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PMSを学ぶことでDE&Iの意識を育む【DEI#38】

あなたはPMS(月経前不快気分障害)やPMDD(月経前症候群)について理解していますか?

理解していないと思った方にお薦めの本が、「ぼくたちが知っておきたい生理のこと」という本です。
博多大吉さんと産婦人科医の高尾美穂さんが対話形式で、PMSをはじめとした女性の健康課題について紹介しているとても読みやすい本です。
最近読んだおすすめの本はと聞かれたら、この本を紹介するようにしています。
https://amzn.asia/d/jfjW8Fi

PMSは女性が月経前に感じるさまざまな身体的・精神的な変化や症状のことをいいます。
PMDDは、簡単に言うと、PMSの症状が重くなったもの、大きな違いは精神症状の強さと言われています。
PMSでもイライラや抑うつなどの精神症状が現れる方は多いですが、PMDDの場合は「日常生活に大きな支障をきたすほど精神症状が強く出ること」が大きな特徴とされています。

私がPMSやPMDDに興味を持った背景は、ある会社内で、女性の健康について、アンケートを取ったところ、PMSやPMDDについて想像を大きく上回るようなコメントが寄せられたことです。
中には、「生理前がとても怖い」「消えてしまいたくなる」「涙が止まらなくなる」というものもあり、衝撃を受けました。女性がここまで苦労をしながら、日々仕事を行っているとは思いませんでした。

男性の中にはこういう知識を持たずに、「あの人は感情的だ」「セルフマネジメントができていない」と評価を下しているケースもあると思います。男性がPMSやPMDDについて学ぶ重要性を認識するとともに、このような学びは、Equityの考え方を育むきっかけにもなるのではと思いました。
ちなみに、女性によっても症状に差があるので、女性が「私も我慢している」「薬を飲めば大丈夫」などとハラスメント的な発言をしてしまうケースもあるようです。

2022年の記事ですが、ヤフー株式会社では、D&I推進の一環として、執行役員以上全員26名が「女性の健康検定」を受験し合格を目指すことを発表していました。一般企業では、忙しいのに余計な仕事を増やさないでくれというコメントが目に浮かびますが、ぜひこういった取り組みが広がって欲しいところです。

PMS・PMDDの悩みは低容量ピルで症状を緩和できると言われています(もちろん全てを解決するわけではありませんが)。
企業によっては、低容量ピルの服薬支援を導入する先も増えてきていますね。ピル代と診察代、月数千円ですが、毎月となると相応の負担になるから心強いでしょう。

女性の健康課題を学ぶことをきっかけに、ダイバーシティ経営を推進できれば良いと思います!






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