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誰が作成したかも分からないような『理想の人生設計プラン』に合わせる必要はない

健康数値を正常に近づける努力を
している人ほど、実は不健康になっている
という衝撃的なデータが発表されました。




その弊害を生み出している
理由のひとつが
『正常値絶対主義』という概念。




正常値として掲げられてきた
数字のほとんどは、
年代別の平均値ではなくて、
すべての年代の人の数字を
ひっくるめた平均値の事だそうです。



それが『正常値』として
設定されているわけです。




正確に言うと、
『正常値』ではなくて、
『平均値』のことです。




本来、理想の数字は
人それぞれ違うものであって、
正常値は良く分かっていない。
というのが現状だそうです。




血圧が上がった時に
本来、やるべき事は
血管を元気にすることです。




それなのになんとか血圧を
下げようと一生懸命になってしまう。



本来、一番の目的は
血圧を下げる事ではなくて、
健康であることのはずです。



この『正常値絶対主義』
という概念が弊害を生み出しているのは
何も医学の世界だけではないような気がします。




『普通はこうするべき』

『女性は男性はこうあるべき』

『理想の母親とは父親とは』




よく分からない計算方法で導き出された
『正常値』や誰にとっての理想かも
分からないような概念、
誰が作成したかも分からないような
『理想の人生設計プラン』に
必ずしも合わせて生きる
必要はないんじゃないですかね。




『将来、楽するために、
 今、我慢して頑張ろう』




そういった、幸福の基準や
成功モデルを上の世代から
一方的に押し付けられることに
今の10代、20代の若者はものすごく
気持ち悪さを感じている
という記事を読みました。




そんな先のことなんか、
どうなるか分からないし、
今を楽しむことの方がはるかに大事。



『老後にゆったり旅行でも
 しながら楽しむために
 今、我慢して働こう』




そういう感覚は
今の若者にはあまりないようです。



ただ、幸せの基準も
夢や目標も当然、人それぞれです。




誰が作成したかも
分からないような
理想の人生設計プランに
合わせる必要はまったくない。




『正常(平均)値絶対主義』
 って恐ろしいですね。





赤信号、みんなで渡れば
『安心』ですが、必ずしも
『安全』とは限りません。




『平均値』であって、
『正常値』でも自分にとっての
『理想の形』でもないことって、
世の中、結構、多いような気がします。




『自分の正常値』や
『理想の形』って、
本来、自分ではじき出さなきゃ
いけないものなのかもしれませんね。

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新里哲也|沖縄プロデューサー
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