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タイで痔の手術をした夫のはなし⑤:後日談とトータル費用


ここまで私目線だったので、当事者にいろいろ聞いてみた。

病院名のスペルが初見殺し

インタビュー

ー手術してからもう半年が過ぎましたが、経過はどうですか?

夫:  もう完全に生まれ変わりました。これはNewティン君です!
※ティンは夫の名前

ー調子良いということですね。
ところで昨年はどうして急に手術を決意したのですか?

夫:  あの頃症状が特に悪化したこともありますが
長いステイホーム期間を経て
コロナが落ち着いたら絶対もっと人生をアクティブに楽しもう】という強い気持ちがあったので、その足枷せになるような問題は思い切って解決したくなったんです。

ー 尻枷せを外したくなったということですね。
手術前もそこまでこわくなさそうでしたが、
やっぱり主治医の先生への信頼が大きかったからでしょうか?

夫: それもありますが、やっぱり兄家族や妻、みんなが応援してくれたのでがんばれました。

応援ってこれのこと?
それともこれ?

ーみんなさほど応援していなかった気がしますが、よかったです

夫: あ、ひとつよろしいでしょうか。

ーなんでしょう?

: 手術の直前に妻が、
”Think yourself to be FISH ON THE CUTTING BOARD”
まな板の上の魚になった気でいろ、と言ってきて、
ますますこわくなりました。あれはいやでした。

ーさて、実際の手術はどうでしたか?

手術前、城之内先生と話しながら寝てしまって、
次の瞬間には話し相手が城之内先生ではなく別のナースにすり替わっていて、
手術も終わっていたって感じでした。

※夫はドクターXが好きなので
城之内先生というのはつまり麻酔科のドクターという意味
全身麻酔で寝ている時間は一瞬に感じるらしい。

さすが城之内先生。サイナス。

夫:  それで手術のあと病室に戻るまで、けっこう長い時間廊下のような所で放置されていたんですが、その時が人生で一番幸せな感覚というか、まさにニルヴァーナでした。
全身が、麻痺はしていないけどすごくリラックスして、この感覚を味わえただけでもここに来てよかったと思いました。薬物依存者の気持ちがわかってしまいました。

-病室に帰ってきたときも幸せそうにほほえんでましたね。
あれはラリっていたんですね。

質問は以上です。ありがとうございました。


トータルコスト

長年の悩みを解決した上にニルヴァーナにまで行けてしまった今回の
シリラート病院、一泊二日のお値段は
51,831バーツだった。
見積もりでは6万くらいだったので、予定より少し安くついたみたいだ。

この世に100%安全な手術はないし、
人生はリスクの連続で怖いことだらけなのだが
今回に限ってはこんな楽しい感じだったので
これから将来に待ち受けているであろう数々の身体的苦難に対しても
少し楽観的になれた。

夫は今でもよく「2022年は親知らずも抜いたし痔も治したし、自分はえらかった」
と言っており、ずいぶん自己肯定感まで高まったようだ。

noteを始めたおかげでこのいい思い出を詳細に残すことができてうれしい。

読んでくださったかた、ありがとうございました。 
では、明日もよろしくです。

記念さつえい

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