今絶望の淵にいる君へ
あてどなく淵をなぞらえる
理由なんてものはもうとっくのとうに
目に映るぐにゃぐにゃだけが現実
風船が割れるみたいに
ピノの最後の一つのように
あっけなくこぼれ落ちそうで
カラカラと風車の音が聞こえて
そんなわけないのに彷徨って
動く首だけが現実
君の現実もうそう。
排尿がしたい午後17時四十二分
汚いタイルの上に骨を埋める
今絶望の淵から飛び立つ君へ。

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