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Essay

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2023年8月の記事一覧

光が開いて、散って、また開く

光が開いて、散って、また開く

昨日、彼と花火大会に行きました。
今年、花火大会に行くのは初。
肌に染み込もうとしてくる暑さは和らがなくとも、
もう夏が終わってしまう時期に入りました。

この時期の夕方の空を見ていると
自分は去年となにか、変わっただろうか、変わってるといいなと、
不安と期待がかき混ぜられた、どちらかといえば焦りの気持ちが強くなります。

他の季節よりも水分が多く、
はっきりとはしない空が、寝ぼけたような水色や赤

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友達

友達

先週、駅から会社までの道中、おしろい花を見つけました。
それを見ていると、懐かしい気持ちになります。
小学生の頃、友達と学校の帰り道や、習い事の帰り道に
おしろい花の種を潰して、ごくわずかなおしろいを、
頬っぺたや、おでこにつけて、笑った思い出があります。

そのうちの何人かとは、タイムカプセルも埋めました。
二十歳になったら一緒に開けようと言って、
公園やら、家の裏やらに、缶を埋めて。その中に手

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百日紅について

百日紅について

子どもの頃、夏になれば校庭の花壇に咲く向日葵が好きでした。
日に向かって、素直に花を開かせる可愛い向日葵。
今も、もちろん目にすると、気持ちが明るくなります。

大人になって、少しずつ、花の名前に詳しくなって、
向日葵と同じように、
この花もいいなと、思うことが増えました。
特に、生活の中で見つける植物の中で。

その中で、毎年の夏、つい見入ってしまう花があります。
それはサルスベリ。
漢字で書け

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