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文学の散歩道 (BU1I) 「30%の幸せ」(内海隆一郎)

目次(表紙)

■「30%の幸せ」(内海隆一郎)   
「辛い」ことが多いほど、「うれしい」ことに敏感になれる。

■「30%の幸せ」 短編小説
・自分は、音楽(歌)にしろ、小説にしろ、「ほのぼの」系の作品が好きなのですが、おすすめの短編集をご紹介いたします。


あとがきの文面です。

・私の書く「短編小説」は、「ささやかな幸せ」に出会う物語が多いようだ。 これを、私自身は「30%のハッピーエンド」と名付けている。

ところが人生では、そんな「わずかな幸せ」にすら、なかなか出会えないことだってある。 しかし、それも「考えようだ」。

人は、「つらい」ことが多いほど、「うれしい」ことには「敏感」になれる。 いっぺんに「幸せ」になることができなくても、ほんの少しずつなら何度も「幸せ」になっていられる。

誰もが、ずっと昔から、そのように自らを励まして生きてきたのだ。



■「30%の幸せ」短編小説は、日本版「オー・ヘンリー」とでもいった感じの短編集です。

「幸せ」とは、一見すると、「幸せ」という「物」があると思ってしまいます。 しかし、「幸せ」とは、「幸福感」のこと。

「手に入れた」ときは、「幸福」を感じますが、それも「束の間」。 すぐ「普通」に感じてしまいます。

しかし、「小説」とは、なんど読み返しても、その感動が薄れることなく、そのたびによみがえります。

この短編集も、ささやかな「幸せ」に出会えるので、私のおすすめの本です。