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こよみ薬膳 #夏至 6/21〜7/6頃

北半球では日が昇っている時間が一年で一番長い日。天の陽気が満ちる頃。

昼が長い=太陽の熱を一番受ける時期ですが、天空の変化が地上におよぶまでは少しタイムラグがあります。冬は冬至より大寒の頃の方が寒いのと同様に、夏もこれからが本番。あと1か月もすると大暑、暑さが厳しい時期がやってきます。

陰暦6月の晦日は夏越の祓。一年の折り返しに半年の罪や穢れを祓います。形代に穢れを移して川に流す他、茅の輪をくぐって厄を落とし今後半年間の無病息災を祈る行事です。新暦の6/30に行われることが多いですが、陰暦に合わせて7月に行われているところもあります。

衛生状態を良く保つのが難しかった時代、梅雨時や真夏に流行する伝染病は命取りになることもありました。今でも食中毒や食欲不振が起こりやすく何かと気を使う時期です。

この時期ちょっと弱ってるなと思ったらお味噌汁を。夏はおすましや麺つゆ、スープの方が口にしやすいですが、雨や冷房、冷たいもので動きが鈍ったおなかをあたためながら汗で失いやすい塩分を補ってからだの底力を回復させてくれます。食欲が落ちているなら量は少なく、具はお麩だけでも。疲れや暑さでからだにこもった熱をやわらげ消化器官のはたらきも高めます。何より食感がやさしいのでこれならきっと食べられますよ。

今回のお菓子は『水無月』。夏越の祓にあわせて京都を中心とした地域で食べられている行事菓子。三角のういろうは夏を無事に過ごせるよう祈った宮中の氷の節句にちなんだもの、小豆の赤い色は古来邪気を祓うと言われています。

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