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こよみ薬膳 -sole-

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からだとこころを季節のリズムに乗せてかろやかに。 東洋医学の主流、中国伝統医学と薬膳の知恵を元に ゆるやかに調子を上げていくメッセージを 二十四節気に合わせてお届けします。
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#静岡

こよみ薬膳 #大寒 1/20〜2/3頃

こよみ薬膳 #大寒 1/20〜2/3頃



一年でもっとも冷え込みが厳しくなる頃。空気や水が澄み、寒仕込みで美味しさが引き出される味噌や酒造りが盛んになる。3日前に冬土用入り。

いよいよ二十四節気の最後です。このショートコラムも無事一周!今年は「スローエイジング講座2019」でお顔を見てお話を伺いながらより細やかにお話ししていきます。

さて、節分を越えると立春。冬至から1か月過ぎて日が沈むのが遅くなってきたのを感じます。さしこむ

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こよみ薬膳 #小寒 1/6〜19頃

こよみ薬膳 #小寒 1/6〜19頃



寒の入り。節分までが寒の内、冬至を過ぎ陽の力が戻りはじめることでしばらくはそれを上回る寒さがやってくる。

冷え込みが厳しくなる時期はますます血行が鈍くなるとき。血液は栄養と温かさを全身に届けるため、血行を良くしてからだの隅々までめぐらせることで内臓のはたらきを助け体表のバリアを強めます。

習慣にしたいことの一つは湯舟に浸かること。外出から帰ったらすぐにお風呂で冷えたからだをじんわりと温

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こよみ薬膳 #処暑 8/23〜9/7頃

こよみ薬膳 #処暑 8/23〜9/7頃



暑さが収まってくる頃。台風のシーズン。
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処暑とはいうものの、残暑がきびしい今夏です。この時期、蒸し暑さを運んでくるもののひとつが台風です。
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湿気を含んだぬるい風はからだにまとわりついて汗腺をふさぎ、からだの内側に不要な水分と熱をこもらせます。これは夏疲れの食欲不振や消化不良、からだや頭の重だるさ、皮膚の湿疹を悪化させる原因のひとつになります。
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その上に冷房の乾いた風に当たりつづける

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こよみ薬膳 #夏至 6/21〜7/6頃

こよみ薬膳 #夏至 6/21〜7/6頃



北半球では日が昇っている時間が一年で一番長い日。天の陽気が満ちる頃。

昼が長い=太陽の熱を一番受ける時期ですが、天空の変化が地上におよぶまでは少しタイムラグがあります。冬は冬至より大寒の頃の方が寒いのと同様に、夏もこれからが本番。あと1か月もすると大暑、暑さが厳しい時期がやってきます。

陰暦6月の晦日は夏越の祓。一年の折り返しに半年の罪や穢れを祓います。形代に穢れを移して川に流す他

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こよみ薬膳 #清明 4/5〜19頃

こよみ薬膳 #清明 4/5〜19頃



清明は「清潔明浄」の意味。あらゆるいのちが生まれたてのように清らかに輝く頃。うららかな春本番です。

春を心地いい季節と感じるかどうかは人によってちがいますね。花粉症やからだの不調が出やすくて苦手な方も多いです。今回はそんな不調を連れてくる春風のお話。

風邪は「カゼ」と読むのが一般的ですが、中医学では「ふうじゃ」と読み、風がからだに及ぼす影響すべてのことを意味します。

風は一年

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こよみ薬膳 #雨水 2/19〜3/5頃

本日より二十四節気は「雨水」。
降る雪が雨へと変わる頃。
凍った大地が春の雨でうるおい、ゆるみ、生き物が目覚めはじめます。

ゆるんだ大地から草木が芽を出すように、
この時期は皮膚や目にできものやかゆみなどトラブルが出やすくなる人も。
春は発陳、古きを押し出し新しきを生み出す季節といわれ、
冬のあいだ栄養やエネルギーとともに
体内にためこんでいた要らないものを外へと排出する作用がはたらきます。

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