見出し画像

2021松本山雅FC WEBサポミの議事録を書いてみた


2021松本山雅FC WEBサポーターミーティング
2021年2月13日(土)14:00~15:30

片山 本日、司会を務めます株式会社松本山雅のホームタウン担当、片山真人です。本日もみなさまよろしくお願いいたします。

(中略)

片山 それでは、本題に戻りましてこのあとの流れですけど、まずは松本山雅の代表取締役社長・神田文之より2020シーズンの振り返り、そして2021シーズンへ向けた話をしていただきます。その後、続いて加藤副社長より松本山雅の現在の経営状況についてお話をさせていただきます。
そして最後に、事業面とホームゲームについてのお話を上條副社長からご説明をいたします。そして3人の説明が終わりましたら、事前にいただいていた質問に3人がお答えしていくと、いう流れで進行していきたいと思います。

2020シーズンの振り返りと2021シーズンへ向けて

それでは、神田社長よろしくお願いします。

神田 みなさんこんにちは。改めまして松本山雅の神田です。
今年もオンラインでの形になりましたけれど、サポーターミーティングに参加いただいて本当にありがとうございます。
まず、ここに参加していただいた方本当にありがたく思っていますし、いろんな事情があってYouTube等で見ていただく方も、なるべく多くの方にご参加いただけるようなクラブにしていきたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。
私は資料を共有させていただきながら話を進めさせていただきますが、昨年の振り返りと今期に向けてということで、大枠の話になりますけど、私のほうからどんな1年にしていきたいのかをメインに話をさせていただければと思います。よろしくお願いします。

画像1

今年のスローガン「One Sou1 新・心・進」ということで、とにかく新しい心で前に進みたいという想いをシンプルに込めました。
みなさんとともにどんな1年にできるか、まだまだコロナ禍で先が読めない状況ですけど、みなさんと一緒に今シーズンについて考えていければと思っております。

まずは振り返りのところです。

画像2

画像3

全ての説明は省きますけど、昨年どんな1年だったかということは改めて共有したいなと思ってます。左側は全国的にどんなことが起きていたか、右側の赤いところは山雅としてどんな状況の変化があったかを簡単にまとめています。
まだまだ今年も開幕に向けて、コロナと共にどういうふうに開催できるということが最後まで本当にわからない状況が続いておりますが、いろんなパターンを想定して進めていきたいと思っております。

画像4

昨シーズンの結果です。これは実際のところ残念ながらというか、13位という形で決して満足いくシーズンではありませんでした。

画像5

ここは松本山雅といういつも誇れる数字をスポンサーのみなさんにも含めて説明していたところなんですけど、観客数に関してもリーグ平均よりは上回ったものの3,900人ということで、例年これに1万がプラスされるぐらいのレベルを目指しているわけなんですけど、改めて経営的にも厳しい1年だったと振り返っております。

画像6

データについてです。
これはありがたいことにシーズンパスの継続やクラブガンズ、そしてスポンサーのみなさん、コロナ禍のなかにおいても温かいご支援をいただいたと思ってます。
シーズンパスはもちろん、コロナ禍によってキャンセルを受け付けましたので実際の数字はもう少し下がった形になりますけど、出だしとすると2018シーズン水準ということで引き続きまた温かい支援をいただけたと思っております。
スポンサーさんのところも、おそらく苦しい企業が多かったなと思う中で、変わらず松本山雅への支援をいただき、2020シーズンに関しても概ね今の9割を目標にしておりますが、そういった支援をいただける状況が見えてきたかなと思っております。

画像7

冒頭に片山さんも話をしてくれましたが、ホームタウン活動なかなか苦しいなかで、最終的には約800回と、回数とすると限られた時間や場所のなかで、地域貢献活動は変わらずやってくれたのかなと思ってます。
これは引き続き声をかけていただくところがあってのことですし、松本山雅を使ってもらって地域を盛り上げたいという意味では、この活動をいかに広げていけるかというところでは大きなポイントにこれからもなるのかなとは思っております。

画像8

あとはコロナ禍での取り組みということで、なかなかスポンサーさんの露出が難しいなかでYouTubeを使ってとか、選手の協力も得てとか、いろんな取り組み、逆に今までできなかった取り組みができたことは、今後クラブの力にしたいなと思っております。

画像9

アルウィンではドライブスルーマルシェという形で、テイクアウトをやらせていただきました。本当に私自身も久々のアルウィンに行ったという感覚のなかで、多くの方に少しご不便かけましたけど、こんなイベントをサポーターの皆さんとともにやれたというのは、ひとつの過ぎてしまえば良い思い出になれたと思ってます。

画像10

松本の市街地の再発見事業だったり、ホームタウンの魅力を発信するだったり、コロナ禍でしかできない取り組みというのは、様々な方の力を借りてできたのかなと思ってますし、やはりやったことだけで満足するわけではなくて、これがいかに続けていけるかということをさまざまな側面、クラブ全体として考えていくのところかなと思っております。

画像11

あとは実際に無観客での試合をやりました。
非常に想像しえなかったアルウィンの姿があって、これはいい経験にしなければいけないなと思ってますが、サポーターのみなさんがいないアルウィンというのは非常に喪失感もあったのかなと率直に感じております。

画像12

SNSを使っていこうというなかで、デジタル化というのをコロナ禍で特に推進する1年になったわけですけど、営業部のほうはTwitterのアカウントを開設してさまざまなスポンサーさんの情報をこちらを通じていま更新を続けています。

社内にも社外にも営業の動きが見えて非常にいいなと思ってますし、スポンサーさんの魅力をこういったことを通じてでも発信していけるとさらにスポンサーさんとのつながり、サポーターさんとのつながり、山雅らしいつながりをこういったSNSも通じて構築していきたいと思っております。

画像13

あとはようやくというか、ユースからストレートでトップチーム昇格2名決まりました。2人ともキャンプに無事合流して力をつけていると報告を受けています。
彼らがアルウィンのピッチに立つということが一つの大きな目標になると思いますし、これからも毎年のようにユースアカデミーからトップチームに選手を輩出していける、そこの育成のところはこのコロナ禍においても長く続けないと成果も表れません。苦しいところではありますけども、育成のほうにはさらに力を入れていきたいと思っております。

また下のほうにも書いております、デジタル化を進めてくれています。
現場でいろんなスキルを持った人間がクラブの中にも多くいて、そんななかで今日のpringだったりYouTubeもそうですけど、さまざまなデジタル化のチャレンジをしています。
まだまだ地道なチャレンジの部分多いですけど、この先にサポーターさんの利便性だったり、若い方、いろんな世代の方が使いやすく山雅と関われる仕組みを構築していきたいなと思っております。

画像14

ここからは、2021シーズンに向けて考えていることをお話しさせていただきます。

画像15

なかなかアルウィンでサポーターのみなさんと応援を含めて共有できる、そういうのがなかなかイメージしずらいんですけど、改めてアルウィンで感動のスタジアムを皆さんと一緒に作りたい、そこはコロナ禍でどういう形になるのかわかりませんけど、今山雅が考えられるいちばんの感動は、やはりまだアルウィンというスタジアムでサポーターの方と一体感を持って選手が躍動する、その姿がやはり今また目指さなきゃいけないところだと思ってます。
コロナ禍で失ったものもありましたし、昨年からいろんなものを感じる一年だったと思ってますが、今年はいい意味で何か違い、さらにこう、またなにか熱が戻ってきたとか、いろんなものを感じられるスタジアムをサポーターのみなさんと一緒に改めて作りたいと思っています。
なかなかみなさんこういう状況が想像しずらくなっているかと思うんですけど、必ずまたその時は来ると思ってますし、その時に何をできるかをクラブも含めてみなさんと一緒に考えていければと思っています。

画像16

松本山雅の存在意義・ミッションのところを図解でお示ししております。いちばんの遠心力というか、ここが回ったきっかけとなるのがアルウィンに様々な方が集まっていただいて、試合を通して夢や希望や感動を共有して、山雅ファミリーが広がって、地域が少しずつ元気になって、山雅ファミリーが増えて、シーズンパスやスポンサーさんが増えて、いい意味で地域が発展していったというのがこのサイクルだったと思ってます。
もちろん今後はフットボール事業もそうですけども、先ほど申し上げたホームタウン活動や、ほかのスポーツクラブ事業、喫茶山雅等も通じて、様々な事業を幅を持ったなかで違うアプローチでさらにこの山雅ファミリーの増加というサイクルを回していきたい、改めてそんなふうに思っております。

画像17

ビジョンのところは、ホームページも含めて記載されている通りですが、
少しカテゴライズさせていただいて、

画像18

大きく4つの領域に引き続き力を入れていくというのは変わっておりません。
ほとんどがみなさんにイメージできるところだと思ってますし、先ほど申し上げたホームタウン活動、アルウィンで目指したいこと、フットボール事業に追求したいこと、それぞれ書いておりますが、フロントの立場としては、革新的な挑戦を続けていくクラブ、ここを非常に力を入れなければいけないときだと思ってますし、こういった想像しえない世の中が、変化であり進化のタイミングだと思ってますので、経営的にできることをクラブ社員一緒に取り組んでいきたいと思っております。

画像19

コロナ禍で確信したより地域に根差した活動ということで、One heartという事業を地味ながらやらせていただきました。そのなかで、サッカーチームが、Jリーグが、そしてプロスポーツが生み出すことができる地域への価値、また、その可能性にチャレンジしていくことを再認識しました。
サッカーが必要なのか、スポーツが必要なのか、と考えてしまうぐらいの1年を過ごしましたけど、多くの方にまた松本山雅と触れ合いたいとか、アルウィンで感動を共有したい、そういう声を多く聞くことができました。
生活に必要としてもらえるようなサッカーのチーム、Jリーグのチーム、プロスポーツクラブを目指して、さらにやれることっていうのを地域に根を張ってやっていきたい、それがコロナ禍が明けた後にクラブの力であり、地域の力になるということを目指していければいいなと思っております。

画像20

このかたちを松本山雅まずはトップチームを強化を通じて体現したい、そのように思っております。

画像21

スポーツが地域にできることのイメージを図示させていただきました。
やはり松本という地域を愛するサポーターのみなさんとともに山雅ファミリーを増やしていって、松本に訪れる方であったり今までと同じようにアウェイのサポーターも快く受け入れる、そんなクラブを作っていくことで地域との関係性はさらに発展できると思っております。
スタジアムがその熱量がいちばんある場所にしていきたい、というのは先ほど申し上げた通りこれからも変わらないのかなと思っております。

画像22

スタジアム以外に、日常にどんな地域とのまちづくりとそんな場所ができるのかというのを山雅なりにイメージをして、山雅タウン構想というのを作ってます。
今ある松本市内のスポーツパークであったり、もともとある松本に数多い観光資源をどのようなかたちでつなげることができるかというのを山雅タウンを想像することを通して、地域のための施設であったり、地域の子どもたちのための施設であったり、スポーツをやる方、文化に親しむ方、さまざまな方に利用してもらえるような山雅タウンというものを構想していきたいなというふうに思っております。


Jリーグ100年構想を最後に話しをさせていただきます。

画像23

この変化のなかで知恵を絞って、今まであるものを守ろうというよりは、改めて新しいものを得るためにアクションをしながらサポーターのみなさんと一緒に、一皮むけた松本山雅を作っていきたいと思っています。
改めてまだまだ先の見えない1年になると思いますけど、心配なこと、まだまだ多いと思います。私たち安心安全なスタジアムを作ることもそうですけども、皆さんとともに夢や感動を共有することを改めて目指していきたいと思ってますし、それが地域の力になると思ってます。
そんな楽しいことをイメージしながら今年1年改めて開幕に向けてみなさんと一緒に議論させていただければと思ってます。
私のほうからは以上になります。
ありがとうございました。

片山 神田社長、ありがとうございました。
続いては加藤副社長、よろしくお願いします。

経営状況について

加藤 はい加藤です、こんにちは。よろしくお願いします。
私のほうからは、2020年シーズンの経営状況、また2021年シーズンの予算、それ以降の見通しなどについて簡単に説明をさせていただきたいと思います。

画像24

まず赤い枠で括ってあるところですけど、これが2020年シーズンの予算です。当初23億の収入と、22億9,500万円の支出として予算を立てていましたが、今回のコロナの影響で一時中断し、再開するタイミングでJリーグからも修正の予算を求められたので、当時は通常開催、試合が開催できるかどうかということも踏まえて、リスクを多めにとったうえで修正予算という形で予算を改めてクラブ内で共有しました。
その修正したものについては収入が19億5,000万、支出が20億9,500万ということで、当時はマイナス1億4,000万ぐらいに赤字が収まれば致し方ないと、当然コロナ禍の状況がどう変化するかによってこれは見えないことが多かったんですけども、当時は修正した予算を立てさせてもらいました。
実績は1月締めたところで、今のところ不確定な要素もいくつかあるんですけど、だいたい5,000万~6,000万の赤字に収まるのではないかというふうに見通しは立てているという状況です。
今度は隣の表の21年度の予算案ということで、収入を19億、支出を18億7,500万ということで予算を今のところ立てています。特に2020年と予算ベースで変わるところは、この赤の点線の部分、2020年と2021年の予算を比較したときに、広告収入がマイナス9,000万、入場料収入がマイナス1億6,000万、Jリーグからの配分金がマイナス1億3千万ということで、この世情を見越してこういう予算を立ててます。
2020年の予算から広告収入、入場料収入、配分金の収入、合わせてマイナス3億8,000万ということになります。物販のところも通常開催ができないという見込みで予算を立ててますので、マイナス3,000万、2020年度と比較した場合はマイナス4億収入減という見込みを立てさせてもらっています。

支出のほうは、当然19億ありきで予算を立てるということになりました。
チーム人件費を約3億、試合運営経費を約7,700万、販売費をマイナス5,000万ということで、マイナス支出のほうは4億2,000万、主にチームのクラブの原価となるチーム人件費のところが約3億減らす形で今シーズンのチーム編成をさせていただきました。チーム人件費というのは選手やトップチームのスタッフ、アカデミーのスタッフ、あとは移籍金とか間接費用、勝利給などが含まれています。
今年の今のところのチーム人件費は8億2,200万ということです。

今度は来年の2022年シーズンについていうと、この世情は良い方向に改善していかない場合は、同じような予算を組み立てをしないといけないと思ってます。
これはあくまでもJ2の場合で、コロナの状況が改善しないということを前提に、2022年の予算の数字をみなさんにはお示ししています。
表を見ていただきたいんですけど、例えば2020年の収入のその他のところに赤い点線の丸があります。2021年の予算のその他の収入のところも赤い丸で270と書いてあります。2022年のところも青いくくりで130と書いてあります。
これはなんでその他の収入に触れるかというと、ここには移籍金の収入を見込んで、あるいは実績として得たものがここに盛り込まれているということで、2020年の予算その他のところが260、約1億3,000万くらい移籍金の収入が見込まれるだろうということで、この2020年のその他の収入ところは260という数値になっています。2021年の予算のところのその他、赤い点線のくくりも270になってますけど、ここは移籍金収入が1億4,000万の移籍金収入を見込んで予算を立てているということになります。
2022年の今の収入のその他の青い丸で囲ってあるのが、移籍金収入がないということが前提でこの予算の表を作っているので、2022年シーズンはさらに人件費を約1億減らすことを前提に予算を立てないといけない、チームの編成をしないといけないということで、2021年シーズン、今シーズンのチーム編成にあたっては、結構大変な作業だったんですけど、2022年シーズンにおいてもさらにこのコロナの世情が改善しない、あるいは有観客で試合ができないということになると、かなりチームに関係する予算としても取れないということになります。
試合関係費についても、かなり今回は節約して最低限の経費ということで努力してもらっていますし、チームに関わる運営費、支出のところのチーム運営費という欄があると思うんですけど、トップチームの運営費に関係するところですけど、ここはあまりいじらないで、ここは要するに練習会場を確保したりだとか、遠征費だったりだとか、そういうもろもろの経費だったりするわけですけど、ここは選手に関係するところなので、いじらずにおいてます。
この数字の部分については個別にご質問あれば受付けたいと思いますけど、2021年は編成の部分については鐡戸さんが大変に頑張ってもらって何とか今のチームを編成してもらいましたけど、22シーズンはさらに編成の部分では、このコロナの世情が改善しない、当然J2で闘うことになると厳しいので、何とか今シーズンしっかり闘って、J1につなげていきたいと思ってます。

画像25

みなさんにもお伝えしたことがあると思いますけど、チームの編成というか、強化の方針、どんなことを前提に編成しているのか、当然、現場のスタッフと共有しているのかというところを簡単にまとめました。
これは2020年シーズン、反町さんから布さんに監督が変わったというところから神田さんのほうからも説明があると思いますけど、このポイントは勝利と育成、この相反するトレードオフの関係を指揮しながら、しっかりチームをJ1で闘えるチームとして、醸成させていきたいということを2022年スタートしたところからわれわれとしてもそこを意識して、編成の方針を立ててます。
幸い、現在の柴田監督も当時は編成に長く反町体制の時からかかわってくれている人なので、こういった考え方については理解をしてくれていますし、今回も柴田監督続投ということで、考え方に沿った選手編成ができたというふうに考えてます。

画像26

これからチームとして大事にしたいことと書いてありますけど、われわれの強化のスタッフだったり、クラブの役員や神田さんの想いだったり、当然、世の人にどう見られているのかな、ということも含めて、チームとして共有して大事にしていきたいということをここに示させてもらいました。
やっぱり魅力のあるサッカー、見てる人が楽しめるサッカーを展開しなければいけないなと、あと選手も当然入れ替わるんですけども、チームとしての一体感、勝者のメンタリティ、この簡単に土壌というのはできないと思うんで、長くそのクラブの歴史や伝統が詰まったものを作っていかないといけない。チームとして大事なとこは選手間の競争意識だったり、その試合に出てる出てない選手のモチベーションをどう維持していくかだったり、そのなかでいかによいコミュニケーションが生まれるか、それがいちばんポイントだと思うんですよね。監督が変わる、選手も変わる、そうはいってもしっかりした糠床があればやっぱり強いチームを作ることができる。という、そういう意味では、非常にここ数年、安定したチーム編成ができていないと言われてしまうのかもしれませんけど、今シーズンからはそういったことを意識して、チーム作りを取り組んでいきたいと思っています。

ビジョンの共有というところで言いますと、これは神田さんからも発信していただいていると思うんですけど、まずはやっぱり地元の選手をしっかり育てて、チームの戦力にしていきたいというところが大前提にあります。当然、そういった選手たちがJ1で闘えるチームの主軸として活躍してもらうと、ということは究極の目標だと思ってますので、そこに力はこれからも引き続き入れて取り組んでいきたいと思っています。

最後に山雅らしさ、ってあえて書かせてもらいましたけど、僕はあんまりらしさって使うのは好きじゃないですが、いろいろなメディアでも報道されていたり、昨年もらしさの定義というものが不明確であったり、とのことで、いろいろありましたけれども、僕のらしさというものは、僕が思うらしさなのでほかの人が思うらしさはそれぞれあると思うんですけど、山雅の歴史を考えたときには、僕は来て12年になりますが、当時やっぱり自分たちのクラブだと、自分達のクラブを自分たちで支えるんだと、そういう主体的な姿勢が、山雅を支えてきたというのが僕はこのクラブの根底にあると思ってます。それぞれの立場で主体的に考えて、主体的に動いて、山雅を下支えするんだと。言うのが僕は山雅らしさだと思ってます。
当然、選手にはどうらしさを求めるかというと、ここに書きだしましたけど、2009年、2011年、2014年と、下のカテゴリーから上のカテゴリーに上がったときのサッカーを振り返れば、こういった要素が含まれていたチームだっただろうなと、思います。それが強さになったと思うし、それが一体感に醸成したことで、100の力が150だったり、力をみんなが発揮できたことによって昇格できたんだろう、というふうに思ってます。
そういう意味では、言葉に書くとこういう表現になってしまいますが、改めてもう一度、われわれも選手たちにはこういったことをしっかりピッチの上で表現してもらえるように仕向けていきたいと思いますし、みなさんもこういった姿を見るために、この先に勝つということがあるんですけども、スタジアムに応援にきていただいていると思うので、しっかり表現できるように頑張りたいと思います。
私のほうからは以上です。

片山 ありがとうございました。
それでは続いて、事業に関する話を、上條副社長よりお話をさせていただきます。
よろしくお願いします。

事業面について

上條 みなさんこんにちは。松本山雅の上條です。
いよいよ今シーズンも開幕まであと2週間、ホームゲームはあと4週間ということになります。
私の方からは今シーズンのホームゲームについて、それから事業面についてご説明させていただきたいと思っております。

画像27

簡単に昨シーズンを振り返りたいと思います。
まず1番は入場制限。これは承知のように、中断期間を経て再開をして最終的に10月10日から50%制限という形でシーズン最後までこの形で進んでまいりました。それに伴った試合運営につきましては、検温ですとかマスクの着用、3密回避、その他コロナ対応の試合運営を強いられてきたということです。さらに観戦スタイルにつきましても、最終的には一席間隔、声を出してはいけません、大旗もNGです、というようななかで、最終的には手拍子での応援という形でスタジアムをいい雰囲気にみなさんつくりあげていただいたと感じています。

そのなかでシーズンパス、これにつきましてはシーズン当初は8,400人の方がシーズンパスの購入をいただいたんですけど、その後意思確認を全員にさせていただいた結果、2,500人の方はシーズンパスを無効にされた。最終的に、シーズン終わりには5,900人の方がシーズンパスを継続されるという数字です。さらに、そのなかで寄付をしていただいた方、この数字を共有したいと思います。シーズンパスを無効にしたんですけど、そのお金は払い戻しをせずに全額クラブに寄付をしますという方、あるいはシーズンパスを継続して、対象外試合は払い戻しの権利があるんですけど、そのお金もクラブに寄付をしますと言っていただいた方がのべ合計2,400名いらっしゃいました。
この場を借りて御礼を申し上げたいと思います。
このように非常に苦しい思いを強いられた昨シーズンだったんですけど、Jリーグのスタジアムではクラスターが発生していません。これは私どもだけではなくて他のスタジアムでも同じです。ということはJリーグが設定したガイドラインというものはやはり実効性があったということが示されたと感じています。

画像28

平均入場者数は先ほどの話にもありましたように3,976名、J2平均が2,700人ぐらいですのでそれよりはいいんですけど、例年のことを考えると非常に寂しい数字です。
どういった方が内訳になってるのかということを共有したいと思います。
シーズンパスの方がだいたい60%、前売、当日の方が25%、スポンサーを含めた各種招待券が15%、だいたいこういった方が入場しているんですけど、5,900人のシーズンパスの継続者の方がいちばん、そういう意味でいうとコアな観戦者なんですけど、その方も我々の分析によると来場が少なかったということがあります。

昨年Jリーグが調査をしました。
まず、スタジアムに来ない人に対してどうしてスタジアムに行かないんですか?という調査です。圧倒的にやっぱり感染への不安というのがいちばん多かったです。それ以外に、思うように応援できない、観戦環境の制約ですとか、リモート含めたニューノーマルな生活にも慣れてしまったという理由もあるんですけど、感染への不安というものが圧倒的に多かったです。
一方で、一回来場した方にもう一度来場したいと思う要素は何でしょうかという再来場動機の質問をしました。で、これが非常に顕著に出るんですけど、入場前の検温をきちっとやってほしい、ペーパータオルみたいな備品を備えていてほしい、マスクの着用義務を徹底してほしいというふうにコロナ対策をきちんとやって頂きたい、そうすればもう一度行ってみたいというお答えをいただいております。

そこで、コロナ感染への不安というのが非来場の最大の理由であると、それから一方で、コロナ対策をきちんとすれば来場への動機づけになるということが明らかになりました。
そこで私たちは何よりもやはりこの安心・安全、アルウィンは安心で安全であるということできちんと実践してそれを発信していくことで、みなさんがスタジアムに来たいという気持ちになってもらえるんじゃないかなという、そんな考えを持っています。

画像29

今シーズンの運営ガイドラインを少しおさらいしたいと思います。
これはJリーグからも発表になっていますので、私どもは長野県の緊急事態宣言地域ではありませんので、この表でいうところの2番、3番は私たちに該当する部分なんですけど、松本山雅のホームゲームの入場者数の上限は50%で運営されます。一方、緊急事態宣言下は上限5,000人という形になっています。
応援スタイルも含めた運営ガイドライン、声が出せないですとか、検温するですとか、そういった運営のガイドラインは昨年終盤と同様になります。
変更点が唯一、対戦相手が緊急事態宣言下かどうかといったことです。それによってビジターの席の有り無しというのが設定されます。ですから例えば私どもの方に千葉のチームが来た時には千葉県は緊急事態宣言下(2021年2月13日時点)ですから、ビジター席が無いという形になります。
このあたりをご注意いただければと思っております。

画像30

そこで今シーズンのホームゲームの考え方をご説明します。
今でも話したように、なにより安心・安全なスタジアム、その運営というのがまず土台になるというふうに考えます。そこに加えて、楽しい空間が戻ってきた、そういった空気作りというのをぜひやっていきたい。
特に、昨年スタジアムから離れたファンを呼び戻したい、これを具体的に言いますと、昨年は非常にお子さまが少なかったです。お子さんの来場が少なかったということはつまり、ファミリーの来場も少なかったということです。それと、観戦回数が数回という、われわれのところでいうとミドルサポーターと言っている人達なんですけど、この人たちも非常にスタジアムへの来場が少なかった、ということがあります。
ぜひこういう方々をスタジアムへ呼び戻したいというふうに考えています。
そこで今シーズンのホームゲームのテーマなんですけど、

Peace full ALWIN

に設定をしました。

何よりも安心・安全に、そしてピースがあふれる、そんな楽しいアルウィンを作っていきたい。これを1年間続けていきたいと考えています。

画像31

じゃあ具体的にどういうふうにしていくんだということなんですけど、まずは安心・安全な運営につきましては、昨年実施したコロナの対策についてはこれは全て継続をしていきます。それに加えて一つ、モバイルオーダーを昨年喫茶山雅のブースで一部を運用しましたけれども、事前にオーダーして当日は商品を受け取るだけを、こういったことで密を回避できるということがありますので、それを飲食ブースやグッズのブースなどにも展開していきたいと考えています。
それと細かいところなんですけど、ブースのレイアウト、これもですね、ブースの間隔が近いと待機列がバッティングしてしまいますのでこの配置の見直しを今も加味しています。
それと昨年はあまり実施しなかったんですけども、再入場も可能としていきます。これによっていったんスタジアムに入ったお客さんが、1回外に出られるようなことで密を回避していきたい。
それからゴール裏の指定席化というのは、もし仮に50%でスタートするんですけど、5,000人というふうにガイドラインが下がってしまった場合、こういった場合は現状シーズンパスでの観戦ということもちょっと難しい運用になります。ですので、全てのチケットをまた単券を利用して全て指定席で個人情報を特定していくという運用が必要になりますので、そういった場合は指定席化ということを検討しています。
それからアルウィン周辺の駐車場を、あるシステムと今タイアップして増やしています。その企画を進めて渋滞の分散をさせていきたい。
それからシャトルバスも予約制を継続します。さらに無料シャトルバスも適宜運行して、乗客率などは気を使いながら、運行していきたいと考えています。

そして、楽しいアルウィンをどう作っていこうかというところなんですけど、クラブが永年やろうと思ってなかなかできなかったことなんですけど、オリジナルのふわふわを登場させます。
先程お話したように、ファミリー層が昨年非常に少なかったということもありましたので、お子さんも含めてぜひ新たに作るガンズくんふわふわをみんなに楽しんでもらいたいと考えています。

それからイベントの強化、というのも適宜やっていきます。
それからピッチイベントはJリーグのガイドラインが少し緩和されましたので、フェアプレーフラッグベアラーですとかそういったものが復活できるということになります。
ですので、かつてのアルウィンを少しでも戻していきたい、あの光景に戻していきたいというふうに考えております。

画像32

ふわふわはこんなイメージです。
スポンサーにご理解頂いて、スポンサーについていただいてわれわれも費用をねん出することができました。

画像33

チケットについてです。
チケットについては今日現在、シーズンパスの販売枚数は5,500枚です。
昨年5,900人が継続していただいたので、ほぼその方々が継続していただいているというのが実態です。
この先なんですけれども、ホームゲーム会場での販売、それからハーフシーズンパス、それからシーズン中、コロナの状況を見ながらですけれど、短期でのシーズンパス販売というのも今後検討していきたいと考えています。
シーズンパスの特典というのも、喫茶山雅でのコーヒー券ですとか、継続的な継続者に対するピンバッチを新しく新設したりですとか、追加で行っております。
それから3番目のダイナミックプライシングなんですけど、これにつきましては、入場が少ないというふうに見込まれる試合はチケットの単価が下がります。逆に入場が多いと思われる試合になると単価が上がるという、これは AI が弾き出すんですけど、一昨年の終盤に一部試験導入しましたけど、今シーズンはこのダイナミックプライシングを検討しております。
活気あるアルウィンを取り戻したい、入場制限の上限がありますのでその中でもぜひ上限ギリギリまで皆さんに来ていただきたいということ、それとあとは入場料収入というのもクラブにとって今非常に大きな柱になりますので、クラブの経営基盤も少しやはりチケット収入を安定化させたい、そういった思いでこのダイナミックプライシングを導入しようと考えています。
それから障がい者チケットにつきましても、介添え人を含めて少し一部あいまいなルールの運用をしておりますので、これを明確化して、また新たにみなさんにご案内していきたいと思ってます。
それと、5番目のコンビニで前売券が発券というのはJリーグと交渉しまして、今チケットはどんどんQR化していますけれども、この山雅のサポーターというのは年配者の方も多いですし、コンビニでのチケットを買う慣習が慣れてますので、そういった方にもコンビニで発券して頂けるように、ただしクラブガンズの ID が必要になるんですけど、そういったことを実施していきます。

画像34

グッズについてです。
グッズについては、今まで以上にサポーターに寄り添った、サポーターの気持ちを汲んだグッズ展開をしていこうということで、アルウィンにいらっしゃる方には何か新たな応援スタイルに結びつくような何かグッズを模索していきたい、まあこれはサポーターグループのみなさんとも相談しながら進めていきたいと考えています。
それからスタジアムに観戦に来れない方々、こういった方でもおうちで楽しめるようななにかグッズをどんどん展開していきたい。
それから昨年、サポーターのみなさんとグッズに関するグッズサポミを実施しました。その中でみなさんからいろんな意見をいただいて、実際具体的に商品化まですることができました。またそういった試みというのを今シーズンもサポータ―のみなさんと一緒に商品づくりをしていきたいと考えています。
それから安心安全なスタジアムということでいえば、先ほど言ったモバイルオーダー、それからキャッシュレスもどんどん推進していって、できるだけグッズ売店の密を減らす、待機列を減らしていこうということで安心・安全なグッズ販売をしていきたいと考えています。

画像35

さっきお話ししました昨年、グッズサポミでみなさんからいただいたアイデアのなかから実際に商品化されたものをちょっとご紹介します。
ジグソーパズル、カーフレグランス、トランプ、この二つは即完売したヒット商品となりました。

画像36

普段使いのアパレルが欲しいということで、山雅のエンブレムとかロゴがドカッと入っているものではなくて普段使いのモノが欲しいという声が非常に多かったわけですけど、これも実際にチームのファッションリーダーの村山選手の監修のもとに、こういったアパレルも展開して皆さんから大変好評をいただきました。

画像37

最後にその他プロモーションということで、もうすでに発表しておりますけど、山雅pay by pring ということで、pringの送金アプリを活用した山雅オリジナルのキャッシュレス決済サービスです。
これはもうすでに稼働してますが、今はまだ喫茶山雅でしか使えないんですけど、今後はスタジアムでの飲食やグッズの販売、あるいは一部のサポートショップでも利用が可能になるように展開していきたいと考えています。
実際、今日pringを使って投げ銭をやっておりますので、ぜひこのタイミングでみなさん、投げ銭をしていただけると大変うれしいなと思います。
よろしくお願いします。

画像38

それと最後なんですけど今シーズン、ニュースパイラルという愛知県にある会社なんですけど、新たにスポンサーについていただきまして、出版系ですとか、セミナーなどの運営をしている会社なんですけど、このニュースパイラルさんと共同で月刊誌を発行します。
4月から発刊できるように準備を進めておりますけど、選手やチーム情報に加えて、アカデミーですとか、ホームタウン活動、スポンサーを含めたいろんなステークホルダーの紹介など、今までにない新しい視点での山雅を発信する、その雑誌にしていきたいということで今準備をしているところです。
ネット販売限定になりますけど、そちらもぜひ皆さんご購入いただければと考えております。

私のほうからは以上です。ありがとうございました。

質疑応答

ここから質疑応答の時間に入りたいと思います。

Q. 希望なんですけど、来年度ということでいろいろお話をいただいたんですが、なかなか選手の人件費の部分が厳しいなというところが非常によくわかったんですけれど、私個人の想いかもしれませんが、サポーターの想いとしてはやっぱりこの1年間、山雅で戦ってくれる選手がやっぱり山雅にいてよかったと思えるそういうクラブであってほしいなと。
それは今一緒に戦ってくれる選手もそうですし、残念ながら退団する選手も含めてなんですけど、いちばん選手想いのクラブになってほしいなというふうに思っておりますので、何かそういったところにもまた何か新しい取り組みとかが、今お考えになられるとこがあれば教えていただきたいなと思っております。

神田 私の方で山雅タウンの構想を少し話させていただきました。
今後いろんなステップを踏む必要あるんですけども、できればあの山雅タウンの構想のなかにトップチームの選手の環境であったり、ユースアカデミーの選手の環境をレベルアップさせるような機能を作りたいと思ってますし、ひとつの山雅タウンというところが山雅の拠点というか、家になればいいなと思ってまして、そういったものができた時にはもしかしたら山雅から離れた選手も松本に来た時にそこに顔を出して戻ってくる場所みたいなものが
ひとつ作れる、そんなものを目指したいなっていうふうに思ってます。
あのまたステークホルダーの理解が必要ではあるんですけども、一歩一歩コロナの状況を見ながらそういったものを進めていきたいと思ってます。
またサポートお願いします。

Q. このコロナのなかで思うように試合ができていないなかで、かりがねとか喫茶山雅とかで選手とサポーターとの触れ合いが去年は全くなくて、そのなかでのオンラインでのファン感イベントやっていただいたりして、それが今年もちょっと今どういう状況になるかわかんないんですけど、おそらくちょっと選手とサポーターが直接触れ合うっていうのがなかなか難しいと思うので、選手とサポーターがコミュニケーション取れるような喫茶山雅でやってたカフェトークのオンラインバージョンとかっていうのは企画として考えはされてるのでしょうか。

上條 おっしゃるように今シーズンもなかなかリアルな触れ合いというのが難しい局面というのが多くなるんだというふうに思ってます。ですので去年のファン感は初めてトライしてあんな形でやらせていただいて、多くの方にに非常に好評いただいたということでわれわれも今シーズンはもっとその部分に取り組んでいこうと思ってますので、今のご質問にあったような部分というのは前向きに考えていきたいと思います。

片山 僕個人としてもオンラインでもいろんなものを始めていて、ガチャが行くシリーズじゃないですけど、僕個人としても YouTube や pring とヒモづけてまたいろんなことを考えてやろうとしてるんで、ぜひ楽しみにしていただければと思ってますんで、その際はぜひご参加ください。

Q. 報道で聞いてる限りなんですが、練習場を整備されていると聞いている塩尻市の小坂田公園の整備状況みたいなのを分かる範囲で教えていただきたいなと思って、クラブハウスも置くのではないかっていうふうにも聞いてるので、よろしくお願いします。

加藤 今、塩尻市さんとはいろいろ細かい話を調整してる段階で詳細はお伝えてきませんけども、令和5年の4月に供用開始ということを前提に今準備をしています。かりがねのグラウンドをメインにして、かりがねのグランドが毎日使えないということもあるので、そういった日に塩尻市の小坂田公園を使うような形になります。また塩尻市さんもホームタウンなので、公式戦翌日の若い選手だったりリザーブ選手の練習試合などにも使わせていただくというような話をさせてもらっています。クラブハウスも簡易的なものは設置したいと思ってますけど、まだこれは具体的に話は進んでいません。

Q. 何かその運用に向けてサポーターにできることって何かありますか?

加藤 小坂田公園一帯にいくつか商業施設も新しく入ってくるということで、何ができるかは検討中ですけど、例えばあの簡易的なショップを設けたとか、喫茶山雅の出先機関としての運用ができたらいいかなっていうふうには考えています。

Q. クラブとしては当然将来 J 1定着を目指してるんじゃないかなと認識してるんですけども、今スポンサーって主に長野県のスポンサーが多いと思うんですね。ただもし J 1で定着するとしたら、もっと予算規模も大きくしなくちゃいけないと思っていて、例えばもっと県外のスポンサーを増やすとか、そういった考えはあるんでしょうか。

神田 おっしゃる通り、どういった形で収入を伸ばしていって会社の規模も含めてJ1水準に持っていくかっていうのは、クラブとしたら大きな課題だと思ってます。スポンサー収入を増やすっていうのは、どのクラブも今いちばん収入の割合が高いので当然やらなければいけないことだと思ってますし、また一方で長野県の企業に頼ると、ある程度限界もあるというなかではサポーターのみなさんの力も借りて、RAZUSOであったり将来にわたって山雅を支援するっていう趣旨に賛同いただいた方に、育成とかはちょっと切り分けてご支援いただければっていう入り口のひとつを作ったという事実もあります。
営業においては、やはり県外の企業へのアプローチってのは数年前から始めてまして、例えば経営者の出身が長野県であったりとか、そういったデータを取って営業部を中心にアプローチをしていて、今の経験で言うと長野県に接点がある企業さん、経営者も含めてでないと、なかなか長くスポンサーを続けてくれることが難しいかなという経験があります。何度かJ1に上がった時に首都圏の企業さん、1年だけついてくれたことも正直あったんですけど、やはりJ2に落ちてしまうと離れてしまう、これもいろんな要因があるかもしれませんけど、そういったなかでは経営的にもJ1だとすごいいっぱい支援するけどJ2だと一気に引くよと言うと結構変動要素になってしまうところは避けたいので、やはり地域の支援がある企業をさらに探っていくという必要があるのと、首都圏そして長野県で言うと中京圏も含めて少しずつオフィシャルスポンサーも含めて増えていってる現状もあります。実際にはEPSONさんの関連でご紹介いただく機会もここ数年で増えたりとか、企業数でいうとそれでもやはり1割にもまだいかないぐらいなんですけど、県外の企業にもそれなりの会社の規模が大きい企業があって、オフィシャルスポンサーに入ると結構な額を1年目で支援をいただいたりとか、そんなことも今細かくは出てきていますので、その視点はおそらく今後も必要になると思ってますし、後援会東京支部であったり後援会の愛知支部なんかもあって、そんなところと連携していこうという話しも中ではしてるので、それにサポーターのみなさんのコミュニティも借りてさらに進めていきたいなと思ってます。

鹿児島から

キャプテン発表

副キャプテン(2名)発表

柴田監督

最後に

片山 最後に神田社長に締めの挨拶をお願いしたいと思います。

神田 みなさん、最後までサポーターミーティングありがとうございました。YouTubeを通じてご覧頂いた方も本当にありがとうございます。
トップチームの状況も共有できて、視聴者数も一気に伸びて皆さんの期待を改めて感じました。選手たちも前向きにやってくれてる状況も感じ取れましたし、本当に改めて期待のシーズンだなと思ってます。
今日クラブが今シーズンに向かうにあたって様々なことの話をさせていただいて、みなさんと一緒に今年改めてスタートを切りたいというのが一番大事な部分だと思ってます。
そんななかで柴田監督は自分自身にもプレッシャーをかける意味で勝点84、得点84ってことを発信しました。84という数字は実は2016年、84でJ1に上がれなかった年もありました。ただあの84点を取った年はまだ一度も松本山雅はありません。やはりコロナ禍で非常に難しい、世の中全体ストレスがある中で、攻撃的にというか未来に向けてアクションしていくっていうことの84点を取る、得点を取るって事が一つの表れだったと思ってます。そういった意味ではクラブとしては私も含めて社員に求めることは今まで通りやってたらなかなかそれはできないよねって事が一つあると思ってますし、それに向き合おうと思っております。
サポーターの皆さんに改めてお願いしたいのは、なかなか今まで通りでは本当に84得点取るのは本当に難しいことだと思ってますし、後押しをしてほしいってこともなかなか叶わない状況の中ではさらに難しいことは常に理解してますが、松本山雅のサポーターの力は間違いなくありますし、それが本当にクラブの力になるって事は非常に近い関係性にあると思ってます。それぞれの立場でまた何かできることを山雅に関わるファミリーとして考えていただければ本当にありがたいと思ってますし、本当に他人事じゃなく皆さんの力がクラブの力になるということを信じて、今年も改めて一緒に臨んでいただければと思ってます。
どういうシーズンになるかは分かりません。まだまだいろんな変化があるし難しいこともあると思いますが、その都度その状況に適応しながら戦っていきたいと思ってます。
改めて1年間よろしくお願いします。
どうもありがとうございました。

片山 以上を持ちまして松本山雅FCサポーターミーティングを終了したいと思います。今シーズンも共に戦って、難しい状況になると思いますけど、いろんな困難を乗り越えて最後に笑って終われるようにしていければと思います。今シーズンも熱いご声援よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?