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息子の中学の入学式、校長先生のスピーチがすごかった

昨日、息子の中学校の
入学式に参加してきました。

ありきたりな言葉ですが、
子どもの成長は
本当、あっという間ですね。

つい、最近、生まれてきたような
気がするんですけどね。

入学式終了後、
子ども達が退場したあと、
そのまま体育館に残った
父兄、全員を見渡せる場所に立ち、
校長先生がこんな話をされていました。

『僕は30数年間、教育現場に
いますが、こうすれば、
必ず上手くいくという教育法は
いまだに確立されていないんです』

『別の学校で上手くいった
 やり方をしても、必ず
上手くいくとは限らない
それは学年単位でも、
クラス単位でも同じなんです』

『僕も3人の子を持つ親ですが、
長男で上手くいったことが
次男にはまったく通用しない
ということもたくさんある』

『子ども達のことを
幸せにしたいという根底にある
目的と熱い気持ちは
私たち教員も父兄の方々と同じです』

『だから、意見や納得
いかなことがあれば、
遠慮なく言ってきて欲しい』

『ただ、家で学校の先生のことを
子どもに直接、悪く言うのだけは
やらないで欲しい』

『もし、子どもが学校の先生のこと
を嫌いになってしまったら、
子どもは毎日、嫌いな人に
会いに行くことになってしまう
そうなると、子どもが 学校を嫌いになる』

『最終的な目的は同じです
ただ、納得いかない事が
あることもあるでしょう。
そんな時は遠慮なく 学校側に
言ってきて欲しい。
そこは大人どうしで 話し合いましょう』

『直接会って、話をすれば、
なんだ、先生が言いたいことは、
そんな事だったんですね
子どもの言葉だけを聞いて
誤解していました』

『そうやって、すぐに 解決することが
本当、 多いんですよ』

子ども達のことを第一に考えながらも
自分たちも完璧ではないことを認め、
答えがない答えを日々、試行錯誤しながら
探していることを伝える。

そして、最後に目的は同じなんです。
一緒にコミュニケーションを
取り合いながら、子どもたちを
幸せに導いていきましょう。
そんな言葉で締めくくる。

わずか数分間のスピーチでしたが、
学校への距離がものすごく
近くなったように感じました。

今、学校へのクレームも多いという話を
聞いたことがあります。
個人的にはこのスピーチで
学校へのクレーム数をかなり
減らしたんじゃないかと思いました。

それは学校の先生の負担を減らして、
守ることにもつながる。

学校側の要望を
一方的に伝えるわけでもなく、
誰かや何かを批判するわけでもない。

向かい合ってテーブルに座っていた
両者が一瞬にして、
横並びに座り直して、
同じ目的に向かう目線に
変わった感じさえしました。

それを壇上からではなく、
同じ高さまで下りてきて
伝えたのもすごかった。

校長先生は素晴らしい
リーダーだと思いました。

いつか、校長先生を飲みにでも
誘いたいと密かに
チャンスをうかがっています。

おそらく、いろんな経験や
成功、失敗を繰り返してきたなかで、
あのようなスピーチを
するに至ったと思います。

その経緯をぜひ、聞かせて頂きたい。

『あなたは教員に なろうと
 思った事はないの?』

嫁にそう言われた事があります。

『一瞬だけど教員になりたいと
 思ったことあるよ』

『でも、俺はかりに教員に
 なれたとしても、 たぶん、
 すぐにクビになっていたと思う』

そう伝えると、

『確かに....』

という失礼極まりない
返答が返ってきました。
僕のことを知っている人も
一緒にうなずいているじゃないですかね。
そんなあなたも失礼ですよ(笑)

学校の先生って、あらためて、
素晴らしい仕事だと
思った入学式の日でした。

一度は教員を目指してみても良かったかなと
一瞬(3秒くらい)だけ思いましたが、
でも、嫁が言うようにたぶん、
すぐにクビになっていたと思います。

息子には勉強だけではなく、
いろんな事を学んで、
楽しい中学3年間を
過ごして欲しいものです。


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