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タイで痔の手術をした夫の話②
初診から2週間後、手術当日の話
チェックイン
朝9時に受付。
手術は午後2時からなので
ちょくちょく採血や検査を挟みながら病室で待つ。
病室はまさにホテルであった。
こんなかんじ
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義兄ファミリーも兄、嫁、子供、シッターさんという大所帯でお見舞いに来てくれた。
日本ではコロナの感染予防で入院患者との面会が一切できないところもあると聞いていたが、ここは特に気にしていないようだ。
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そのうち夫も義姉も仕事のzoomミーティングを始めて、病室はオフィスと化した。
わたしは甥っ子の命令どおりの絵を描いては厳しいダメ出しを受けていた。
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兄ファミリーが帰り手術の時間が近づくにつれ夫もソワソワしてきて
緊張を紛らわせるためか、それとも体の一部との別れが惜しくなったのか、
これまでのぢとの思い出をやたら語っていた。
あとパラマウントベッドをむだに起こしたり倒したり、買いたがったりしていた。
私はひょっとしてひょっとして、全身麻酔に失敗してこの人が2度と起きて来なかったらどうしようと思ってちょっと怖くなっていた。
いざオペへ
予定の時間を少し過ぎ、ついにお迎えがやってきて
ベッドごと運ばれていく夫についていった。
ドラマであるあるの「ご家族はここまでです」と言われるところまで行って、
扉の奥にガラガラ運ばれていく夫を見送った。
「ご家族はここまでです」の扉の前には心配そうに大切な人の手術のおわりを待つ人たちがたくさんいた。
おそらくみんな、夫よりも大変な手術をしているのだろう。
私もたしかに夫は心配だが、されど痔だから何時間もここで祈っていなくてもいいだろうと思い病院の中を探検することにした。
つづく
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