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【忘れられない旅】EP:2 プチ留学先、チェンマイ到着!サギじゃなかった〜!

前回のおはなしはこちら

※ここで書いた学校ですが、今はもう無いっぽいです。なんの参考にもなりませんが今はなきユートピアのお話だと思って読んでやってください。

チェンマイ到着!

そんなこんなで旅立った12年前の秋。

飛行機からの景色

ぶじバンコクに着いて、タイに入国して、飛行機を乗り換えて、チェンマイに着いた。

わたしが自力で取ったチケットでも、ちゃんと狙った場所に辿り着くんだなあ〜と感動した。

それまで人任せな旅行をしてきたわたしは、航空券の手配というのは偏差値なんぼ以上とかの人たちにのみこなせる難しい事だと思っていた。

チェンマイ空港では日本人のスタッフさんがお出迎えしてくれて、車で学校まで送ってくれる。
日本から同じ便で到着した生徒さんがわたしの他にも2人いたから、道中も話がはずんだ。

学校到着!

アユタヤ様式の建築


じつは、インターネットで見た学校のイメージがステキすぎてこれはサギなんじゃないか?と疑っていた。

行ったら学校が無い!なんてことはなくとも、少なくとも校舎や寮の雰囲気はぜったい盛ってるでしょー!いいもんね!サギってわかってるけど行くんだもんね!と思っていた。

しかしたどり着いた学校はネットで見た以上にステキでわたしは自らの猜疑心を恥じた。

アユタヤ様式の開放的な建物は広いのに掃除が行き届いていて、赤茶色の床や壁がヌメヌメテカッていた。(褒めてる)

このヌメ感が好き

風が吹き抜ける食堂スペースでは休憩中の生徒や先生が気持ちよさそうにくつろいでいて、階段のまわりを鯉が泳いでいた。

写真ボヤボヤ

ブーゲンビリアが咲く広い庭にはハンモックや木製の大きなブランコ。

たくさん干されて揺れてるタオルからほんのり感じる東南アジアっぽい甘い柔軟剤の香り。

わたしはこの場所に恋をした。

今日からこの楽園で暮らすのだ。イエーイ。

トトロに会ったサツキとメイのように
「サギじゃなかった〜‼︎」と叫びながら踊りだしてもおかしくなかった。

わたしのお部屋到着!


相部屋は学校の校舎内にあって超エキゾチックなんだけど、わたしは初対面の人といっしょに暮らす自信がなく、個室を申し込んでいた。

アジアンテイストな寮
相部屋※当時のHPより

個室は学校の敷地内に点在している小屋で、インテリアにエモさは無いが清潔でエアコンもよく効き広さも充分でサイコーだった。

はじめて部屋に着いてベッドに横になったとたん、ネコが入ってきてヒザに飛び乗った。

ネコのぬくもりで長旅の疲れがほぐれた。


……当時とても仲良くなった彼女を「ネコ」なんて呼びたくない。

しかし12年という歳月はわたしに彼女の名前を忘れさせてしまった。
せつないわ。もう生きてないだろうね。

人間よりずっと短い時間の中で、出会ってくれてありがとう
ヒザの上に乗ってくれてありがとう

わたしに乗って落ち着くネコ

はじめての夜


明日から始まる授業にそなえて早くベッドに入ったわたしに聞こえてきたのは
キュッキュッという謎の音だった。

バスケットコートでシューズが擦れる音みたいな…

謎はトイレに行ったときに解けた。

シャワールーム兼トイレは一旦外に出て小屋の裏側にまわって入るようになっているんだけど、そのドアにいっぱいヤモリが張りついていてそいつらがキュッキュキュッキュ鳴いているのだ。

しかし、こういうとき人一倍キャーキャーヒーヒー言うタイプのわたしが、なぜかこのとき
「ああ、あれはきみたちの声だったのか」と思いながらすんなりドアノブに手をかけて中に入り用を足しはじめたのが今思い出しても腑に落ちない。

ヤモリのいるドアに手をかけるわたし



タイの小さなヤモリって色塗る前の未完成のゴムのオモチャみたいに白くてシンプルなんですよ。

だから平気だったのかなあ。

またはそのころいろいろあったから恐怖の感覚鈍ってたのかもしれない。知らんけど。

1日目はこんなかんじだった!

次回は学校生活のこと書きます!よろしくです!

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