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がん検診引っかかった日記【後編】〜夫も仲間入り〜

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イタイのヤダ

はじめて病院に行くまでの1週間は
「がんです!余命○年!」て展開をめっちゃ想像してみてた。

ネガティブになってたんじゃなくて、ちょっと気持ちの準備をね!
起こりうる1番最悪な展開でも「まあそれもアリか」と残りの人生を楽しめるようにしなくっちゃとね。

死よりはマシだけど超こわい「手術」「入院」も、「なんかドラマっぽい経験ができる」とか「全身麻酔してみたい」とか、ポジティブなポイントを無理やり探して集めていた。

つまり命を失うことや、臓器を失うことや、時間を失うことに備えて心の準備をしようとしていたのだ。

でも初診がおわって、精密検査が1週間後に決定してからのわたしの興味はもっぱら「精密検査の痛みはいかほどか」ということだった。

だって、これだけは唯一、もう避けられないことが決定しているもの。

ネット上のブログでは「痛い」「痛くて泣いた」という感想が多く、医療機関のHPでは「痛みを感じる方もいます」という記載が多い。

わたしの経験上、病院が「ほとんど痛みはありません」と言っているものはけっこう痛いので「痛みを感じる方もいます」“かなり痛い”にちがいない。

「出産よりは全然痛くない」という感想もあったけど、そんな最強に痛そうなものとくらべられてもなんの気休めにもならない。

原理からいうと、健康診断ではブラシで細胞を擦りとってくるのに対して、
今度はハサミで切り取ってくるらしい。

あと、おわったあとアソコから隠し芸のように長いガーゼが出てくるらしい。
YouTube​でそれを聞いたときはゾッとしながらもフフフと笑いがでた。

この検査のおもしろそうな点はそれだけである。

股からガーゼが出てくるマジックショーをするネコの絵
だれにも披露できないよそんな隠し芸

いざ!精密検査!

病院へ行く1時間のドライブ中も
どれくらい痛いのかな〜、これくらいかな〜?と腕をつねってみたりしてわたしはひそかに鍛練を積み重ねていた。

病院到着。

名前を呼ばれてまずはお話。
なんと、5月の健康診断ではがん一歩手前みたいな結果だったものが、前回6月の初診でした細胞診検査では異常なしが出ちゃったそうだ。

「なにそれー!って感じですよね」と先生は苦笑していた。いや、ほんまにな!

なら精密検査も不要なのでは!?
と、そうは問屋がおろさない。

やっぱり1度悪い結果が出てるからするらしい。

「検査、痛いんですよね?」と聞いたら先生、
「痛いんです!」って。

正直!誠実!

♪オーーーネスティーーー
サッチャロンリーーヲーー♪(脳内BGM)

精密検査開始!

ムリヤリ獣医に連行された保護犬くらい
「わたしは今大変おびえている!」というオーラを放ち、
言葉でも「ワタシこの検査がずっとコワクテコワクテ…!」とアピールしまくったわたしに看護師さんも先生もまじでやさしかった。

看護師さん、「わたしはずっとここにいますから、気になることなんでも言ってください」って、やさしく、目を見て言ってくれるの!

目を見たらわかる。あれ絶対本当のまごころ!

先生も、「何かするときはぜったい声かけるのでネ。勝手に切らないのでネ。切るときはカウントダウンするので。」て言ってくれた。

そのあと「3、2、1!あ、スイマセンやっぱ今のなし、もう1回」とかちょっとやってたけど、大丈夫。がんばれました。

痛みは、生理痛のすごいのが瞬時にくる感じだった。
手の甲をずっとギューってつねって気を紛らわしてたよ。

結果余計な痛みを増やしてるわけなんだけど…いいの!紛れさせたかったから!

止血のガーゼは病院で先生が取ってくれた。
長いガーゼの隠し芸は、楽しみ1%恐怖99%だったから見ずにすんでよかった。

検査で撮影した病変箇所の画像を自分のケータイでも撮らせてもらった。
見ても何がどうなのかサッパリわからんけど、せっかく痛い思いをして撮ってきた写真なのでちょくちょく見返してゾッとしてみてる。

切り取ってきた組織も見せてもらった。ササミのカケラみたいなかんじだった。

検査後の痛み

コレ、おわったあとがけっこう痛かった。1週間くらい。
子宮のあたりがずっとシクシク痛いっていうのはなかなか精神的にショボーンとくるものだった。

落ち込むネコの絵
眉毛がハの字になってしまうタイプの痛み

夫よお前もか

ある日また役場から電話をもらって、今度は夫が「コレステロールが異常に高すぎる」と呼び出しをくらった。

タイ人の夫。ショックな時の効果音=ガーン!という刷り込みが彼には無いので、ポンー!と言う。
ポンジュースのCMと同じ音。

遺伝的に夫のコレステロールがやばいことはタイにいたときから知ってはいたけど、日本の役場も大ごとと判断するほどの数値だとは…。

ドキドキで保健士さんの説明を聞きに行って、その足で病院にも行った。

先生が神妙に
「このままだとあなたは…
10年以内に0.1%の可能性で脳梗塞が起きます…。」

と言うので、ん?けっこう起きなさそうだな…と思ってしまった。

南海トラフよりは発生しなさそう…。

いや、でもこわいよね!急にくるんだから。ある意味わたしのおかれた状況よりこわいかもね!うんうん。かわいそう!

とりあえず夫は今から2ヵ月、脂質を抑えた食事をしてまた血液検査をすることになった。

ちょうど母もコレステロールが高かったのでいっしょにがんばることになり、今我が家はみんなでヘルシー食生活に励んでいる。

脂質の低いおやつ表
夫にゆるされたおやつ。脂質低いおやつ情報お待ちしてます

わたしの検査の結果待ちの2週間。

もういろんな角度から自分の心配をし終わってたし、夫のコレステロールが話題をかっさらっていったのもあってずいぶん気が紛れた。

ワレワレの今後の方針

わたしの検査から2週間後、結果は
「問題ナシではないけど、今手術をするほど問題アリでもない。
定期的に、長期的に様子を見ていく」
てことになった。

自然治癒もあり得る。
けど日常生活で気をつけるべきことは医者の見地からはとくにないらしい。

民間療法的にはいろんな説が世の中にある。
腸内環境をよくしたらいいとか
体温を上げたらいいとか
小麦粉抜いたらいいとか
好きなことしたらいいとか
過去のトラウマと向き合ったらなんとかとか ほんといろいろ。

まあできそうなことはやってみよっかな〜って。

夫も低脂質食がんばってるし。

やっぱりできるだけ元気に長くこの世界で遊びたいもんね。

そんなかんじで、以上、最近わたしの身に振りかかったことでした。

こーゆーの、世界中で毎日無数の人々に起きてる出来事なのわかってる。

けどわたしという小宇宙ではすごい激震だったわ〜。

は〜がんばったわたし、エライエライ!

ちいかわ
誕生日にもらったでかいのと、東京のUFO キャッチャーで夫が1発で取った奇跡のちいかわ。

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