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大好きだったカメラを止めた訳

インスタグラムで自分の顔を晒し中です。ネットに自分の顔を本名付きで晒すなんて、以前の僕じゃ考えられないことです。やっぱり自分の顔を晒さずに気持ちを伝えるのは難しいと感じますし、コソコソ物陰からいくら正論吐いても意味がないと思うので。

さて、僕は全てを捨てて修行生活に入るまで本当に写真撮影が大好きでした。5年前に富士フィルムのミラーレス一眼レフの作例を見て突然写真に目覚め、それから4年間ずっと撮り続けていたのです。その間に賞に応募することもほとんどなく、社会的評価などは皆無でしたが、ただただ純粋に好きなものを撮れて楽しかったです。

ほぼ全部自己流の半素人だったのですが、時々は仕事としてお金をいただいて撮影したりもしていました。カメラのド素人が突然仕事で撮れるようになったのですから、多少は才能があったのでしょう。でも仕事での撮影はプレッシャーを感じ過ぎて疲労困憊してしまってほとんど楽しめませんでした。この世界の常識からすれば「仕事は辛くてつまらなくて当たり前。人様からお金をもらっているのに楽しもうなんて考え自体が卑しい・甘い」と言われるのでしょうけど。

ずっと鬱であんまり働けなかった僕はお金もあまりなくて機材も十分じゃなかったので、プロとして満足できる撮影はできず、それでお金をもらうのも申し訳ないと感じていました。また写真選びや編集作業に撮影の10倍ぐらいの時間がかかるのがものすごく苦痛でした。それでもお客さんに満足してもらえた時は嬉しかったのですが、そうでもないと感じた時は激しく落ち込みました。商売として全然割には合わないのに、お金を払う側は「こっちはお金を払っているのだから文句を言う権利がある」と考えられてしまうから、サービス提供側であるこちらに少しでも至らない点があれば容赦なく責められてしまうんですよね。そしてお互い楽しくなれるはずの芸術でお互いに不愉快な思いをしてしまうんです。それは今の経済システムの中では致し方のないことなのでしょうけど、僕はもう二度とお金の為には写真を撮りたくないって思いました。っていうかこの経済システムを本当に早く終わらせたいのです。お金って諸悪の根源だと思うので。

目覚めがあってからは金目のものは全部売り払って浮浪者に配ってしまいました。それで物理的に撮影が不可能になった時はやっぱりすごく寂しかったです。

実は目覚めた後も1か月だけ機材をレンタルさせてもらって撮影したりしたのですが、治安の悪い街でのホームレス生活なので、もし盗まれたりでもしたらどうしようかと気が気じゃありませんでした。高額のカメラを快くカメラを貸してくださった富士フィルム南米支社長さんに無事カメラを返却できた時は心底ホッとしましたた。お金なんか興味ないのにお金のことでハラハラするのはもう嫌です。

今でも写真は好きなのですが、世の中が加工写真ばかりになってウンザリもしていましたし、スマフォで誰でもそれなりに綺麗に撮れる時代でもあるので、やめるにはちょうど良い時期だったのかも知れません。子供や女性のポートレートが中心に撮っていた僕にとって、プライバシーなど色々な問題で撮影がすごく難しい時代になりましたしね。

またアヤワスカのヴィジョンの美しさを経験して、それはどんな写真でもCGでも表現できないものだと知ってしまったので(それは写真に撮りようがないですしね)現実世界の撮影にそれほどの価値を感じなくなってしまいました。

何より写欲がわかなくなった最大の要因は、創造主からこの世の仕組みを教えられたことです。我々の総ては観察され記録されていることが確信的にわかってしまったのです。

そしてどっちみち死んだらあの世には何も持っていけないのですから、写真という物質にとらわれるのは無意味だと思うようになったんです。大事なのは形に残すことより心に残すことじゃないかと。写真という形に残すことの意味は、生きている間に過去を懐かしんだりして心を潤わせることだけでしょう。でも今の僕には過去を懐かしむことにあまり興味がありません。

人生は物語であり自分の人生は自分が主役なのに、撮影に気を取られてしまうとどうしても自分が脇役になってしまう感じがするんです。自分が主役としてその場で何をして何を感じたかの方が撮影などよりはるかに大事だと思うようになりました。

そして主役に目覚めた今の僕には写真撮影よりもっと大事な使命があります。金や物より心に価値があるという価値感の革命を世界に波及させることです。

というわけでインスタはほぼ見る専門になってますが、もしよろしければフォローよろしくお願いします。

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