見出し画像

がん検診引っかかった日記【前編】

さいきん、わたし
健康診断で受けた子宮がんの検診に引っかかって

精密検査を受けて、

その結果、

がんじゃなかった。イエーイ

けどそうなるリスクはあるから定期的に通院することになった。ガーン

異常アリの連絡を受けてから精検の結果がわかるまで1ヶ月もあったもんで、
も〜大変だったんだよー!精神が。

でもその1カ月、最悪だったかというと、まあまあ良かった。いま思えば。

はるか彼方へ旅に行ってきた気分。

せっかくなのでふりかえってみよう。

知らない番号から突然のTEL

6月のある日、役場から
「5月に受けたがん検診の結果が良くなかったので、説明を聞きに来てください」ていう電話をもらった。

「はい、はい」て返事しながら、風に吹かれてふわふわ揺れるカーテンを見てた。
役場の人の話し方もやさしくて、となりに夫もいるし、わるい知らせを聞く環境としては悪くなかったな。

ドラマでよく「なんでわたしが…?」ていうの見るけど、「そうか。わたしか…」と思った。
ぬるい人生送ってんのがバレたのかな?テコ入れされるのかな?って。
なにも変わる気はないけど。

・役場に行って色々もらう

すぐ役場に行って、健康診断の全部の結果や、精密検査受ける病院に渡す紹介状、がんサポートのリーフレットとかもらった。

このリーフレット、みきゃんがほほえむ「ガンはこわくないですよ〜」てかんじのデザインで、逆にガチでガンかあ〜って実感がしてゾッとした。

みかんが微笑むリーフレット
コワイ…

少しでも現段階の自分の状態が知りたくて、開けないでと書かれた紹介状を開けたくなってしまう。

ちなみに健康診断の結果はがんのところ以外全部よかった。えっへん!

・役場から帰宅。自宅で仕事に戻る。

まあ大丈夫でしょ、気楽にいよう〜とPCに向き合った次の瞬間、おととい自分が死んだ夢見たことハッと思い出して「あれはもしや予知夢?」と静かに脳内発狂。

死を当てる系の正夢見たことがあるわたし(1回だけ)。
ことの重大さの予想を大きく変更する。

そんな最中、夫、YUIのTOKYOという歌の練習を始めた。

急に始まったカタコトの日本語を高音で絞り出す歌声に、
こんな面白いものが死んだら聞けなくなっちゃうと思ったら涙がこぼれた。
自分がこのタイミングで泣くのが面白くてツボった。

歌う夫と泣くわたしのイラスト

自らの歌声に人を泣かせるパワーがあると思った夫は、歌手になれば良かったと言って照れていた。
(この出来事は、カオスさが不安や悲しみを凌駕して面白くなった大変いいシーンなので走馬灯の機会があればぜひ入れてほしい)

初診までの1週間

・YouTube​やgoogleでリサーチ魔になってしまう。

世の中には同じ経験をした人がたくさんいるらしい。
大したことなかった人も大したことだった人もいるらしい。
わたしはどうなのか、ヒントは多分あの封筒に入っている。
「病院の紹介状を勝手に開けたらどうなる?」とググったりしながらもなんとか犯行を踏みとどまる。

・食欲ちょっと落ちる
お菓子や添加物をいまさら避けてみたくなる。

・なんか走れない
ランニング中、どこも痛くないのにフッと不安に襲われてはおなかの力が抜けて何度も崩れ落ちそうになった。
からあきらめて歩いた。

・過去イチ生きた心地のしないバースデー
電話もらった2日後、ひとつ歳をとった。
夫から車に隠されていたちいかわのクッションをもらう。

持ったとたん、
「ああ、今まさにこういうのを抱きしめたかったんだよ」としっくりくるテクスチャー。

ちいかわを持つわたし
しっくり…

やはり夫はわたしの人生に現れしハチワレ。

母がケーキを焼いてくれた。
プレートは夫が書いたそうだ。
朝わたしがゴミから作ったちいかわたちがデコレーションになっていた。

手作りケーキ
楽しそうに踏みつけてる

ぬいぐるみをもらって手作りケーキを食すなんて、うれしい!幼児みたい!
アタチ38才児!

・意外とめっちゃ眠れる

起きてるあいだずっと頭がぐるぐる生と死をさまよってるせいか、すっごい疲れて夜よく眠れる。
悩むにもCPUの足りない脳バンザイ。

数年前まであった四六時中呼吸がしにくいっていう症状が整体がキッカケでよくなったから、不安な時に深い呼吸ができるってほんとありがたいなあって思った。

息ができると安心して不安になれる(矛盾)。ワーイ!

初診の日

夫の運転で家から車で1時間くらいの大きな病院に行く。

この病院には20年くらい前にも行ったことある。そのときはボロくて外観がおどろおどろしかったけど、改築してキレイになっていていい感じ。

問診の「がんだったら本人に宣告してほしいか」にマルをする。

覚悟していた痛い検査はこの日はできず、簡単な細胞診だけ受けることになった。

不安な期間が伸びただけなのに、痛いのが先延ばしになったのがちょっとうれしくてニヤっとする。

先生が「まあガンってわけじゃないですよ」てふつうに言ったのが
「えええ!がんじゃ、ない、のか…?」とびっくり。気が楽になる。

精密検査は1週間後になった。


長くなったから後半につづく。


うちの犬のアップ

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?