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上手に人をイジって場を盛り上げる方法

こんにちは、シンです。

今日は、「上手に人をイジって場を盛り上げる方法」についてお話しします。

その場を盛り上げようと誰かをイジり、結果的に最悪な空気になってしまったり、笑いは起きたけどイジられた本人を傷つけてしまったり・・・

そういうことってありますよね。

逆に、周りの人はもちろん、本人にとっても「イジられてよかった」と思えるような上手なイジリ方というのも確かにあります。

僕はアルバイト時代を合わせたら10年以上もの間、塾の先生をしていました。授業で笑いをとるために生徒をイジり、失敗して傷つけてしまったこともあるし、イジられた人も含めて全員で笑えるような楽しい空間を作れたこともあります。

僕は授業をするとき、「役に立つ内容を伝えるだけじゃなくて、全員が笑えるような楽しい授業にするぞ!」と思ってやっていました。なので、イジり方についてもかなり試行錯誤を繰り返し、今ではイジった相手とむしろ仲良くなれるようなイジり方ができるようになりました。

今回はそんな経験を踏まえて、イジられた本人も含めた全員が楽しく笑えるような、「愛のあるイジリ」について書いていきます。

「愛のあるイジリ」とは

まずは、いじられた人もハッピーになれるような「愛のあるイジリ」とはどのようなものなのかを、しっかり定義したいと思います。

僕のいう「愛のあるイジリ」とは、「イジられた側が周りの人にバカにされるのではなく、むしろ味方が増えて、人気者になるようなイジり」、もしくは「イジられた人がイジられたことによって自分の枠を超え、一歩成長できるようないじり」です。

逆にいうと「愛のないイジリ」とは「イジられた人が傷ついたり、周りからバカにされたり、余計に自分の殻に閉じこもりたくなるようなイジリ」です。

人をイジるというのは、うまくいけば空気が良くなって、みんなで楽しい気持ちになれますが、失敗すると空気が重くなったり、関係がギクシャクしてしまったりするので、注意が必要です。

以前テレビでダウンタウンの松本人志さんが乙武さんに対し、「お前、手ないやんけ!」とイジっているのを見ました。スタジオは全員普通に笑っていて、誰より乙武さんが本当に嬉しそうにイジられていました。

でも、もし乙武さんのような方が自分の周りにいたとして、突然松本さんと同じようにイジったりしたら、間違いなくすごい空気になってしまうでしょう。

イジるという行為は、その場の思いつきだけでやっていいものではないんです。ちゃんと守らなければいけない「ルール」と言うものがあります。

イジる相手を傷つけないために

ではその「イジる相手を傷つけないためのルール」とは何なのか?

まず1つ目に「イジる相手の性格を把握すること」です。

そもそも内向きな性格で、イジられ慣れていなかったり、過去にイジられて嫌な経験をした人はイジるべきではありません。そういう人がイジられても大丈夫になるには相当時間がかかるし、すごく仲良くならないといけないので、基本的にはやめておくべきです。

また大抵の人には、「ここはイジっても大丈夫だけど、ここはダメ」みたいなのがあります。「何をどうイジられても大丈夫です!」っていう人の方が珍しいです。その人のもつ「イジっていいところとダメなところ」をしっかり把握した上で、イジるポイントを間違えないようにすることが大切です。

2つ目は「イジる相手との関係性」です。

同じようにイジられるにしても、「この人にイジられるのはいいけど、この人はイヤ」みたいなのが誰しもあります。「この人にならイジられてもいい」と思われないと、イジるべきではありません。

じゃあ「この人にならイジられてもいい」と思ってもらえるためにはどうすればいいかというと、「この人は自分を馬鹿にしているのではなくて、むしろ好いてくれてるんだ、面白がってくれてるんだ」と思ってもらえるような関係性を築くことです。たくさん会話をして、仲良くなって、その人に対する自分の好意をしっかり伝えておきましょう(別にはっきり「好きだ」という必要はなく、好意が伝わってさえいればOKです)。

3つ目は「誰がそのイジリを聞くか」です。

人には「この人が聞いているところではイジられたくない!」というのがあったりします。わかりやすいので言うと、その人の好きな人や後輩・部下などです。大抵の人は、好きな人や後輩・部下の前ではかっこよくいたいと思うものなので、そのプライドを無駄に傷つけないように注意しましょう。

イジる時に最も大事なこと

では上で書いたような大前提は踏まえた上で、実際にどのような感じでイジるのがいいのか具体例を挙げてみます。先生が「授業中に寝かけている生徒がいて、その生徒をイジる」という状況で考えてみます。

まずは悪い例です。

先生「おい、太郎、白目向いてんぞ。そんなブサイクな顔するなよ笑」

太郎「あ、すみません、ちょっと眠くて・・・」

先生「お前の寝かけてる姿、酔っ払いのオネエにしか見えへんから笑 そんなブサイクな顔、キモくて見てられへんからやめてくれ笑」

太郎「・・・・・(苦笑い)」

はい、これはただの悪口です笑 

ちょっと極端な感じにはしましたが、実際にイジる時もこんな風にマイナスの言葉だけを使ってイジってしまい失敗している場面をたまに見かけます。僕もイジり方が下手くそな時は、たまにやってしまっていました。

じゃあ次はいい例です。

先生「おい、太郎、白目剥いててかわいいぞ笑 どうした?疲れたんか?」

太郎「あ、はい、ちょっと寝不足で・・・」

先生「そうなんか。お前が寝かけてる姿、なんかオネエに見えるぞ!あんまり優しく見つめるから、ちょっとドキドキしたやんけ!」

太郎「オネエじゃないですよ!やめてくださいよ!昨日は夜遅くまで勉強してて寝不足なだけですよ!」

先生「そうなんか、それは大変やな。だからってそんなおネエになるのはやめてよもぉ〜ん(オネエっぽい感じで言う)。」

はい笑 

文字にするとだいぶサブい感じになりますが、実際にテンポ良くしゃべれば、そこそこ面白いはずです(笑)

まあそれはいいとして、ポイントは3つあります。

まず1つ目は「プラスの言葉を織り交ぜる」こと。

ここでは白目を剥いていることに対して「かわいい」と言っています。もし本当はブサイクだったとしても、かわいいと言うんです(笑)ブサイクと言ってしまうと攻撃的になりすぎるし、相手を下げてしまいます。「かわいい」と言う言葉でマイルドにし、イジってるだけだというのがわかるようにした上で、むしろ相手を上げるのが理想的です。

2つ目が、「相手を気遣う」ということです。

「どうした?疲れた?」と聞くことで、本当に馬鹿にしているわけではなく、「イジりながらも心配してますよ」ということが伝わるようにします。もちろん表面状の言葉だけではなく、根本的に相手を大切に思う気持ちがなければいけません。もしその人のことを嫌いだったり、バカにしているような気持ちが自分の中にあるのであれば、そういうのは言葉を取り繕っても結構伝わります。そういう相手のことはイジるべきではありません。

3つ目は「自分も下げる」ことです。

どれだけ肯定的な言葉を使い、相手を気遣っても、「イジられた=見下された」と感じる可能性はあります。そこで、あえて自分も下げることで、相対的に相手を上げます。上の例で言うと、「ちょっとドキドキした」といったり、オネエ口調を使ったりして、自分で自分をイジってるように見せるわけです。

超高度なテクニック

超高度なテクニックとして、プラスの言葉を一切織り交ぜずに、イジる方法もあります。

それは、ネガティブな言葉をむしろやたらと強調して言ったり、会話の中に上手に入れ込むことで、逆に冗談だと伝わるようにするという方法です。

ただこれは、テレビで芸人がしていることもありますが、かなり難しいです。相当仲のいい間柄でない限り、実践しないほうがいいです。

最後に

昔ビートたけしさんがこんなことを言っていました。

「例えば、足のない人に対して、「お前、足ないとかダサいよなぁ」と言ってその人が「お前だって頭悪いじゃねえか」と言い返し、二人で笑い合う、そういうのが本当の差別のない世の中じゃないかと思う」

僕はこの考え方は本当にその通りだよなあと思っています。結局のところ、相手を見下す気持ちが全くなければそれは全て「愛のあるイジリ」となり、見下す気持ちがあればそれは「愛のないイジリ」です。どんなに上手にイジっても、見下す気持ちがあればそれはきっと伝わってしまうので、相手へのリスペクトをもってイジるようにしましょう。

そして本当に上手にイジることができたら、相手はその集団の中でキャラがたち、より一層愛されることもあります。そうなればきっと相手もイジられることを喜んでくれるようになるはずです。

そういう風にして、最初はイジられることに対してそれほど積極的ではなかったのに、「イジられたほうがむしろおいしいな!もっと自分のダメなところをさらけだそう!」と考えるようになれば、それはその人が殻を破って成長できたということでもあります。

「愛のあるイジり」ができるようになれば、相手を成長させて、多くの人を楽しませることができるわけです!ぜひ「愛のあるイジり」を身につけていきましょう!


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