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【コラム】わたしがSNSで国際結婚アピールをしてしまう理由


わたしはSNS(インスタ)で日常ネタなんかを投稿しているのですが
投稿には #国際結婚 や#日泰カップル #日泰夫婦 などのハッシュタグを付けまくっています。

それに対して人から

「オマエ恥ずかしくないのか」

「何アピール?さむ」

なんて言われたことはないのですが、
内なる自分自身がちょっとそう思ってしまっていて、
いつも言い分けしたかったので今からします。はいここで。

ちょっと昔語りが長くて
「いったい何を読まされているんだ?」と思うかもしれませんが
まあこれも何かの縁だと思って読んでやってください。

・リセットされた人生設計


夫に出会うまでの私は自分なりに実現可能そうな人生設計を完成させていました。

10代から働きはじめ20代前半まで貯金して、

20代後半から数年ワーキングホリデーし、

海外に満足した後は地元の田舎に引っ込み、

生活には困らない程度に働いて、

老後は金のかからない趣味に没頭しながら寿命まで平穏に暮らす。

というものです。

海外で生活することに憧れていましたが、
バリバリ働きたいとかやりたいことがあるというわけではなく、

ただただ人生1度くらい外国でプータローしてプラプラしてみたい
というピュアな好奇心でしたので、
数年間のワーホリでこの私がうっかり生まれつきもってしまった「外国欲」を満たせると確信していました。

まさかなんやかんやあって東南アジアのタイ永住、という展開は想定していなかったのです。

夏しかない国に来て、縁側でネコを撫でながら俳句を読んでいた私の老後のイメージは白紙にリセットされました。


このコップがすき

・資料が足りない


好きな人ができていっしょにいられる
ということは想定していた人生像より幸せなものなので
計画がリセットされたことには文句はなかったのですが、

早くこの国で生きていくイメージを固めたくて、
色んなサンプルが見たくなりました。

自分の人生くらい自分でクリエイトしろって感じですが、
わたしは色々参考にしたいタチなのです。

「地球の歩き方」みたいに「タイに嫁いだ日本人の死ぬまでの生き方」のような手引き書があればいいのに無いもので、
航海士なしでグランドラインに来ちゃった気分の私は
バンコクの古本屋で「国際結婚の黎明」なんて本も買ってしまいました。


国際結婚の‘’れいめい‘’ですって。10バーツでした。

この本は昔の話過ぎて、、参考になるというよりは、超苦労した先人に頭が上がらないって感じでしたね。


・そう、世は大SNS時代


似た境遇の人たちがどんな生き方をしてるのか知りたいな〜と思いながらも、そんな人たちに偶然出会うはずもなく日々が過ぎていきました。

そもそも、結婚手続きをした時にタイの役所の人に熱弁されたくらい、

タイ男+日本女のカップルは少ないそうなのです。


ところがなんということでしょう。
コロナ禍でひまに拍車がかかったのをきっかけに日常のちょっとしたこと、
(タイ人夫は満腹から空腹で震えるまでの時間がみじかいなど)をインスタに投稿していたら「うちもです」「うちもです」とタイ人パートナーをもつ日本人女子が向こうから寄ってきてくれたのです!

同志はここにいたのかー!と味をしめた私は投稿をつづけ、
結果色んな方と繋がることができました。

実際につながってみると、タイに住む日本人妻といってもやっぱりみなさん生き方はオリジナリティにあふれ、具体的にマネするということはありませんでしたが、
みんな楽しそうに暮らしていて、そんな人たちとSNS上という心地いい距離間で広くつながっている。
それだけでなんだか将来に対する不安は楽になったのです。


フィッシャーマンズフレンド

で、そう、何が言いたいのかというと、


私にとって #国際結婚 #日泰夫婦 などのハッシュタグは、

ノロケ成立すらしてないマウンティングの類いではなく

「生き方がわからない迷子がここにいますよ〜ほかにもいませんか〜?」

というのろしを上げているのです。

どうかあたたかく見守っていただけますよう。

あと、リセットされた老後のイメージですが、
バンコクの公園には体を鍛えたムキムキのシニアがたくさんいてかっこいいので、タイで年取ったらあんなかんじになりたいと今は思っています。


チャトチャックで買ったマグカップ

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