分転換を。童心に返ってゆったりのびのびすごすことが肝のはたらきを良くする秘訣です。

次回、食事編ではストレスを和らげるごはんを紹介します。

今回のお菓子、菓銘は「待ち花」。そわそわと人の心を浮き足立たせる桜のつぼみを表しています。夙川の桜、遠目には枝枝がぼんやりとピンク色を含んできたように見えます。

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