ぽたぽた焼が空をとんだまあまあ平和な1日の日記
2024年5月9日。晴れ。
自治体がやってくれる健康診断に行った。
会場は海辺の集会所。
スタッフの方に手のケガを心配していただいたので、どうしてこうなったのか説明しながら骨密度を計測してもらっていたら
「骨密度、ものすごくいいです!」と言っていただき、
「だからハデにコケても折れなかったんですね!」と感動した。
この骨密度…。
わたし…アッカーマン一族かもしんない。
「検診がおわったら食べな」と母がお弁当を持たせてくれてたから、検診直後に最寄りの公園その名もふれあいパークに車を停めて食べた。
この歳で朝抜いたくらいでかわいそうってもたせてもらった弁当を
慣れない左手でスプーンと箸を駆使して食らうのは特別うまい。
気候もいいしね。
風が少し強くてたくさん咲いたきいろい花がゆれていて、天国みたいだった。
***
スーパーで買いものをして家に帰ると
父がさっそくわたしが自分用に買った北海道チーズ蒸しパンをうわーいと無邪気に食べようとしたもんで、夫に「ダメ、オトーサン、それはSHIOのです」と止められていた。
くやしがる父に夫は代わりに「オトーサン、コレハイイヨ」とぽたぽた焼を差し出した。
父はそのぽたぽた焼を口にくわえて外に出て、とんびにひったくられた。
ぽたぽた焼をつかんだまま飛びたったとんびは無事に巣まで帰れたかしら。
結構飛行中の気流に影響しそう。ぽたぽた焼。
興奮してなにが起きたのか説明する父に、とりあえずケガがなかったか聞くと腕にうすーく擦り傷ができていた。
せっかくすり傷で済んだのに「もう1回やってみるからビデオを撮ってくれ」と言い 、生き残ったもう1枚のぽたぽたまで口にくわえ自ら生け贄のように庭で立っている父を見て、
前回のnoteでお話したような母の苦労がすこしまた垣間見えた。
2回目はとんびは父の頭上を周回するだけで
待ちくたびれてゆるんだ口から落としたぽたぽたをこんどはイヌに取られていた。
****
夜。
京都行きの夜行バスに乗る母を夫とバス停まで送って行った。
うちはバス停までも片道30分くらいかかるのだ。
そのバスに乗って母はしばらく(1週間)京都の姉のところに行ってしまう。
うちは婆さん父さん夫わたしの4人+イヌ1+ネコ1になってしまう。
ホームがこのメンバーというのはホームアローンより心ザワつくものがある。
バス停までのドライブ中、母が「前回ひとりでバス停まで行ったときは全然ほかの車とすれちがわなくて異世界に迷い込んだかと思った。」と言った。
その感じ、わかる。
でも異世界でもないのに人間が全然いないというのがこの街のいちばんこわいところです。
母を送った帰り道、
やっぱり全然ほかの車に会わなくて異様な雰囲気だったので、運転中の夫に
「お母さんが言ってたみたいに今うちらも異世界に迷い込んでるかも」と言ったら
「そうですよ。家に帰ったらふつうにお母さんおるよ」なんて言うので
こわい!けどそれも悪くない。と思った。
家について車を降りたら星がすーごいキレイだった。
母はいなかった。
お母さん 安心して京都楽しんできてください。
現在5月10日正午。
いまのところダイジョウブDEATH。
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