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【数字と練習はウソをつかない】社長noteを解説します

2023年7月15日(土)に松本山雅FCのnoteが更新され、神田社長からの報告がありました。

最初はなんとなく数字を眺めていたのですが、地味に興味深いデータがあったので少し掘り下げてみることにしました。
ということでさっそく行ってみましょう。



①現状と過去の比較

まず発表された数字はこちら。

・平均入場者数 7,643 人(※補足 累計 68,771人)
・シーズンパス販売数 5,119名
・クラブガンズ会員数 7,707名
・営業件数 839社

これを咋年の2022シーズンと比較してみましょう。

・平均入場者数 7,963 人(△300人)(累計71,664人(△2,893人))
※咋シーズン9試合消化時との比較
・シーズンパス販売数 5,594名(△475)
※2022シーズン最終販売数
・クラブガンズ会員数 8,185名(△478)
※2022シーズン最終会員数

目標の1万人どころか、ホームゲーム9試合消化時点で前年割れです。
前々から言っているように天気と試合結果はコントロールできないので、コントロールできないことも踏まえての集客目標が大事なんだと改めて思わされました。
クラブガンズ会員にならないとシーパスに申し込みできないので、シーパスの減少分だけクラブガンズの会員も減少していることが如実に現れています。
ちなみにシーパスの推移は

2019(J1)10,437
2020(J2)8,362
2021(J2)5,839
2022(J3)5,594
2023(J3)5,119(ホーム9試合終了時点)

じわじわと右肩下がりであることは否めませんが、2020年から21年にかけて急激に落ちたということでもないようです。
2020年に観戦の制限がかかり、そこで解約してもういいやという感じなんでしょうかね。 

あ、こちら参考にしています。

続いてはこちら。

②スポンサー様とパートナー様

先日の営業会議で上記資料が共有され、全社にも周知しました。
私が最も価値を感じているのは、オフィシャルスポンサー数です。
実は過去最高が2021シーズンであり、2023シーズンは2020シーズンに並び過去2番目の数となりました。
(中略)
営業活動においてはトップチームの成績が追い風にも逆風にもなりますが、どんな時でもしっかりと営業活動を続けてくれているクラブスタッフを、是非サポーターの皆様にも認知して頂ければ有り難いと思い、数字を共有させてもらいました。

この点については素晴らしい結果だと思います。
やはり売上(件数)が無いとクラブは成り立ちませんし、営業およびスタッフのみなさまの努力の結晶だと感じております。
しかし、一方で気になる点もあります。

チケットの需要にも影響を受けるパートナーカンパニーの数や、オフィシャルスポンサー様への提示価格は、カテゴリーの影響を受けてダウンしている現状もありますが、それにも関わらず営業部を中心とした全社営業活動が実を結んでいると感じています。

やはりスポンサー額の減少は否めないようです。
それに気になるのが、2019年のJ1時に526社あったパートナーカンパニー様が2023年の今年には376社と、のべ通して150社も減ってしまったことです。
これを一概に悪いとは言えないですが、自分が特に気にしているところがあります。
それはパートナーカンパニーの最下限はパートナー10(10万円)なのですが、10万円お支払いできないほどパートナー様側の都合が悪くなってしまったのか、それとも10万円もお支払いできないほど山雅に愛想を尽かしてしまったのか、なのです。
当然公表されている数字からそれを読み取ることはできませんが、もし万が一後者が多ければ、改善策がカテゴリーを上げるということくらいしか方法がないので、ちょっと困ったなといったところです。

③入場者の内訳

これは社長noteに書かれていないところですが、調べていて気になったのが入場者数の内訳です。
みなさん入場者数の何割がシーパス保持者だと思いますか?

これはあくまで過去の議事録から抜き出してきた参考資料になりますが、山雅のホームゲームの入場者数のうち60~70%がシーズンパス保有者と言われていました。
シーパス保有者が5,594名なので、9試合時点の平均が7,643人ということは、およそ3,500人~4,000人程度がシーズンパスで入場していることになります。
ほか、各種招待券(スポンサー・パートナー・子ども夢・クラブガンズなど)が約15%、一般チケット(前売・当日)が約25%と言われていたので、
約1,000人が招待券、残りの約2,500人が実際にチケットを購入して来てくださることになります。

先日自分が指摘したように今後1万人動員するには、大芝生駐車場を開ける試合が多くなればとりあえず車を停められるところは何とかなるわけです。(シャトルバスが出せればベストですが…)

で、入場者数の内訳を見てみると、シーパスと各種招待券はどう考えても限界があるのに対して、一般チケットは10,000枚売っても全然へっちゃらなのです。

ということは残りのアクションプランはただひとつ。

チケットをいかに買ってもらえるか

アルウィン楽しいとかSNSで共有もいいんですよ。
でも、行きたいと思ってもチケットの買い方がわからなければアルウィンにたどり着けません
なので私は開幕前に(JリーグIDが無くても)セブンイレブンでチケット買えますよと宣言しているのです。

なぜそこまでチケット売りたいかというと、やはりお金なんですよね。
お金が無くてもできることはあるけど、圧倒的に選択肢が狭まるわけです。
その選択肢を増やすにはやはりお金の力が必要になります。

山雅は昨年赤字決算でしたので、今期も赤字だといよいよクラブとして赤字にならない経営になってしまうかもしれませんね。

最近読んだnoteのなかからこちらも。

今回、社長noteを見ながらそんなことを考えつつ書き始めていたら、今回このようなnoteとなりました。
Twitter 見ていると案の定批判的なコメントが散見されましたが、批判するのは構わないとしても、ここまでの情報を踏まえてから批判しているんだよね?と思いながら見ていると、その批判が果たして的を得ているのか、ただのクレーマーなのかは容易に判別できると思います。
過去のサポミを議事録にしておいてこういうときに引っ張り出してきて、こんなnote書いてる奴がいちばんヤバいでしょうね。

ということで次はホーム八戸戦ですが、チケット売れているんでしょうか笑
自分の過去の経験上、アルウィンが1万人を超えるサインはSS席とS席が売り切れた時です。
これを参考に土曜日の集客予想をしてみてはいかがでしょうか。

以上、【数字と練習はウソをつかない】社長noteを解説します でした。

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